昨日紹介したクルーグマンの議論にタイラー・コーエンが反論している。彼はまず、以下の点を指摘している。 この話は単純なことなのに、クルーグマンはいつもと逆にむしろ話をややこしくしている。ブレグジットは、平均が同じで信頼区間が広がる現象という意味でも、悪いことが起きる可能性の増加という意味でも、不確実性を増大させる。それは総需要と総供給曲線を後退させ、景気後退を招く。 最近ブランシャールは資本の流入が拡張的であるという論文を発表したが、今我々が目にしているのはその逆。それに逆資産効果も加味して考えるべき。 数日前シティのイベントに出席したが、取引の延期や解消に関するアネクドータルなデータを数多く耳にした。それは新聞で目にすることとも、基本的な経済理論とも整合的である。そうした効果の定量的な大きさはまだ分からないが、株式価値は依然として低い水準にある*1。 その上で、クルーグマンが7/2エントリ