リフレ派の大半は不満のようだが、リフレーション政策が機能しない事は、日銀審議委員の間でコンセンサスを得つつある。インフレ目標値の達成を目指してきた日銀が、目標未達にも関わらず、9月20日の日銀金融政策決定会合で、さらなる量的拡大を諦めた事はその現れであろう。これに関してリフレ派から量的緩和だけがリフレーション政策ではないと言う主張もあるのだが、その主張には無理があるので指摘したい。リフレ派の学者もネット界隈の支持者も、ひたすら量的緩和を主張してきていた。 1. 日銀に入ったリフレ派は主張を変えた 金融政策に関与できるようになったリフレ派の学者は、その主張を既に変えている。産経新聞がリフレ派とされる原田泰審議委員の持論の変節を説明*1しているが、日銀が国債などを買い入れる量的緩和でインフレ期待やインフレ率をコントロールしようとすると一般に理解されるリフレーション政策は、少なくとも3年と言う期