(2010年11月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 大手商社、三菱商事の年金基金の大部分は日本国債に投資されている。10年物国債の利回りが現在の約1%という水準まで低下してきたため、国債は長年、利益の出る投資だった。 だが、日本国債の長い上昇相場は今後も続くのだろうか? 現時点では、これ以上の価格上昇余地はあまりない。そして、利回りが低下するに従って、潜在的なマイナス側面が大きくなっている。 三菱商事の年金運用に携わっているある人物によれば、国債利回りの低下によって同基金は多額の利益を享受してきた。だが、将来は利益を上げるのが非常に難しくなると同氏は認める。 多額の利益を生んできた国債投資だが・・・ 実際、日本国債への投資は先々、以前よりずっとリスクが高いものになると懸念する市場参加者が増えている。 外国人投資家は長らく、日本の国債市場を疑ってかかってきた(もっとも、彼らはそのおかげ