ですが、実は該当の部分は作中人物の回想です。 当時からさらに30年前のトンカツなので、時期的には1950年(昭和25年)代のセリフとなります。 太平洋戦争終結が昭和20年8月15日ですから、終戦から5年程度しか経っていません。 残念ながら作中に値段は出ておりませんが、いくら高度経済成長中であったと言えども、その頃のトンカツはなかなかに高級品であったと思われます。 残念ながら当時のトンカツ定食の値段が分からなかったのですが、こちらのサイトによれば、 昭和30年生まれの管理人が学生時点で「トンカツ定食は280円程度」とのことです。 もう情報が無いので、これをベースに消費者物価指数から昭和25年のトンカツ定食の値段を逆算することにします。 物価の基準には「今ならいくら」様を用い、「トンカツ定食280円」は「昭和46年」(16歳ごろの記憶と勝手に仮定)の出来事だと仮定します。 280円×(220/
●Dani Rodrik, “Nonsensical arguments against capital controls”(Dani Rodrik’s weblog, March 08, 2008) この間、私とアルビンド・スブラマニアンがフィナンシャル・タイムズに記事を寄稿した時もそうだったのだが、誰かがフォーマルな場で「資本規制」という言葉を口にするたびに、そうした考えは狂っているという反論が山ほど返ってくる。彼ら反対論者は、政策立案者が、国境を超える資本移動を食い止めようとする政策に手をつけるべきでないと繰り返し唱えている。しかし彼らの主張をよく見てみると、驚くほど根拠に乏しく、相互に矛盾していることが分かる。 ここではそうした中で典型的な反論を見ていく。 1.「資本規制は汚職とレントシーキングの温床だ。」 おそらくその通り、時にはそうしたことも起きる。しかし、常にそうとも限らない
Kentaro Hara @xharaken 4℃の話だけど、4℃→男性→女性→転売所→男性→…の回路が成立している点で4℃は(社会科学的に難問である)貨幣鋳造に成功していると言える。新品未開封の状態で(アクセサリーとしての使用価値を消費されずに)トークンとして循環する様子は貨幣そのもので、文化人類学の研究対象になるのでは。 2020-12-23 23:29:58 Kentaro Hara @xharaken ところで貨幣の本質は、貨幣がX→Yに媒介として流れることによってY→Xに何かしらの価値を流すことにあるのだが、4℃→男性→女性→転売所→男性→…の逆方向に流れていっているものは何か、を考えると興味深い事実に気づく。さしあたり女性から男性に流れるものを「好意」と呼んでおくことにして、 2020-12-23 23:29:59 Kentaro Hara @xharaken 4℃←(お金)←
やまだ ひさし/1987年京都大学経済学部卒業、2003年法政大学大学院修士課程(経済学)修了。15年京都大学博士(経済学)。住友銀行(現三井住友銀行)、日本経済研究センター出向などを経て93年より日本総合研究所調査部出向。同経済研究センター所長、マクロ経済研究センター所長、ビジネス戦略研究センター所長などを経て11年より調査部長/チーフエコノミスト。17年理事、19年副理事長に就任し退任後、23年4月から現職。専門はマクロ経済分析、経済政策、労働経済。著書に「北欧モデル 何が政策イノベーションを生み出すのか(共著)、「市場主義3.0」、「デフレ反転の成長戦略『値下げ・賃下げの罠』からどう脱却するか」、「賃金デフレ」など。 DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 賃上げ
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
衣装デザイナー・石岡瑛子の企画上映が、東京・渋谷のBunkamura ル・シネマで開催決定。2020年11月27日(金)より、『ドラキュラ』と『白雪姫と鏡の女王』の2本が上映される。 石岡瑛子の代表作&遺作がBunkamura ル・シネマで上映初の大回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が現在東京都現代美術館で開催され、その才能に改めて大きな注目が集まっている石岡瑛子。“総合芸術”とされる映画において、特に視覚的な世界観を構築する上で欠かせない要素の一つである衣装デザインの分野で、多大な功績を残した世界的衣装デザイナーだ。今回はその仕事を映画で振り返るべく、『ドラキュラ』と『白雪姫と鏡の女王』2本の上映が急遽決定した。 『ドラキュラ』彼女の代表作として挙げられることの多い『ドラキュラ』(1992)は、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督がドラキュラ伝説を描いた壮大なゴシック
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、世界各国が経済的に大きな打撃を受けました。「COVID-19対策は経済対策とトレードオフである」という見解から、アメリカのトランプ大統領は新型コロナウイルス対策よりも経済対策を選択し、結果としてアメリカでのCOVID-19による死亡者数は2020年11月26日時点で18万人を超えています。しかし、「そもそもCOVID-19対策と経済対策はトレードオフにならない」と、オーストラリア国立大学心理学研究科のマイケル・スミスソン教授が主張しています。 Data from 45 countries show containing COVID vs saving the economy is a false dichotomy https://theconversation.com/data-from-45-countries-show-co
と題したエントリ(原題は「Trump rallies have killed 700 people」)でマンキューがこちらのSSRN論文を紹介している。論文のタイトルは「The Effects of Large Group Meetings on the Spread of COVID-19: The Case of Trump Rallies」で、著者はB. Douglas Bernheim、Nina Buchmann、Zach Freitas-Groff、Sebastián Otero(いずれもスタンフォード大)。 以下はその要旨。 We investigate the effects of large group meetings on the spread of COVID-19 by studying the impact of eighteen Trump campaign r
韓国版ポスター[映画.com ニュース] 韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」を手掛けたヨン・サンホ監督の最新作「Peninsula(英題)」(直訳:半島)が、7月に韓国国内で公開されることが決定した。 「新感染 ファイナル・エクスプレス」は、ソウルとプサンを結ぶ高速鉄道の中で突如として発生した、謎のウイルスの感染拡大によって引き起こされる恐怖と混沌を描いたサバイバルアクション。日本では2017年に公開され、世界中でも大ヒット。続編への期待の声が高まり続けていた。 韓国の映画情報サイトでは、ヨン監督が続編の準備に入っていると幾度も報じられ、今年2月にようやく「Peninsula(英題)」の情報が解禁された。ヨン監督は、その発表タイミングで英ScreenDailyのインタビューに応じており、同作は続編というよりも「新感染 ファイナル・エクスプレス」で起こった悲劇から4年後の世界を描く
藤井 まり子 「利子率革命」とは、デフレと長期不況が異常に長く続く現象を指す。 1997年9月以降、日本の10年物国債の利回り(金利)は、2.0%以下で推移していて、今年で13年目に突入している。 この2.0%以下という国債の異常な低金利は、今現在の近代資本主義システムを維持してゆくには、困難なほどの低金利(=利潤率)である。なぜなら、名目長期金利が2.0%以下にまで低下したということは、長期の期待インフ率がゼロになったことを意味しているからである。 ところで、今現在の日本の13年間にも及ぶ「利子率の2.0%以下までの異常な低下」「利潤率の異常な低下」は、近代資本主義制度のもとでは起きなかった「極めて珍しい現象」である。 そこで、金利の歴史(金利史)をひもといてゆくと、なんと400年前の中世末期のイタリア・ジェノバで、こういった「国債の金利が異常に低い時代が20年もの長きに渡って続いたこと
オリヴィア・ワイルド監督『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を見てきた。 www.youtube.com 優等生のモリー(ビーニー・フェルドスタイン)とエイミー(ケイトリン・ディーヴァー)は親友同士で、高校卒業を控えていた。ろくに遊ばず、真面目に勉強や課外活動をしていた2人だが、モリーは卒業を目前にして、他の遊びまくっていた同級生たちも好成績で名門大学に進学していることを知る。これにショックを受けたモリーは今までの分を取り戻す勢いで遊ぼうと決め、エイミーを引っ張ってパーティに行こうとするが、いろいろとハチャメチャなトラブルが起こって… 真面目な高校生2人が卒業を目前にパーティではっちゃけようとしてさまざまなトラブルに遭遇する、という点では『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007)とほぼ基本の設定が同じで、さらにキャラクター造形とかもよく似ている。『スーパーバッド』のセス役だっ
「NHK出版新書を探せ!」第4回 コロナ危機とかけてGDPととく。その心は?――瀧澤弘和さん(経済学者)の場合 突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。 ※第1回から読む方はこちらです。 <今回はこの人!> 瀧澤弘和(たきざわ・ひろかず) 1960年東京都生まれ。中央大学経済学部教授。東京大学大学院経済学研究科単位取得修了。東洋大学助教授、経済産業研究所フェロー、中央大学准教授などを経て現職。専門は実験ゲーム理論、経済政策論、社会科学の哲学
会員登録(無料)していただくと、記事から任意の箇所を抜粋したり、メモをつけて保存できるようになります。 モンゴル帝国はチンギス・ハン(1162年~1227年)によって建てられた世界帝国です。中国とモンゴル高原を中心に、西は東ヨーロッパ、トルコ、シリア、南はアフガニスタン、チベット、ミャンマー、東は中国、朝鮮半島をその支配下におきました。歴史上、もっとも広大な地域を治めた国といっていいでしょう。 モンゴル帝国繁栄の要因の一つとして、銀による交易があると考えられます。モンゴル帝国の中枢となる元朝が成立する前の中国では主に銅銭が使われており、そこには発行された年の元号が鋳込まれていました。ヨーロッパの通貨には各国の王の肖像などが刻印されており、それによって価値が保証されていたのです。 これに対して銀はどうでしょうか。基本的には自国でしか使用できない各国の通貨とは異なり、銀であれば誰もがその価値を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く