15世紀半ば、長い間イスラムの圧迫を受けていたポルトガルとスペイン両国では民族主義が沸騰し、後退するイスラム勢力を追うように、国王を中核として、交易ルートの確保と領土の拡大を求めて、アフリカ・アジア大陸への大航海を始めます。 スペインの命を受け、1492年アメリカ新大陸(西インド諸島)を発見したジェノヴァの商人コロンブス、1498年インドへの新航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマや、1522年に世界周航をしたマゼランは有名です。その後、17世紀になると、イギリス、スペインから独立したオランダ、そしてフランスも、金・銀、食糧・香料、絹・綿・茶など交易による莫大な富を求めて、新しい航海技術や地図を使って新たな領土開拓に参入します。 その結果、17世紀末までには一部の不毛地帯を除いた世界中の地域がこれらヨーロッパの国々によって発見され支配されていきました。 17世紀初めから18世紀中頃の時代を、経済