「男主人公が月調査飛行へ出かける寸前に「隊員が男ばかりで、女が含まれてないのはケシカラン」と大統領から横やりが入る→仕方なく権利意識の高い女性を指揮官にする→テンで役にたたず~トラブル続出…」みたいな内容を、ギャグとしてではなく大真面目にやってたのが印象的
松岡茉優の挑戦をアシストしたのは山﨑賢人の衛星的演技だと思う デジタルフライデー様で映画『劇場』について書かせていただきました。 friday.kodansha.co.jp 「原作と読み比べた差異で初めて見えてくる映画版の意図がある」ということは色んな場面であって、「ここ変えたんだ」「ここカットしちゃったの?」というのはそのまま映画の演出や脚本への賛否につながる。そういう意味ではこの『劇場』という映画、単体で見たら「永田くんクズだなあ」という所だけに目がいってしまうところがあるんですけど、又吉直樹の原作を読むと「あっ、こんなに変えたんだ、これは沙希の映画になってるなあ」とすごく思う。 原作の永田って、もっと雄弁なんですね。ダメ男はダメ男なんだけど関西弁で演劇論、芸術論をまくしたてる男で、良くも悪くも情念が濃くて押しが強い。又吉直樹の小説というのは『火花』もそうなんだけど、そうしたアウトサイ
サイド・エフェクト (字幕版) 発売日: 2014/03/07 メディア: Prime Video 先ほどの記事に続いてソダーバーグ監督の作品を紹介しよう。 私は後味の悪い映画というものが何よりも嫌いで、そのために大半のホラーやブラックコメディ作品が嫌いであるし、また「悪女」もの作品も嫌いだ。人を騙したり殺したり人生を破滅させたりする悪人が出てくる作品というものは、基本的にはその悪人がやっつけられることで勧善懲悪が成立してすっきりすることを楽しむものであるのに、「悪女」ものでは悪人がやられてすっきりすることがほとんどない。男性陣が悪女にいいようにやられて、悪女は最後まで自分の計画が崩れず思い通りになることにほくそ笑む、というオチになることが多いからだ。『ゴーン・ガール』は途中で悪女がひどい目にあう点は良かったが、結局は悪女が勝って終わりなのでモヤモヤした。 どうにも、「悪女」ものを楽しめる
離婚騒動やらタブロイド紙との争いやらで何かと忙しいアマゾンCEOのジェフ・ベゾスに、もう1つ頭痛のタネができた。映画『アニー・ホール』などの代表作を持つ大御所監督ウディ・アレンが、契約違反としてアマゾン・スタジオズを相手に訴訟を起こしたのだ。そして、大方の見方によると、どうやらアマゾンはこの巨匠にかなりの賠償金を払うことになりそうなのである。 ウディ・アレンを見限ったアマゾン アマゾン・スタジオズとアレンが初めて組んだのは、アマゾンが映画の製作配給に乗り出して間もない2014年のこと。アレンを積極的に誘致したのは、当時アマゾン・スタジオズのトップだったロイ・プライスだ。 アマゾンの資金提供を受けて、アレンは映画『カフェ・ソサエティ』『女と男の観覧車』、テレビドラマ「ウディ・アレンの6つの危ない物語」を作る。さらに製作中、4本の次回作を好条件で作らせてもらうという新たな契約も取り付けていた。
DCの新作ヒーロー映画「ワンダーウーマン」は、映画そのものについてもフェミニズム的にとても評価されているという噂を聞いていたし、それに伴って(主演女優がフェミニズムのアイコンとされることについて)主演女優の政治的思想について批判が高まるなどしていた。本作日本での公開が遅かったので作品として良い前評判ばかり耳にして、わたしの期待はぐんぐん上がっていた。ヒーロー映画meetsフェミニズムなんて最高じゃないか。もしかしたらマッドマックスより夢中になるのかもしれない...と、ものすごく期待していた。 そしてようやく今週末日本で公開されたわけだけれども、正直わたしはなぜこの映画が「フェミニズム的である」と賞賛されるのかがわからなかったし、この映画に出演し、ワンダーウーマンを演じたことによってガル・ガドットがフェミニズムアイコンに祭り上げられることもまったく理解できなかった。(そもそもフェミニズムアイ
【芸能】「シン・ゴジラ」樋口監督による“庵野監督との付き合い方”とは 拡大 映画「シン・ゴジラ」が3日に行われた「日本アカデミー賞」授賞式で最優秀作品優賞、最優秀監督賞など7冠に輝いた。「日本アカデミー賞」以外でも「ブルーリボン賞」作品賞、「毎日映画コンクール」の日本映画大賞を獲得。平成28年度芸術選奨の文部科学大臣賞には庵野秀明総監督(56)が選ばれるなど、「君の名は。」とともに2016年の映画界を席巻した形となった。 しかし、それぞれの授賞式に庵野監督が出席することはなかった。ほとんどの授賞式に代理で出席し、「庵野は仕事の都合で…」と壇上で説明したのが樋口真嗣監督(51)だった。「シン・ゴジラ」を両輪で支えた樋口監督に、庵野監督との付き合い方を聞いた。 樋口監督が明かしたコツとはズバリ「相手の意見をつぶさない」こと。「相手の意見を否定しない代わりに、自分の意見も否定させないということで
『この世界の片隅に』を見てきた。 第二次世界大戦中、広島出身で結婚により呉に移住したすず(声優:能年玲奈)の暮らしを描いた作品である。すずは広島の郊外にある海苔業者の純朴な娘で、絵を描くのが得意の夢見がちな少女である。そんなすずが呉に住む北條家の息子に見初められ、結婚して親元を離れる。呉が空襲、広島が原爆で大変なことになり、すずも空襲で片手を失う大けがをするが、なんとか終戦まで生き延びる。 全体的には精密な時代考証によるリアリティに富んだ美しい映像で女性の暮らしを綴るもので、よくできた作品だと思った。すずは芸術的な想像力を持った女性なのだが、ちょっと浮き世離れしたところに能年玲奈の声がよく似合う。いろいろと野心的な手法も使われており、すずの描いた絵を取り込んでヒロインの想像や心境を示すやり方はうまい。とくにすずが空襲で爆弾にやられるあたりで絵のタッチが変わり、あまり凄惨な描写はしないで悲劇
FRANK ―フランク― FRANK 2014(2014)/イギリス/アイルランド/G 監督/レニー・アブラハムソン 製作総指揮/テッサ・ロス/他 音楽/スティーヴン・レニックス 出演/ドーナル・グリーソン/マイケル・ファスベンダー/マギー・ギレンホール/スクート・マクネイリー/フランソワ・シヴィル/カーラ・アザール/他 原作/ジョン・ロンソン 被っているから、自分でいられる。 隠されると気になる。 これは最早ひと、にんげんとして生くる以上克服しようがない宿痾であって、『サイレントヒル』の日本刀から女性のスカートの中身まで、コソコソ隠されると気になって仕方がない。そんな強迫性神経症かそれとも霊障かよく判らんもやもやを抱えて生きてて楽しいですか? 「楽しいですか?」って訊かれてもなあ。どうせその後「あなたのために祈らせて下さい」と来るんだろう。俺は昔大阪でオ●ム真理教にそうやって小冊子を
『インターステラー』観賞。 クリストファー・ノーラン監督の新作。砂嵐が吹きすさび、謎の疫病で植物が死滅する地球から、移住できる星を探す旅に出るという壮大なSF話。 毀誉褒貶の激しい監督の新作で、すでに両極端な感想が出そろっているが、ボクは楽しめた。この先、オチを含めた話を書くので未見の方で、まだ観賞しようという気のある人は、この先は読まず、他の感想も見ないようにして、上映館と開始時間だけをチェックして、まずは劇場へ行くのをおススメする。 まず、私自身は理数系は弱く、SFもそれほど読んでいないので、本作で描かれる「それにしても1時間が7年分になる重力って?www」とか「離陸も大気圏突破も星間飛行もオールインワンで出来るスーパーシャトルwww」といった柳田理科雄めいた視点を持てず、だいたい『スターウォーズ』デススターのスーパーレーザー砲を見るときと同じような「でっけえなぁ!」とか「はやいなぁ!
俳優のアントニオ・バンデラスが、TVの取材に対し、「病気なのは同性愛者ではなく同性愛嫌悪の人たち」「同性愛者の方がよほど健康的な生活をしている」と語りました。 詳細は以下。 Antonio Banderas lucha contra la homofobia 上記リンク先によると、アントニオ・バンデラスは写真展『Women In Gold』の宣伝でペルーを訪問中、地元TV局「Canal N」のインタビューで以下のように話したとのこと。 「同性愛者は病気だと思い込んでいる人たちすべてに言いたいのですが、本当に病気なのは同性愛嫌悪の人たちの方ですよ。ばかげた不寛容な考えで他の人を非難する人たちこそ、解決せねばならない深刻な問題を抱えているのです。この意味で、同性愛者の方がよほど健康な生活をしていると思いますよ」 " A todos aquellos que creen que los homo
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.lovepiececlub.com/news/2014/05/01/entry_005132.html この発言があったラジオ番組、今週放送の「爆笑問題カーボーイ」と「伊集院光の深夜の馬鹿力」はどちらもpodcastを配信しているし、ネット上にいくらでもアップされている。その元の音源も聞かずに、お手軽に炎上させることを目的としたネットニュースを読んでこれだけ批判的な記事を書く事は短絡的だ。もともと持っていた自分の主義主張を周りに撒き散らすためのネタぐらいにしか思っていないのだろう。この記事を読むだけだと、太田光と伊集院光の発言について誤解する部分があると思うので、ラジオを聞いていない人にもわかるように解説したい。 まず、太田光の発言についてだが、太田光はそもそも映画を観ていないし、映画の中身については一言も発言していない。「今
くっそ〜。 『ジブリの呪い』は通じなかったか(笑)。開催する大義もなければ、汚染水は溢れる、東京オリンピック招致なんか失敗すればいいと思ってたのに。生活者にして見ればオリンピックなんて迷惑極まりないし、押しつけの娯楽も渋滞ばかりを作り出す公共工事もうんざりです。そんなカネがあったら福島へ回せって〜の。 所詮ショービジネス、金儲けと利権の塊のくせに、やたらとスポーツを美化している連中が大騒ぎしているのは実に気持ち悪いです。まして、オリンピックで夢がどうのこうの言ってるような連中には呆れるしかありません。自分がオリンピックに出場するわけでもなくTVの前で座っているだけなのに(笑)、そんなくだらないことが自分の夢なんでしょうか。少しはプライドないのか、ボケ。まあ、他人のことはどうでも良いから、こちらは黙ってTVを消してますけどね。 強いてオリンピックの良い点を挙げれば、外国の目が日本に集まること
新作映画・旧作映画・日本未公開映画のレビューブログ。面白い映画・DVD・ブルーレイなどを紹介・批評・考察しています。あらすじ、ネタバレあります。 アクション、コメディ、SF、ホラー、ファンタジー、ミステリー、サスペンス、アニメ、ドラマなど。 サイド・エフェクトSide Effects/監督:スティーブン・ソダーバーグ/2013年/アメリカ 心のなかは、わからない。 TOHOシネマズみゆき座で鑑賞。H列で取ったけどちょっと失敗したなー毎回、足が伸ばせるって理由でH列取って毎回失敗したなーって思ってる。E列くらいでちょうどいいはず。前のほうがね好きなんです。 「サイド・エフェクト」、わたしはそんなにソダーバーグに思い入れもないので、スルー候補に入れるか入れないかってところでしたが、Twitterでの評判がよろしかったので見てみました。いつもどおり予告も見ずに。 あらすじ:新薬飲んだらたいへんな
「ミッドナイト・イン・パリ」 これほど知的でシャレた映画を作れるのは今やウディ・アレンしかいないなと思います。私のような貧相な教養ではついていけないところもありますが、この映画本当によかった。 画面に映されるパリの町並みがまず美しい。そしてその一番美しい瞬間を一番美しい構図でとらえるカメラの見事なこと。色の調和、ビルの狭間に見える景色、雨やネオンの効果などが最高の状態の一瞬をとらえていくウディ・アレンのセンスに頭が下がります。しかも、いつものことながら音楽センスが抜群で、画面が最高の美を生み出すために実に見事な感性の音楽が挿入される。これはもう天性の才能による以外にないかもしれません。こういう知的センス満載の映像とこれでもかと登場する知的な展開が鼻につくというひともいるかもしれませんが、それでもこの芸術的といえる映像と音楽と知性のコラボレーションにはうならざるを得ないと思います。 映画が始
随分前の話だが、その界隈では著名という劇作家が某大学で公開講座みたいなのをやってた テーマは、大衆も専門家も「ストーリー」との親和性の呪縛から逃れるのは難しい、というもので、古今東西いろんな物語が存在するが、人が好む王道パターンは大体決まっていて、それに合致するかどうかは政治の世界にも当てはまる、というもの 二部構成の前半は、物語的観点から見た政治家、みたいな話 覚えてる範囲では、嫌われる政治家には大体の共通点とパターンがあり、大まかに分けて「ストーリーにおける悪役・悪玉的な個性の持ち主」か「キャラクター自体が破綻している人」のどちらかに分類されるそうな 典型例として前者は小沢一郎、後者は鳩山由紀夫(名前を出した時聴衆も「あーなるほど(笑)」とちょっと苦笑していた) もっとも、どんなストーリーにも悪役に共感を覚えてる人はいるもので、そういう人達が小沢一郎を今も健気に支持し続けているが、存在
A place where I'll post up some thoughts and ideas - especially on literature in education, children's literature in general, poetry, reading, writing, teaching and thoughts on current affairs. Margaret Thatcher was the most divisive and destructive Prime Minister of modern times. Mass Unemployment, factory closures, communities destroyed – this is her legacy. She was a fighter and her enemy was t
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』鑑賞。 本作はストップモーションアニメとして製作されています。3DCGが発達した現在、無くなっても不思議では無いテクニックです。その、面倒くさい手法をあえて使用したことで、そのままテーマとシンクロしていきます。 主人公ノーマンくんはこの世に未練を残して死んだ人の幽霊が見えてしまう上に、彼らと話すことが出来てしまう少年です。幽霊が見えない多くの同級生は、唐突に虚空に向かって話を始めるノーマンくんを「Freak」*1とバカにし、執拗にいじめます。 そして、ノーマンくんの住む町「ブライス・ホロー」には魔女伝説が残っています。300年前にある少女が裁判(いわゆる理不尽な魔女裁判)で魔女認定をされ死刑判決を下されます。しかし、その判決に関わった裁判官をはじめとする7人の町人が魔女の呪いをかけられた。という話が伝わっています。 ノーマンくんと魔女認定された少女は、
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