パオロ・マッツァリーノの著書「反社会学講座」と「続・反社会学講座」(ともに、筑摩書房による文庫版)。プロフィール欄には「日本文化に造詣が深い、イタリア生まれのアラフォー戯作家」「父は九州男児の国際スパイ」と、どう捉えていいか微妙な情報が並んでいる 「少年犯罪が深刻化している」「フリーターの増加で日本が傾く」――。 そんな言葉を耳にしたとき、人は「そんな気がする」と頷いたり、「そんなわけないだろ」と憤ったりと、様々な反応をする。だが、自分でデータを調べて肯定や否定をする人はそういない。だからこそ、綿密な情報収集と論理でそうした「常識」をおちょくり続けるサイト「スタンダード反社会学講座」は、月1ペースの更新でも強烈な存在感を保っている。 運営者は、「イタリア生まれのアラフォー戯作家」と自称するパオロ・マッツァリーノ氏。このサイトを皮切りに、「反社会学講座」「つっこみ力」「日本列島プチ改造論」な
![「理想の社会」って何それ? スタンダード反社会学な考え方 (1/5)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5de2e2b29a425a3f6e106a42a18cf295034b55c1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2007%2F02%2F13%2F16830%2Fl%2F1aaa98d0879ddaeb.jpg%3F20200122)