さて、『日本労働研究雑誌』1月号では、恒例の労働経済白書をめぐる座談会が載っています。 平成22年版労働経済白書をめぐって――産業社会の変化と雇用・賃金の動向 安部 由起子(北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授) 石水 喜夫(厚生労働省労働経済調査官) 大湾 秀雄(東京大学社会科学研究所教授) 篠崎 武久(早稲田大学理工学術院創造理工学部准教授) 石水さんにとってはあまり本筋ではない話題かも知れませんが、わたくしにとって大変興味深かったのは、篠崎さんと大湾さんが指摘されていた間接雇用の拡大によって製造業の生産性が見かけ上かさ上げされているのではないかという点でした。 >篠崎 ・・・これはやはりデータの話で、細かいことなのですけれども、労働投入量と、生産性との関係についてです。例えば総生産が拡大しても就業者数が伸びないという話がありましたけれども、おそらく生産現場で製造業にカウントされな
度数を自在に調節することができるメガネ adlens(アドレンズ)P.O.V.が、10月に開催されたメガネの展示会 IOFT にて日本に初めてお目見えした。 adlens(アドレンズ)P.O.V.はメガネの横にあるダイアルを回して、視界がクリアに見えるように調節するだけで、そのひとにあった度数にセットできる優れもの。眼科医やメガネ技術者がいない、またはメガネを買うことができない途上国の人々に配布されているほか、新しもの好きのひとや2本目のメガネとしての需要が見込まれる。 度数を自在に調節できる仕組み adlens(アドレンズ)P.O.V.が度数を自在に調節できる秘密は、レンズの中に液体が入っていること。メガネの横についているダイアルを回して液体の量を調節することで、度数を変えることができるのだ。 adlens(アドレンズ)P.O.V.を掛けた状態で、視界がクリアに見えるように調整し終わった
完璧に調和のとれた押し付けの理想郷。「放課後ライトノベル」第24回は伊藤計劃最後の長編『ハーモニー』で人間が人間であることの意味を問う ライター:宇佐見尚也 7月にスタートした,この「放課後ライトノベル」。当初は「ゲーム情報サイトでラノベレビューコーナーなんて無茶ッスよ,ハハハ」などと言っていたのが,気づけば年の瀬まで走りきってしまった。2010年の更新は今回が最後ですが,来年も引き続き毎週更新していきますので,どうぞよろしくお願いします。 思えば最初は割と真面目に作品紹介をしていたのが,途中からだんだんタガが外れてきて,最近ではいかに出オチ感を演出するかに心血を注いでいるありさま。ゲーム好きにも親しめるライトノベルを紹介するのが目的だったはずなのに,やたらとアニメの話ばっかりしてる気がするし。これでいいのか? と思いつつも,それもまあこの連載の味ということで,今後も自重せず,さらにリミッ
独の鉄道模型老舗、再生果たす=往年のファンが尽力 独の鉄道模型老舗、再生果たす=往年のファンが尽力 【フランクフルト時事】鉄道模型の老舗メーカーで、経営破綻したドイツのメルクリンが再建を果たした。債権者の銀行などがこのほど再生計画を承認、債権の一部放棄に同意した。同社を救ったのは、自身も同社が製造する模型で遊んだという破産管財人だった。 メルクリンは1859年創業。精巧な模型には日本にもファンが存在する。しかしテレビゲームなどの台頭で模型ファンが減少し経営が悪化。英投資会社への身売りも功を奏さず、2009年2月に破産手続きを申請していた。 地元紙によると、再建の立役者は同社管財人のミヒャエル・プルタ氏。同氏は模型メーカーへの理解が薄い英投資会社が高給で雇ったコンサルタントを次々解雇。小売店や見本市を精力的に回って商品を整理し、売り上げ増につなげたという。 メルクリンが製造する鉄道模型
株式投資に懐疑的な日本人が、なぜこの4つには盛り上がるのか。それは、これらが株式投資よりも遥かにフェアであるからである。 最もフェアなのは、競馬。誰にでも勝つチャンスがあり、ほぼ平等だ。ある種のインサイダー的な要素はあるが、そこは普通の情報戦。どのような経済活動にも、情報による有利不利はある。それがないのが、宝くじで、その意味では、最も宝くじが平等だろう。だから、宝くじが日本では一番人気がある。世界で、宝くじをまともな人間が買うのは日本だけだから、日本人のフェアネスへの志向は極めて強いといえるだろう。フェアネスのためには、60%を国などに献上しても構わないというのであるから。 競馬も同様に人気がある。競馬も、これほどまともな人間が馬券を買う社会も少ない。それは日本の競馬界の努力の賜物で、フェアであることに異常に神経を使っているのは、我々にとっては異常に思えるほどであるが、その結果が馬券の売
フィクションでありながら、社会問題を真正面から据えてしかもエンターテインメントに仕上がっているという点で、「それでもボクはやってない」以来の衝撃を受けました。どうやら視聴率でもほぼ20%で先週のドラマ部門では堂々たる1位だったみたいで、この番組を見た人の心に何かが残れば(この作品を見れば、偽装請負も、派遣村ももう忘却の彼方にはいきますまい) ただ、この番組を見たあと疲れていたこともあって、心底沈みきったけどね(翌日再度観直してみたけれど衝撃の度合いは変わらず)。セーフティーネットという点で言えば、会社という糸が切れた瞬間に、あっという間に奈落に堕ちていくリアリティが圧巻の一言に尽きます。彼女が別れ際に吐いた一言を、再度名義貸し業者に言われるさまなど台詞の一つ一つが計算されています。 刑務所が最後の福祉の砦と言われて久しい中、体感治安悪化の過程で人員が増強された警察は、労働警察分野にも進出す
2010年12月23日22:12 カテゴリ本経済 途上国化する日本 いま「イノベーションの法則」というメールマガジンの連載を本にまとめているのだが、関連する文献を読んでいるうちに、だんだんわからなくなってきた。日本が高度成長を遂げた原因は、トヨタ生産方式などのイノベーションだということになっているが、最近の実証研究ではトヨタの工程はフォードのまねらしい。「日本的経営」がすぐれているという神話も否定され、高度成長は技術移転と人口増加と人口移動でほぼ説明がつく。 特に90年代以降の日本の長期停滞を考える場合、イノベーションでそれを解決するというのは絵空事だろう。成長理論でいうイノベーションは、生産可能フロンティア上で生産しているとき、そのフロンティアをさらに上げることだが、ワイルもいうように、経済がフロンティア上にあることはまれだ。途上国の問題は、さまざまな制約によってフロンティアからはるかに
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