片渕須直と細馬宏通の「この世界の片隅に」をめぐるトークセッション、中編。今回、話題の中心となっているのは、原作の行間を読む作業や、アニメの音楽の付け方について。片渕監督の「音」へのこだわりを聞くと、また劇場に足を運びたくなることうけあいです。 前編はこちら すずさんは学校を卒業してから何をしていた? 細馬 僕がこの映画すごいと思ったのは、ものすごく早いでしょう? 笑いどころで「ワハハ」と笑ってる間にもうスイっと次が始まっちゃう。本当に油断ならない。一番油断ならないと思ったのは、波のうさぎのところから、昭和18年くらいまで3つの時代が入ってきてますよね。20秒くらいの間に、「卒業しました」「日米開戦しました」「お兄ちゃん兵隊に行きました」って。 片渕 あれはすずさんの14歳、16歳、18歳なんですよね。 細馬 「ええええ、こんなに短く行くんだ!」と思って。 片渕 一応どこからアメリカと戦争が
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