3月17日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、格差是正という立派な目標を掲げているが、それによって金融緩和のアクセルを踏み込み過ぎてしまうかもしれない。3日、ワシントンで撮影(2021年 ロイター/Kevin Lamarque) [ワシントン 17日 ロイター BREAKINGVIEWS] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、格差是正という立派な目標を掲げているが、それによって金融緩和のアクセルを踏み込み過ぎてしまうかもしれない。パウエル氏が望んでいるのは、新型コロナウイルスのパンデミックが原因で拡大してしまった人種間の失業率の開きを縮めることだ。ただそのために有効な政策の大半はFRBの権限外にしか存在しない。さらにこうした開きが小さくなる前に、米経済が過熱化しかねない。 FRBは大方の予想通り、17日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で事実上のゼロ金利を維持し、FOM