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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (392)

  • 写真で見る避妊具の歴史、古代ローマ時代の品も | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ゴードン氏によると、ペッサリーは「一種の隔壁」となる避妊具だ。子宮の入り口部分で子宮をふさぐために使用される。写真は紀元前200~西暦400年ごろのものと推定される古代ローマの青銅製ペッサリー。(PHOTOGRAPH BY SCIENCE MUSEUM, LONDON, WELLCOME IMAGES) ローマ教皇フランシスコは2月18日、「避妊は絶対悪でありません」と述べ、ジカ熱の脅威にさらされる国に住む女性の避妊を容認する見解を示した。人類がはるか昔から行ってきた避妊に対し、カトリック教会が歴史的にとってきた立場を考えると、ローマ教皇の発言は大きな変化ととらえることができる。(参考記事:「ジカ熱の流行は中絶に対する考えを変えるのか?」) 避妊には経口避妊薬のほか、さまざまな避妊具が使われ、その歴史はとても長い。米国での避妊と中絶について書かれた『Woman's Body, Woman'

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  • 古代ローマの遺跡の下、当時からすむ「巨大」なカニが急速に減少

    イタリアの固有種で唯一の大型淡水ガニ「ポタモン・フルビアティレ(Potamon fluviatile)」は、「かつて生息していた古代の群れの生き残り」だ。彼らはローマ帝国の興亡を目にしてきたかもしれない。トラヤヌスの広場で撮影。(PHOTOGRAPH BY EMANUELE BIGGI) 2005年、ローマの中心部にあるフォロ・トライアーノ(トラヤヌスの広場)で発掘を進めていた考古学者らが、古代の下水道を掘り当てた。その内部からは、大理石でできた紀元4世紀のコンスタンティヌスの胸像のほか、イタリアの固有種としては唯一の大型淡水ガニである「ポタモン・フルビアティレ(Potamon fluviatile)」の群れが見つかった。研究者らは、この群れの起源は非常に古く、ローマが単なる渓谷の湿地帯に過ぎなかった時代にまでさかのぼると推測している。 古代ローマ帝国の興亡を目にしてきたかもしれない彼らだ

    古代ローマの遺跡の下、当時からすむ「巨大」なカニが急速に減少
  • 西表島の食物連鎖ツートップ、餌を食べ分けて共存していた

    沖縄県の西表島(竹富町)に生息する国の特別天然記念物で絶滅危惧種のイリオモテヤマネコとカンムリワシは、物連鎖の頂点にいるにもかかわらず、互いに競合しないで餌を分け合っていることを、琉球大学などの研究グループが明らかにした。フンに含まれるDNAから性を解析し、季節を違えて同じ種類の餌をべていることがわかった。沖縄には相互扶助の「ゆいまーる」という文化があるが、2種も同様の形で生き残ってきた。 イリオモテヤマネコ(左)とカンムリワシは季節でエサをべ分けて共存できていることが分かった(イリオモテヤマネコ:琉球大学理学部動物生態学研究室提供 カンムリワシ:沖縄こどもの国提供) 物連鎖の頂点同士の共存 世界自然遺産である西表島は沖縄島から約400キロメートル離れており、島の大半を環境省・林野庁が管理している。独自の生態系が存在し、県内の他の離島に比べて手つかずの自然が残る。この西表島で

    西表島の食物連鎖ツートップ、餌を食べ分けて共存していた
    maturi
    maturi 2024/07/01
    西表島の食物連鎖のトップは野良猫(イエネコ)だろ https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2406/26/news067.html 「家猫」は脅威の“侵略動物”か さまざまな生物を絶滅に追い込んだ? 「2000種以上を食べてきた」
  • ヒトラーの砦跡から手足のない5体の人骨を発見、生贄の可能性も

    ナチスの総統大営の1つ「ヴォルフスシャンツェ(狼の砦)」の遺構で見つかった人骨のうちの1体。成人のものと推定されている。警察は遺体が埋葬された時期を第二次世界大戦前と推定しているが、ナチスドイツやソ連軍の犠牲者ではないかという声もある。(PHOTOGRAPH BY LATEBRA FOUNDATION) 2024年2月、ポーランドのアマチュア考古学者の調査がきっかけとなり、ナチスドイツでアドルフ・ヒトラーに次ぐ地位にあったドイツ空軍総司令官ヘルマン・ゲーリングの住居跡の地中から5体の人骨が発掘された。この住居跡は、ポーランド北東部の小都市ケントシン近郊にあるナチスドイツの総統大営「ヴォルフスシャンツェ(狼の砦(とりで))」の遺構の一画にある。(参考記事:「ナチスのタイムカプセルを発掘、開封」) 1940年、ヒトラーはソ連侵攻の準備のため、人里離れたこの森に秘密の軍事司令部を建設するよう

    ヒトラーの砦跡から手足のない5体の人骨を発見、生贄の可能性も
    maturi
    maturi 2024/05/30
  • 英国の謎の地上絵の年代がついに判明、モデルはヘラクレスか

    英国南西部の丘の斜面に、石灰岩を利用して描かれた「サーン・アバスの巨人」。身長が18階建てのビルに匹敵し、「サーン・アバスの野蛮人」とも呼ばれている。(PHOTOGRAPH BY 4 SEASON BACKPACKING, SHUTTERSTOCK) 英国南西部の農村地帯、サーン・バレーの丘の急斜面に、全長55メートルもの巨大な裸の男の絵が描かれている。いつの時代のものなのか、誰も知らない。その白い線は、緑の草を取り除いて白い石灰岩をむき出しにすることによって作られている。「サーン・アバスの巨人」として知られるこの絵は、それが何なのかを説明しようとする人々を長年の間困惑させてきた。しかし学術誌「Speculum」2024年1月号に発表された最新の研究は、これがいつ、何のために描かれたのかを、歴史との関連とともに明らかにしている。 異教の神か、政治風刺画か、神話の英雄か 男は片方の腕を伸ばし

    英国の謎の地上絵の年代がついに判明、モデルはヘラクレスか
  • 新種のヤモリを発見、ゴッホの名画「星月夜」にちなんで命名

    今回見つかった新種のヤモリには、暗い背景に金色と青の鮮やかな模様が浮かんでいる。まるで名画「星月夜」のようだ。(PHOTOGRAPH BY AKSHAY KHANDEKAR) フィンセント・ファン・ゴッホが「星月夜」を描いてから133年。そこから遠く離れたインドの西ガーツ山脈の岩陰で、イシャン・アグラワル氏が小さくてカラフルな新種のヤモリを見つけたとき、心に浮かんだのは、その名画だった。 このヤモリは、一般名として「ゴッホの星月ドワーフヤモリ」という意味の「van Gogh starry dwarf gecko」、学名にはゴッホに由来する「Cnemaspis vangoghi」という名前が付けられた。学術誌「ZooKeys」の最新の研究で示された、Cnemaspis属の2つの新種の1つだ。 アグラワル氏は、西ガーツ山脈について、「その信じられないほど多様な動物相については、まだほとんどわか

    新種のヤモリを発見、ゴッホの名画「星月夜」にちなんで命名
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    maturi 2024/04/09
  • 消えつつある世界の巨木

    PHOTOGRAPH BY MICHAEL NICHOLS,NATIONAL GEOGRAPHIC 写真は米国カリフォルニア州のフンボルトレッドウッズ州立公園内で、最も広いセコイアの古木の森。 世界の巨木が次々と死んでいる。世界の森の木々が枯死するペースは年々速くなっており、特に大きい木、古い木ほどその傾向が強い。2020年に発表された学術誌「サイエンス」の論文によれば、そのせいで森林がより若くなり、生物多様性が損なわれ、重要な植物や動物の生息地が失われ、二酸化炭素を貯蔵する能力も低下しているという。(参考記事:「世界で巨木が死んでいる、115年間で原生林の3分の1超が消失」)

    消えつつある世界の巨木
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    maturi 2024/04/08
    出雲大社
  • シャチの新たな集団を発見か、研究者も驚く未知のタイプ、太平洋

    太平洋のシャチには、「オーシャニック(外洋)型」と呼ばれる第4のタイプが存在する可能性がある。画像は、米国カリフォルニアのモントレー湾を泳ぐオーシャニック型のシャチ。(PHOTOGRAPH BY SLATER MOORE PHOTOGRAPHY) シャチは通常、海岸線沿いにとどまる傾向にあるが、大海原をわたり、クジラなどの大きな獲物をとる新しいタイプの群れが新たに見つかったかもしれない。学術誌「Aquatic Mammals」に2024年3月14日付けで発表された研究によると、米オレゴンやカリフォルニアから遠く離れた外洋で、何度もシャチが目撃されているという。多くは大陸棚よりずっと沖合で、水深は約4500メートルに達する場合もある。 「少なくとも北太平洋では、これまでに外洋のシャチを対象とした格的な研究が行われた例はありません」と、研究リーダーを務めたカナダ、ブリティッシュ・コロンビア大

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    maturi 2024/04/04
  • 【フォトギャラリー】伊豆諸島で見つかった希少なコククジラ

    2015年3月、伊豆諸島の神津島(東京都)で希少なコククジラが水中で撮影された。コククジラは現在、北米の太平洋岸とアジア、ロシアの太平洋岸に生息しており、このうちアジアの個体群は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅寸前(Critically Endangered)」に指定されている。日の沿岸では数年に一度目撃されるかどうか、というほどまれな動物だ。(参考記事:絶滅寸前のコククジラが最長移動距離を樹立。北米とアジアの個体群は同一か?) 撮影したのは水中写真家の高縄奈々さん。貴重なクジラの目撃情報を聞きつけて急きょ神津島へ移動、2日がかりでようやく出会い、撮影できたという。「コククジラに水中で遭遇できたこと自体が、もう一生ないかもしれない貴重な経験でした」

    【フォトギャラリー】伊豆諸島で見つかった希少なコククジラ
    maturi
    maturi 2024/03/15
  • 200年ぶりに大西洋でコククジラを目撃、「とんでもないこと」

    コククジラ(写真はメキシコ、バハカリフォルニア州の海を泳ぐメスとその子ども)は1700年代後半以降、捕鯨によって大西洋からはほぼ一掃されてしまった。(PHOTOGRAPH BY HIROYA MINAKUCHI/MINDEN PICTURE) 3月1日、調査のために米国マサチューセッツ州の沿岸を飛行しているとき、研究者たちは、予想すらしていなかったものを発見した。1頭のコククジラが、この種としては200年以上も目撃されていない場所で潜水し、浮上したのだ。 米ニューイングランド水族館の科学者たちは最初、眼下にいるのはセミクジラだと考えた。セミクジラはこの地域で絶滅の危機にあるため、定期的に監視されている。 しかし、しばらく時間をおいた後、もっとよく見ようと元の場所に戻って撮影すると、灰色の体には斑点があり、頭部は細長い三角形だとわかった。どちらもコククジラの特徴だ。 3月1日に目撃されたコク

    200年ぶりに大西洋でコククジラを目撃、「とんでもないこと」
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    maturi 2024/03/15
    コジラ-1.0
  • 見事なヒスイの石仮面を古代マヤの王墓で発見、「闇の時代」に光

    翡翠(ヒスイ)のモザイクでできた小さな仮面。目と歯にはウミギクガイの殻が使われ、嵐の神を表している。紀元350年ごろにチョチキタムに埋葬された王の胸の上に置かれていた。(PHOTOGRAPH BY RUBÉN SALGADO ESCUDERO) チョチキタム遺跡は、中米グアテマラのヤシの木が茂る熱帯雨林の中、落ち葉と石の塊に埋もれた場所にある。これまでほとんど知られていなかったこの遺跡は、考古学的な大発見が起こるような場所にはとても見えないかもしれない。ましてや、長い間、研究者たちを悩ませてきた闇の時代の手がかりが見つかるとは、誰も考えなかったはずだ。 しかし、それが現実になった。この場所で、翡翠(ヒスイ)を組み合わせて作ったミステリアスな仮面が発見されたのだ。これまで知られていなかったマヤの王のものだと考えられている。(参考記事:2024年3月号特集「ベールを脱ぐ古代マヤ」) 調査を率い

    見事なヒスイの石仮面を古代マヤの王墓で発見、「闇の時代」に光
  • サプリを信じる前に知るべき5つのこと、ずさんな表示の実態も

    サプリメントは2000億ドル(約30兆円)規模の産業になると予測されているが、サプリメントには効果ばかりがあるわけではなく、有害になりうるものさえある。(PHOTOGRAPH BY HEINER MÜLLER-ELSNER, LAIF/REDUX) もし錠剤を1錠飲むだけで、突然、エネルギーがみなぎり、肌がきれいになり、心臓が健康になるとしたら? ドラッグストアのサプリメント売り場を通るたび、このような期待が手招きする。売り場には魚油のカプセルや、容器入りのコラーゲンパウダー、マグネシウムのチュアブル錠、そして、ありとあらゆるビタミン剤が並ぶ。 実に魅力的だ。世界のサプリメント産業が2025年までに2000億ドル(約30兆円)規模に達すると予測されているのも不思議ではない。 しかし、これらのサプリメントにどれくらい効果があるのか、コストに見合うのかについて、筆者はいつもかなりの疑念を持って

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    maturi
    maturi 2024/03/05
    この世界す片隅なずさん
  • 古代の騎馬民族スキタイ人、人の皮で矢筒を作っていた、初の証拠

    スキタイ人の墓から出土した2400年前の皮や毛皮の断片47個のうち、少なくとも2つが人間のものだったことがわかった。(PHOTOGRAPH COURTESY MARINA DARAGAN) 古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは、2400年以上前に、騎馬遊牧民のスキタイ人は人間の皮を使って矢筒を作ると書き残した。これまで疑問視されることが多かった記述だが、このたび、それが事実だったことが確認された。2023年12月13日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された論文には、「この調査結果によって、ヘロドトスのおそろしい主張が裏付けられたものと考える」とある。 ヘロドトスによると、スキタイ人は最初に殺した人間の血を飲んだり、頭皮を集めたりしていた。「死んだ敵の右手から、皮や爪などあらゆるものを集め、矢筒のカバーにする者も多い。人間の皮は厚く、光沢があるので、あらゆる動物の皮の中で一番明るく白いとも

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    maturi
    maturi 2024/02/14
     スキタイ人はナチ
  • 不思議な気象現象、“雷雪”の謎に迫る

    アメリカ、ミネソタ州の農場の上空でとどろきを上げる雷雲(写真左)。雷雲は、地表近くの暖かく湿った空気が上昇して、大気の状態が不安定になった場合に発生する。 アメリカでは、晩冬から早春にかけてこのような条件がそろうことがある。吹雪の中で雷鳴と雷光が発生する珍しい気象現象で、「雷雪」と呼ばれている。 雷雪の研究者は、雪中撮影装置(写真右)を用いて雷雪の形成メカニズムを調査している。 Photograph by Richard Olsenius/NGS (left) and courtesy Patrick Market (right) 3月1日~2日、アメリカ東部地方は広範囲にわたって晩冬の雪嵐に襲われた。猛烈な吹雪となり、激しい雷鳴がとどろいた。住民は寒さと音で大変だっただろう。おや?そういえば雷が鳴るのは夏ではなかったか? 雪雲に伴う雷は珍しい気象現象であまり知られていないが、「雷雪(th

    不思議な気象現象、“雷雪”の謎に迫る
  • 特集:野生動物 ペットへの道 2011年3月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP

    Q:温暖化が急速に進む北米東海岸のメーン湾。ロブスターに生じる可能性がある影響は? 外骨格が強化される幼生がより速く成長する外骨格が溶ける 文=エヴァン・ラトリフ 写真ビンセント・J・ミュージ 人間が飼いならしてペットや家畜にできた動物は、ほんのひと握りしかいない。その鍵は動物の遺伝子にあることが、最近の研究でわかってきた。 「ハロー! 元気にしてる?」 76歳の生物学者リュドミラ・トルートはそう言って、「マヴリク」という札のかかった飼育用ケージの掛け金を外した。ここはロシアのシベリア南部、ノボシビルスク郊外の農場だ。同じような金属製のケージが、通路の両側にずらりと並んでいる。彼女が挨拶をしたのは、私にではなかった。お相手は毛皮をまとったこのケージの主で、トルートの口調はまるでかわいがっているペットに話しかけているようだ。 声をかけられたマヴリクは、中型犬くらいの大きさのイヌ科の動物だ。毛

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    maturi 2024/01/25
    シマウマは家畜にできなかったんだよね
  • 従順か攻撃的かの遺伝子特定か、ペットのキツネで

    ロシアでは、1959年から友好的および攻撃的なキツネを作る交配が行われてきた。今回、これらのキツネのゲノムが解読されたことから、彼らの従順な行動や独特の身体的特徴を生み出す遺伝子の詳細な研究が可能になった。(PHOTOGRAPH BY DARYA SHEPELEVA) 野生動物の家畜化について研究するため、60年近くにわたり、ロシアの科学者たちは従順なキツネと攻撃的なキツネを作る交配実験を行ってきた。これらふたつの集団のゲノムに注目した新たな研究によると、交配はキツネのDNAに驚くべき変化をもたらしていたという。動物の家畜化だけでなく、人間の社会的行動の理解においても重要なこの成果は、8月6日付けの学術誌「Nature Ecology and Evolution」に発表された。(参考記事:「野生動物 ペットへの道」) 1959年、ドミトリー・ベリャーエフという名の生物学者とその同僚たちが、

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    maturi 2024/01/25
  • 「湖水爆発」で数百万人が犠牲の恐れ、時限爆弾のようなキブ湖

    ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがるキブ湖。そのユニークな地質的特徴により、湖深くに膨大な量の二酸化炭素とメタンガスが蓄積しており、湖岸に住む数百万人の命を危険にさらしている。(PHOTOGRAPH BY ROBIN HAMMOND, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがる緑豊かな渓谷にあるキブ湖は、見事な崖に囲まれている。湖上では漁師たちが小舟を浮かべ、歌に合わせて櫂(かい)を揃えて漕ぎながら、その日の料を捕っている。だが、湖の深部は、そんなのどかさとは無縁の世界だ。 キブ湖は地質学的に特異な多層湖で、深い層は蓄積した二酸化炭素とメタンで飽和状態にある。このような湖は世界に3つしかない。残りの2つはカメルーンのニオス湖とマヌン湖で、どちらも過去50年の間に湖水爆発を起こして致死的なガスの雲を噴き上げ、人間や動物を窒息死させた。 1986

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    maturi
    maturi 2024/01/24
    ひぐらし
  • ナイアガラの滝の水を抜いてみた、本当にあったウソのような話

    2013年夏のナイアガラの滝。手前左側にあるのがアメリカ滝。滝の下に積みあがった岩石からの高さは、場所によって21~34メートル。中央奥に見えるのが、高さ55メートルのカナダ滝だ。(PHOTOGRAPH BY BABAK TAFRESHI) 米国が初めて人類を月に送り込んだ1969年の夏、地上では、自然を相手にしたもう一つの計画が進行していた。それは、ナイアガラの滝の水を抜くという壮大な事業だ。 米国とカナダの国境に位置するナイアガラの滝のうち、米国側にあるアメリカ滝では、1931年と1954年に大規模な岩石の崩落が起こり、滝のすぐ下に住宅ほどの大きさの岩が大量に積み上がっていた。そのため、元々垂直に落ちていた滝が2つに分断され、このまま崩落が続けば、いずれ滝が消失して、なだらかに傾斜したただの川の流れになってしまうのではないかと懸念された。 1965年には、地元の新聞がナイアガラの滝を、

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    maturi
    maturi 2023/12/08
    「何もせん方がええ」(渡老人)
  • 第21回 「睡眠禁止ゾーン」って何?

    今回のテーマは「睡眠禁止ゾーン」である。馴染みのない表現だと思うが、睡眠禁止といっても眠ってはいけないということではなく、眠ろうとしてもなかなか眠りに入りにくい、といった意味合いである。ゾーンとは彼女の前とか会議室など場所のことではなく、生理的に眠りにくい特定の時間帯を指す。 1日の中でどの時間帯に一番目が冴えているか、頭がすっきりしているかと問われれば、その答えは人によってだいぶ違う。「朝に冷たい水で顔を洗った後」なんて答えた人も通勤電車の中でグースカ寝てしまうこともあれば、昼過ぎの会議で白河夜船を漕いでいた人でもアフターファイブをエンジョイできる。かように眠気の強さは日々の生活の中で容易に変動する。 これは疲労度や睡眠不足度が日によって大きく異なるからで、加えてストレス、仕事、運動、事、喫煙、カフェイン、アルコール摂取などによって眠気(眠りにくさ)は刻々と変動する。しかし、このような

    第21回 「睡眠禁止ゾーン」って何?
    maturi
    maturi 2023/11/23
  • 第38回 不眠症を慢性化させる「3つのP」とは?

    心配事で眠れない、大きな地震があって不安で眠れぬ夜を過ごした、などの経験は誰しも持っている。ただし、このような急性ストレスによる不眠は数日から長くて2週間ほどで改善する。不安な時に眠れないのは当たり前、危険な状況に即座に対応できるよう覚醒度が高まるために生じる一種の正常な生体反応(警告反応)なのだ。 不眠の多くが一過性であることを示す端的なデータがある。東日大震災の時に自分が主任研究者をしていた厚労省研究班で日人の睡眠状況についての緊急調査を行う機会があった。震災直後は不眠に悩む人が急増したが、震災1カ月過ぎにはその数はかなり減少し、1年後には被災地でも平時とさほど変わらぬ頻度まで低下していた。 このように睡眠機能には大きなレジリアンス(回復力、復元力)があるのだ。ところが、一部の人ではある理由で不眠が長引いてしまうことがある。そして一度こじらせるとなかなか治らないのが不眠のやっかいな

    第38回 不眠症を慢性化させる「3つのP」とは?
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    maturi 2023/11/19