アメリカの最高裁が中絶の権利を保障せず、同性同士の恋愛の権利まで侵害されそうな状況となっていることで、サミュエル・L・ジャクソンが保守派判事を批判した。(フロントロウ編集部) 中絶禁止で止まらない、アメリカで様々な権利がはく奪される危機 アメリカで1973年に女性の中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド」裁判の判決が、2022年6月24日に米最高裁で覆され、女性の中絶の権利が憲法で保障されなくなった。保守派のドナルド・トランプ氏は大統領だった期間に3名もの最高裁判事を指名したため、終身任期である米最高裁判事9名のうち保守派が6名、リベラル派が3名となっており、最高裁が保守寄りになっているのが原因。 さらに、保守派であり1991年から最高裁判事を務めるクラレンス・トーマス氏は、今回の判決に対する意見書のなかで、1965年に避妊の権利を認めた「グリスウォルド対コネチカット」判決、2003年に同性同