湾 M を再読する正月。あれね、舞台を途中からはじめているので、最初から喪われたなにかの話なんだよねえ。それを追いかけるか見送って去るか。序盤はよくおっさんが泣く漫画。せつなさ。 湾 M 終了後に連載してる C1 ランナーは、どちらかといえば明日に向かっていくかんじなので、ボンヤリしているが、湾 M は破滅へ向かっていくかんじなので好きだ、とはいえるけど、湾 M は実際にはさほど破滅に向かっていかないし、C ランのノリも湾 M に比して滅茶苦茶明るいってわけでもない。湾 M から C ランに変わってなにが抜け落ちたのか。 湾 M も C ランも主人公の「おっさんに対して聞き分けのいい若者」像自体はエロゲーヒロイン的な意味で共通だし、そこが微妙に引っ掛からないでもないんだけど、それは幸福な共犯関係になってると入念に描かれてるわけだしべつにいいかという気分になってくるのは、おれもおっさんだから