タグ

ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (5)

  • 獣欲のペッパーランチ - 深町秋生の序二段日記

    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070516it04.htm 「獣欲のペッパーランチ 肉まみれの暴行」「肉棒ステーキ 暴虐の汁」「大阪鉄板暴行 熱いのは堪忍!」「浪速極悪レイパー 肉や! 肉や!」 なんて半日もペッパーランチ心斎橋店について考えていた。想像の範疇を超えるブレーキのない犯罪に軽いエクスタシーを覚えてしまった。 なんにしても関西地方らしい猛々しさと猥雑さを凝縮したような犯罪である。亀田家的で清原的で青木雄二のマンガから抜け出したようなぐちゃぐちゃかつストレートな世界だ。オメーコステーキとかワレメファイナンスとか破綻信用金庫とかそういう混沌を感じてしまった。マルクス読まんかい。 近年の犯罪は大体のところ、想像範囲内におさまることが多い。スクールシューターのチョ・スンヒにしても、町田の女子中学生殺しにしても、福島の母親殺しにしても、

    獣欲のペッパーランチ - 深町秋生の序二段日記
    maturi
    maturi 2016/09/14
    2007
  • 娯楽業界の苦しい今。「パチンコがアニメだらけになった理由(わけ) - 深町秋生の序二段日記

    ノンフィクションライター・安藤健二の新作「パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)」を読んだ。タイトルがすべてを表しているが、パチンコ業界とアニメ業界の両方の現状を描き切った、安藤健二の新たな代表作だと思う。 「封印作品の謎」でセンセーショナルなデビューを果たした著者だが、デビュー当時からミステリファンの読者が多かった。表現の自由をむしろ潰すほうに回っていた事実に気づいた著者が、新聞記者という職を捨て、なぜ世間から封印される作品が生まれるのかを追ったデビュー作は、まるでヴァクスやルヘインといったネオ・ハードボイルド作品のようだった。円谷プロや藤子不二雄といった強大な敵にひとりでぶちあたるところは、いかにも己しか頼るものがない一匹狼の探偵という感じ。 こうなるとミステリ作品と同じで、敵が強大であればあるほど、読み手にとってはうれしい。今回はパチンコ業界という、秘密主義かつ複雑怪奇な利権がご

    娯楽業界の苦しい今。「パチンコがアニメだらけになった理由(わけ) - 深町秋生の序二段日記
    maturi
    maturi 2011/02/03
    絶望先生でポロロッカ(パチンコで興味を持ってから原作へ至る逆流)ネタがあったけど、CRサムライチャンプル等をポロロッカさせてどうなるものか(コンビニでゴツボまんがを売りなおす以外)
  • 禁断に片足突っ込むノンフィクション「物乞う仏陀」 - 深町秋生の序二段日記

    強烈なノンフィクションを読んだ。 05年に発売された石井光太の『物乞う仏陀』である。08年に文春文庫として発売されて、先日それを読んだのだが、かなり感情を揺さぶられる。こんなノンフィクションがあったんだなあと素直に驚いた。 じつは母から「これおもしろいから読め」と半ば無理やり押しつけられたのだが、しばらく放ったらかしにしていた。だって「アジアの物乞いや麻薬売人、ストリートチルドレンらと暮らし、最底辺に生きる人々を赤裸々に描く」という内容だからだ。 ちょっと……なあ、と読むのを保留していた。バックパッカーの旅行記や体験記、社会派ジャーナリストのノンフィクション、人気マンガ家や作家もいろんな形でアジアなるものにトライしている。つまりあれだろ。「どうしようもなく貧乏で法もいい加減だし、人々は筆舌に尽くしがたいほどしんどい想い(それこそ曾野綾子なんかが「当の貧困とはこれだ」みたいにドヤ顔で言い

    禁断に片足突っ込むノンフィクション「物乞う仏陀」 - 深町秋生の序二段日記
  • 野心あふれる綱渡り大作「インセプション」 - 深町秋生の序二段日記

    さて話題の大作「インセプション」を見た。今日は映画感想。 で、ふと思い出したのはセルジオ・レオーネ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(84年公開)だった。禁酒法時代に生きたNYギャングたちの長い人生を描いたもので、少年期と青年期、ギャングから足を洗った老年期の3つの時代が入り組んだ映画である。 タランティーノ作品のおかげもあって、最近は時制がシャッフルされる映画もめずらしくはないが、当時は「過去と現実がごちゃまぜでよくわからん!」という結論に達したらしく、アメリカではこの「ワンス……」、少年期→青年期→老年期と、わざわざ時間通りにきっちり構成を直して上映したのだという。 重い過去を引きずる老年期と、イケイケだったまぶしい青少年ギャング期とが、複雑に交錯するからこそおもしろいのであって、時制をきっちり一方通行にしてしまったら、おもしろくもなんともない。「そうしないとアメリカ

    野心あふれる綱渡り大作「インセプション」 - 深町秋生の序二段日記
    maturi
    maturi 2010/07/31
    "座席をガンガン蹴りつけたら、好ましいくらいに静寂が戻った" FUKAMACHI氏のkickのお陰で上の階層に戻ってゆきました
  • 黒社会シップに則って闘う。「冷たい雨に撃て 約束の銃弾を」 - 深町秋生の序二段日記

    さて香港の鬼才ジョニー・トー監督の新作「冷たい雨に撃て 約束の銃弾を」(めんどくせえ邦題だ)を見てきた。 トー作品といえば、とにかく「ハマるやつはとことんハマる」というオンリーワンすぎる個性や美意識が特徴。基は職人肌の監督であって、いろんなジャンルを撮る男だが、自由にやらせると「マッスルモンク」のような極北のカルト作品を撮ってしまうところから、映画ファンからは「香港の三池崇史」などとも言われている。 日にも熱狂的なファンがいっぱいいて、今回の「冷たい雨」の公式サイトをみたら、「おれたち、ジョニー・党」などという言葉があって笑ってしまった。それほど独特の世界観を見せる男である。 「冷たい雨」は、それまでトー監督が手がけた「黒社会美学アクション」の集大成ともいえる作品であった。黒社会アクションの金字塔「ザ・ミッション 非情の掟」(ジャスコでバカスカ発砲)、ヤクザが鈍器と不意打ちでカタをつけ

    黒社会シップに則って闘う。「冷たい雨に撃て 約束の銃弾を」 - 深町秋生の序二段日記
    maturi
    maturi 2010/06/05
    復讐という行為(モノガタリ)の概念を純化|し|過ぎ|て脱臼というかむしろ脱骨してしまった|怪作|従兄弟のエピソードがかろうじて極限的純化から踏みとどまらせてはいる|が|
  • 1