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ブックマーク / pmazzarino.blog.fc2.com (68)

  • 続・エスカレーター片側空けの件反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。前回のブログ(エスカレーター片側空けの歴史を踏まえた提案)では、エスカレーターの片側空けをやめるべきであるとする意見を書きました。その後わかった追加情報などを補足しておきます。 片側空けの習慣がなかなかやめられないいちばんの理由は、それが合理的で効率がいいと思ってる人が多いからです。でも、片側空けが定着するまでの歴史とさまざまな人たちによる実証研究、メーカーの主張などを総合して検討すると、じつは片側空けは利用者全体の効率を下げている可能性が高いのです。みんなで両側に立って乗ったほうが、結果的に全員が早く移動できて社会全体の効率がよくなるし、事故も減って安全になります。 それと前回指摘したのは、急ぐ人のために片側を空けろというけど、真剣に急いでる人が実際どれだけいるんですか、って疑問。気で急ぐのなら、階段を駆けるはずで、エスカレーターを歩いてる人は、

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    maturi 2023/03/24
    喫煙中の人は武器を持ってるので。火の付いたタバコを投げてくる可能性がある
  • 時事通信の連載は終了しました反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。もし楽しみにしてるかたがいたら申し訳ないのですが、時事通信のサイトでの連載は、私のほうから降板を申し出て終了しました。 理由は、自分の意見を書いてはいけないという不思議な編集方針にまったく納得がいかなかったからです。私はコラムというものは筆者の意見を書くものだと思っていたのですが、どうやら時事通信では自分の意見を書いてはいけないようなのです。 その理由というのが、時事通信は新聞などに記事を配信しているので、批判と受け取られかねないことは些細なことでも一切書かぬよう、配慮をお願いしますというものでした。 批判を一切しない報道メディアって、それじゃあ中国ロシアの国営放送と一緒じゃないですか。報道メディアとして自殺行為にも等しい方針です。 しかも私のコラムは時事ドットコムだけの掲載で、他のメディアにまったく配信されてなかったんです。だから問題ないのではと

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    maturi 2022/07/14
  • 小山田さんの件反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ネット上の迷探偵たちの華麗なる推理によると、私の正体はイジメに詳しい社会学者なのだそうです。だとしたら、やっぱり小山田圭吾さんのイジメ引責辞任の件について、私見を述べることを期待されてるんでしょうか。わかりました、述べましょう。でも、私の意見が気にわなかったとしても、その社会学者に文句つけるのはやめてくださいね。 すでに議論百出なので、いまさら後出しで私が何をいっても、さほど目新しい意見にはならないと思います。ネットでさまざまな人の意見を読んでみたところ、私の考えに一番近いのはカズレーザーさんでした。 カズレーザーさんの発言を簡単にまとめると、小山田さんは自分が関与したイジメについて過去に謝罪や反省をした様子がまったくない。だから蒸し返されて批判されても自業自得ではないか。 私は小山田さんとほぼ同年代です。彼の若き日の音楽活動もリアルタイムで知って

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    maturi 2021/07/21
  • 「安全安心」はいかにして広まったのか反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ここ数か月というもの、自民党政治家とオリンピック関係者が口を開けばふたこと目には「安全安心」。具体的にどんな対策でどれくらい安全になるのかは示されず、連日連夜、「安全安心」というおまじないの言葉だけを何千回も聞かされてきたことにうんざり、イライラしてるかたも少なくないのでは。 そんなみなさんに残念なお知らせです。彼らは安全安心の連呼をやめないでしょう。なにしろ、「安全安心」というおまじないを日中に広めたのは、他ならぬ自民党だったのです。 「安全安心」「安心安全」は、1980年代中頃に品業界の一部でぼちぼち使われはじめた言葉です。それ以前の日人には、「安全」と「安心」を同時に組み合わせて使う発想がほぼありませんでした。 数少ない例外が、1969年4月号の『月刊社会党』に掲載された論文「安全の論理と安心の論理」。 ん、社会党? 自民党じゃないの?

  • 陰謀がバレたひとたちのドキュメンタリー反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。呉座勇一さんは『陰謀の日中世史』で、陰謀はほとんど成立しないといってます。陰謀に関わる人間の数が増えるにしたがって情報が流出する可能性も高まるので、陰謀は企んだとしてもたいていバレて失敗するものだと。 その実例が、なんとつい最近起きました。愛知県知事のリコール運動で署名が大量に偽造されたことがバレて、事務局長や関係者が逮捕されたのです。 みなさんすでにご存じとは思いますが、なんでみんなもっと喜ばないのですか? 興奮しないのですか? われわれは、違法な手段で政治を変えようと画策した陰謀がバレて失敗した実例をこの目で見られる幸運に恵まれたのですよ。貴重な歴史の瞬間に立ち会えたことを、もっと喜びましょうよ。 地上波のテレビドキュメンタリーは早朝・深夜に追いやられてしまったので、私は番組表でタイトルだけチェックして興味があるものは録画しておきます。 先日、

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    maturi 2021/06/17
  • それは説教ではない。きみは論破されたのだ反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。かれこれ20年近く前から在宅ワークです。いまは書き下ろし単行の原稿がようやく終盤に差し掛かったところです。書き上がってから全体を見直して手を入れるので、発売はまだしばらく先になると思います。 年末から録りためたテレビ番組をほぼ消化できました。『逃げ恥』の新春スペシャルドラマは、連ドラのときと変わらず、社会問題をぶっこんでくる姿勢が頼もしい。家庭と仕事の両立をはばむ日社会のゆがみという従来からの問題に加えて、今回はコロナ禍ですよ。多くのドラマがコロナ禍という状況を無視してるなか、正面切って取り組んでたのは勇気があります。 勇気ある行動には、必ずケチをつけるひとが現れるもの。ツイッターを検索してみると、圧倒的に支持する意見が多いなか、批判的な意見もちらほらあるといった感じでした。 おもしろい反応だなあと思ったのは、少数の批判派に「説教臭くてムリ」「フ

  • 修復できそうにない分断反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。社会の分断が叫ばれるようになって久しいのですが、一番やっかいなのは、根拠のない陰謀論や都市伝説を信じる者と、信じない者との分断であるように思えます。 先日のアメリカ大統領選挙でもそれが如実に現れてました。トランプやその熱狂的支持者たちは、票が盗まれたなどと、たわごとをがなり立ててますが、具体的な根拠や証拠はまったく示されません。それこそが、都市伝説や陰謀論に共通する特徴です。 ツイッター上で流れた主張なんて、ヒドかった。検索すると、トランプ票がバイデンの票に変換されるシステムが見つかった! なんて情報が拡散していて、最初はジョークのネタなのだろうと思いましたけど、違いますね。あいつら気で信じてます。 そんな便利なシステムがホントにあるのなら、トランプがまっ先に飛びついて、自分の票に変換しまくってたはずです。なにしろトランプは、自分が不利になる郵便

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    maturi 2020/11/21
    たかが事実ごときで人の信念を変えられるわけがないだろ
  • 「させていただく」のルーツ反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。図書館に行けないので、溜まったコピー資料を整理しています。おもしろいのがいくつか出てきましたので、そのなかのひとつを紹介させていただきます。 国文学者・池田弥三郎の「敬語の生態」というコラム。正確な執筆年を調べ忘れたのですが、60年代のコラム集に収録されてるので、おそらく50年代くらいに書かれたものかと。池田の著作集にも収録されてるのか、ネットでは確認できませんでした。もしかしたら入手困難な作品かもしれません。埋もれさせるにはもったいないので、引用しておくことにします。 池田の実家は銀座にある商家(天ぷら屋)だったそうです。店が休みの日には「日休業仕り候(つかまつりそうろう)」と書かれたのれんを下げていたのだとか。いかにも老舗、って雰囲気ですね。 休業仕り候には、余計な卑下がなくていい。客に対して、必要以上にこびていないところがいい。ところが、昭和

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    maturi 2020/04/30
    神様のおめぐみを感謝していなければならない。その気持ちを言葉の上に示したのが、させていただく式発想だ。()「聖戦」であるからして、戦わしていただくのであり、弾をうたしていただいて、敵を殺させていただき
  • 暴力のレトリック反社会学講座ブログ

    こんにちは、暴力研究家のパオロ・マッツァリーノです。怖がらないでください。私は非暴力主義者なので、暴力はふるいません。基的にすべての暴力を否定してます。 そしてなにより、暴力をふるう人間を軽蔑します。理由はふたつ。ひとつは、暴力はきわめて常習性が強い行為だから。暴力に関しては繰り返しふるう人間と、まったくふるわない人間の2種類にかなりはっきりわかれます。 もうひとつの理由は、暴力をふるう者は必ず論理がねじ曲がったヘリクツをこねて自己弁護に走るから。 さて、最近、政治家が暴力をふるったとされる件が2件報道されました。石崎徹衆院議員が秘書に暴力をふるっていたことで訴えられた件。それと、幸手市の渡辺邦夫市長が広島で飲店従業員の女性を殴ったとして逮捕された件。 石崎議員は正式にコメントを公表し、渡部市長は会見を開きました。彼らの主張を分析すると、非常に興味深い共通点がみつかります。それは両者と

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    maturi 2019/08/13
    吐いた言葉が、「青天の霹靂」「身に覚えがない」。青天の霹靂なんてのは事実認定に無関係のレトリックにすぎないので取りあげる価値もないし、「身に覚えがない」という言葉も暴力行為の否定にはなってません。
  • パオロの部屋反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロの部屋です。日のお客様は、日人客のマナーの悪さに耐えかねて日人お断りにした石垣島のラーメン屋に批判の電話をかけたひとです。ようこそ。さっそくですが、批判した理由をお聞かせいただけます? 「日人客がすべてマナーが悪いわけじゃないでしょ。だから日人を一律で締め出すのはよくない」 まあ、それでわざわざ電話をおかけになって……。ずいぶんヒマなんですのね。あなた、お仕事はなにされてるの? 「オレのことは関係ないでしょ。それより、中途半端に徹子の口ぶりをマネするのやめて」 やめます。日では賃貸物件を外国人と老人には貸さないことにしてる大家がたくさんいますけど、それもやっぱり一律で締め出してます。部屋を壊したり近所迷惑をかけたりする外国人と老人は一部にすぎないのに、全員に部屋を貸さないってのはよくないですね。そういう大家にも批判の電話をかけましたか? 「かけてませんけど」

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    maturi 2019/07/17
    ”外国人や老人に一律に部屋を貸さない大家の存在も厳密にいえば差別なのに、黙認されてるのはなぜなのか、わかりますか?”
  • 「元気」の補足情報反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。先日、毎日新聞に掲載された「元気をもらう」という言葉への違和感の記事。私も取材を受けたのですが、それは2015年刊の『「昔はよかった」病』でこの現象について取りあげていたからです。 詳しくはを読んでいただきたいのですが、若いみなさんがピンときてないようなので、簡単に説明しておきましょう。それと、出版後にわかった補足情報も少々あるので、それもまじえてお話しします。 もともとの日語には、「元気になる」「元気を出す」といった表現しかありませんでした。それがいつのまにか「元気をもらう」が幅をきかすようになりました。 その変化がはじまったのは、どうやら80年代中頃だったようです。84年1月の『女性セブン』では八代亜紀さんがインタビューで、初詣にいって、母にもっともっと元気をくださいとお願いした、といってますが、これは「もらう」に変化する直前の状態だったのか

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    maturi 2019/06/28
    30代は境界の世代で、20代は物心ついたときから「元気をもらう」が普通だったので、まったく違和感をおぼえないのです。
  • 政治家失格の理由反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。戦争でシマを取り戻すなんて話が聞こえてきたから、ヤクザの抗争かと思ったら、国会議員の発言でした。テレビで丸山議員の発言を放送するときは、『仁義なき戦い』のテーマをバックに流してほしいですね。ヒャララ~。もしそれを名誉毀損だと丸山議員が訴えてきたら、これもあなたが大事にしてる言論の自由ですよ、と突っぱねればいいだけです。 戦争を容認できるのは、ことが起きたらまっ先に鉄砲担いで最前線に立てる覚悟のある人間だけです。丸山議員にその覚悟があるんですかね。議員を辞めて無職・無収入になる勇気すらないビビリなヤツに、そんな覚悟があるわけないか。つまるところ彼の真意は、さあ、自衛隊よ、戦争して島を取り戻してこい。ボクは選ばれた政治家だから安全なところにいて、SNSで応援メッセージを送るよ! なんてところじゃないですか。 戦争というのは、ひとを殺し、殺される行為だとい

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    maturi 2019/05/19
    「誰のシマじゃ思うとんのかワレェ」
  • 選挙の候補者全員に学力テストをやらせたい反社会学講座ブログ

    ナポリ3区の有権者のみなさま、こんにちは。新党アルデンテ代表のパオロ・マッツァリーノでございます。しなやかで芯のある政治を目指します。 これまでもさまざまなマニフェストを発表してきましたが、日ひさびさにご提案する新マニフェストが、こちら。 選挙の立候補者全員に学力テストを課す。 なんだ、そんなことかとおっしゃらず、アイデアを煮詰めてみましたので、まずは話を聞いてください。 だって、みなさんウンザリしてるでしょ。国でも地方でも、政治家が不祥事を起こすたびに、なんでこんなバカが政治家やってるの? って思いますよね。もういいかげん、政治の世界からバカを一掃すべきだと願っているかたが多いのでは。 バカが政治家をやってはいけないのか? 学力で政治家の資質を決めるのは差別ではないのか? などと愚問を並べるかたには、逆にお聞きします。なんで候補者はプロフィールに○○大学卒などと書くのですか。たいした学

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    maturi 2019/05/13
  • 2018年のよかったもの反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。遅ればせながら、2018年のよかった・ドラマ・映画をまとめました。 『暴力の人類史』(スティーブン・ピンカー 青土社) これ、数年前に翻訳版が出たとき、図書館でずっと貸出中だったんで、そのまま忘れてました。急に思い出して読んでみたところ、迷うことなく必読図書として推薦できる名著でした。 いま現在の世界が人類史上もっとも暴力や殺人が少ない時代である事実を、大量の資料から証明しています。イギリスで、14世紀と20世紀で殺人件数はどのくらい違うと思いますかとアンケートをとったところ、案の定20世紀のほうが増えたと思う人が多かったそう。でも史料から導き出された正解は、95パーセントの減少。「この衝撃的な事実は、のどかな過去と退廃した現在というステレオタイプをことごとく裏切る」。 どうやら「昔はよかった」病は日だけでなく、世界中に蔓延してるようです。 さら

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    maturi 2019/01/11
    「私たちが犯罪と呼ぶもののほとんどは、加害者の視点から見れば正義の追及だ」許しがたい辱めや不利益を被ったことへの制裁・復讐として殺人を犯している。殺人犯にとっては自分こそが真の被害者。
  • エスカレーターの新たな乗りかたの提案反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。エスカレーターを歩いて上り下りすることの是非は、ずいぶん前から議論されてきました。しかし、安全と効率のどちらを優先させるべきか、人によって価値観が異なるので、なかなか決着がつきません。 私は2013年に当ブログで、歩くのを基的に禁止した場合の、新たなエスカレーターの乗りかたを提案しています。 参考記事:エスカレーターの速度と片側空けについて この案のメリットについて、もう少し補足説明をしておきたいと思います。 手書きの雑な絵ですいませんが、エスカレーターを上から見たところです。丸が人間。 まず、現状はこういう感じですね。 歩く人のために片側を空けて、歩かない側の人は、一段おきに乗ってます。 歩くのを禁止した場合、次のようにびっしり乗るのが、もっとも効率的です。 でも、これ実際にやるとしたら、ヤでしょ。知らない人と横並びで運ばれていくのもなんとなく落

    maturi
    maturi 2018/12/21
    ネタ
  • 防犯カメラという土俗信仰反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。先日、横浜で女性が刃物で刺される強盗殺人未遂事件が起きました。テレビのニュースでは一様に、現場が商店街で、防犯カメラが何台も設置されていたのに、なぜ……? みたいな伝えかたをしてました。 なぜ、とはまた愚問ですね。答えはあきらかじゃないですか。防犯カメラでは犯罪は防げないってことですよ。事実からそう推論できないとしたら、それはあなたの思考にバイアスがかかっている証拠です。自分が信じたくないことは考えたくない、認めたくない。だから正解が見えなくなってしまう。霊験あらたかな「防犯カメラ様」のご利益にすがり、犯罪被害というケガレを祓いたいと願う、21世紀の新たな土俗信仰が、あなたの思考をくもらせてるんです。 逆にうかがいますけど、防犯カメラで犯罪が抑止できるという科学的な根拠はあるのですか? 警察署が、どこそこの町で防犯カメラを設置したら犯罪件数が減った、

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    maturi 2018/11/17
     夜明るくすると(街灯を増やすとその場所の)犯罪が減るというエビデンスはあると聞く。
  • 私と『新潮45』反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。アメリカトランプは、他人の悪口をいうのを日課にしてるくせに、自分が批判されて議論に負けそうになると「魔女狩りだぁ~」と被害者ぶるのを得意技としています。 日では、議論に負けそうな連中が「言論弾圧だぁ~」と泣きごとをいうのが常套手段になってるようです。「沖縄の新聞潰せ」「朝日新聞死ね」などと汚い罵り言葉を吐き出しているのと同じ口から、「新潮45休刊は言論弾圧だ」なんてアカデミックな言葉が突然出てくるんだから驚いちゃいます。ケツの穴からクラシック音楽が聞こえてきたようなもんです。 いちおう私も以前『新潮45』に連載してましたから、広い意味では関係者のひとりといえます。まったくの部外者よりは有意義な指摘ができるはずなので、この機会に思うところを書かせてもらいます。 『新潮45』休刊の理由は長年にわたる部数低迷という会社側の説明は、ホンネだと思いますよ。

    maturi
    maturi 2018/10/03
    念入りに下調べをして書いた私の原稿にも疑問点を指摘してくるほど仕事熱心な新潮社の校正者が、杉田さんのデタラメな原稿をスルーするわけがありません。おそらくびっしり赤を入れたはずですが、編集部が無視して掲
  • 夏ドラマの序盤評反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ヘビーな話題が続いたので、久々にドラマ評を。 序盤の段階でのベストは『高嶺の花』。このヒリヒリした感じ。紙やすりでこすり合うような人間関係。芸術家の狂気なんかも描いて露悪的と思われそうですが、そのむこうにエンタメ的なヒューマニズムが透けて見えるあたり、いかにも野島伸司「らしい」作品だと私は思いますけど。 わかりにくいだの、気持ち悪いだのという声があるようですが、えっ、この程度で? そのひとたちは『高校教師』を観てないのかな。あれ、純愛ドラマのふりをした、とんでもなく気色悪い変態ドラマですよ(ほめてます)。 そういえば、4年前に野島さんが脚を書いた『プラトニック』。やたらと映画やドラマで乱発される「難病で死ぬ感動話」の裏に潜むエゴイズムをひんむいて見せた秀作なのに、さっき調べたら、DVD化とかまったくされてないみたい。主演が堂剛さんと中山美穂さんで

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    maturi 2018/08/11
    座敷わらしのような女の子がのちに女郎になって、ダンナが客になるという、あまりにも偶然が重なる設定なのでシラけます。原作マンガをそう解釈してるひとを知ったとき、それは深読みしすぎだろう、と一笑に付したの
  • やっぱりやろうよ、ベーシックインカム反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ここしばらく原稿執筆を優先していたので、ブログを書くのは久しぶりです。その間、世間ではいろいろあって私が思ったのは、やっぱりベーシックインカム、気で検討するべきじゃないか、ってことでした。 日にいるかぎり、どこに住んでいようと地震などの自然災害からは逃げられません。大規模な自然災害ともなると、人間の努力や心掛けで防ぐのは不可能です。地球規模の気候変動に見舞われている以上、今後、自然災害は増えることはあっても減ることはないでしょう。日で暮らしていれば、だれもが一生に一度は被災者になるといっても過言ではありません。 で、被災したときになんらかの援助を受けるには、罹災証明とかを申請しなきゃいけないわけですよ。被災直後のタダでさえ肉体的・精神的ダメージが大きいときに、そんな申請すること自体がみじめでイヤな感じになるんじゃないですか。しかも災害直後は役所

  • 大学のニーズ?反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。生きて動いている姿を見たひとがいないのでUMAではないかと疑われていた加計学園の理事長が、ついにその姿をあらわしました。なんかヘンなコスプレみたいだったけど。 加計学園の獣医学部に受験者が殺到したことで、先日の会見で菅官房長官が、高いニーズがあったと、大学の開校に正当性があったことをわざとらしく強調してました。 大学のニーズというけど、だれのためのニーズなのですか? たとえば加計学園の薬学部は、薬剤師の国家試験合格率が全国の薬学部のなかで最低レベルです。上位の大学では卒業生の70パーセント以上が薬剤師の資格を得てますが、加計学園は30パーセント台だと、昨年、経済誌の薬剤師特集記事が報じてました。受験者の3割しか受からないのではなく、大半の学生が、国家試験を受験すらしてないのです。そのレベルまで学力が達してないってこと。 薬剤師を求める社会的ニーズに応

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    maturi 2018/04/06
    受験生のニーズがあるのが存在意義というのなら、定員割れしてる地方の私立大学はニーズがないのだから潰すべきではないのですか。地元の高校生たちも行きたがらないのですよ。そんなニーズのない大学に国が補助金