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ブックマーク / arisan-2.hatenadiary.org (5)

  • 『中世社会の基層をさぐる』 - Arisanのノート

    中世社会の基層をさぐる 作者: 勝俣鎭夫出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2011/10/01メディア: 単行この商品を含むブログを見る 日中世史の泰斗である勝俣鎭夫の近著。 学ぶところ、きわめて大きなだ。 このを読んでわかることの一つは、信玄や信長などの戦国大名が勢力を誇った戦国末期が、権力による統治の仕組みが大きく変わった時代であるということだ。 たとえば、琵琶湖の南西岸にある滋賀県の堅田というところは、中世には堺や博多と同じ自治・自由都市として非常に栄えたところであった(七章「福寺文書」を読む)。ぼくは二年前の夏に、湖岸をブラブラ歩いていて偶然この町に迷い込んだことがあり、その落ちついた佇まいに深い印象を受けたのだが、そんな歴史があることは、このを読むまで知らなかった。 ところで、その繁栄をもたらした重要な理由の一つは、自分たちは琵琶湖の湖上支配権を持つという堅田の

    『中世社会の基層をさぐる』 - Arisanのノート
    maturi
    maturi 2015/11/08
    清水克行氏も言及していた本だの
  • スターリンを支えた世代 - Arisanのノート

    スターリン―政治的伝記 作者: I.ドイッチャー,上原和夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1984/07メディア: 単行この商品を含むブログを見る 引き続き、ドイッチャーの『スターリン』を読んでいく。 ところで今日、大型書店に行って岩波新書の棚を見てたら、この著者の『非ユダヤ的ユダヤ人』があった。いまだに読まれてるんだな。岩波新書の「ユダヤ人」関連では、このと、サルトルの『ユダヤ人』だけは、ずっとある。どちらも、日当によく読まれた時期というのは、僕は知らないんだけど。 ドイッチャーの代表作のトロツキー三部作は、あの小沢一郎も若い頃に読んだというぐらいだから、日でも左翼を中心に広く読まれた著者だったのだろうが。 さて、こののなかでドイッチャーはこんな問いを立てている。 スターリンは、その(革命後の)恐怖政治の故に、フランス革命時のロベスピエールに比されることが多い。だが

    スターリンを支えた世代 - Arisanのノート
    maturi
    maturi 2014/02/01
    魔術貴族(ラスプーチンの石)荻野目悠樹 で 悲惨な未来を予測し共産主義開祖暗殺を試みる敵を叩きのめした主人公が、ソ連で100万人死ぬとしても、単独の男がそれをなすわけではなく、追従する一人一人の存在が、と
  • 見えないクーデター - Arisanのノート

    生活保護制度に関する冷静な報道と議論を求める緊急声明 http://www.moyai.net/modules/d3blog/details.php?bid=1510 問題の質から外れたところで、人々に積した差別的な感情を煽るような仕方で、特定の「犠牲」(生贄)が選び出されてバッシングされる。 その高揚した、殺伐とした雰囲気を背景にして、積み上げられてきたはずの議論や、制度の来の問題点や、現場でのさまざまな努力、より根的には、人命や憲法の理念や民主主義の手続きといったものが全て蔑ろにされて、なしくずしの制度の改変、いや、人命を尊重するような社会のあり方(それはもちろん、従来からまったく不十分なものではあったのだが)の破壊という暴力が行使される。 これは、周到に計算された、「民心」を利用したクーデターのようなものだ。 こういう反動的な暴力を行使している自民党の議員や、それを容認してい

    見えないクーデター - Arisanのノート
  • 領土について - Arisanのノート

    このところの尖閣諸島や北方四島をめぐる問題に関して、前原外相の強硬な態度・発言が、また注目を集めている。 以前その前原が、北海道に行った時、北方領土問題について「ロシアは北方四島を不法占拠している」という発言を行ったことがあった。 ずっとこの言葉がひっかかっていたのだが、今回調べてみると、元々麻生元首相の発した言葉なのだった。 http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101701000221.html ニュースになるほどだから、やはり異様な、強い響きとして受け取られた表現だろう。 ロシアが北方四島を領有している事実をどう考えるかではなく、とくに「不法占拠」という表現が用いられたことが耳目を引いたのである。 「不法占拠」ということは、相手の行為を法の名によって断罪しているわけだ。 自分と相手とを共通に裁ける法があり、その法に適っているか否かを判定する権限・能

    領土について - Arisanのノート
    maturi
    maturi 2010/10/01
    "不安"”後ろめたさ”と
  • 『グラン・トリノ』・その2 - Arisanのノート

    前回の記事へのTBなど、ありがとうございました。とくにTBでは貴重な視点をご教示いただき、ありがとうございます。 読んで考えるところがありましたので、お答えになるかどうか分かりませんが、少し『グラン・トリノ』についての感想を補足します。 この映画で描かれるモン族の人たちは、大きく三つのグループに分けられると思う。 第一は、主人公の少年とその姉。このうち、姉については、はじめから主人公にとって大変好ましい人物として描かれる。大きな理由は、英語を流暢に話し、アメリカ的な考えに馴染んでいるからだと思われる。一方少年は、はじめはつかみどころのない、暴力的ではないがどこか柔和で軟弱な印象に描かれ、強いられるままに盗みまで犯そうとするが、はじめから対話を拒むというタイプではなく、主人公の指導を受けるに従い次第にマッチョで精悍な「アメリカの青年」という印象に変貌していく。 結局最終的には、この二人とも、

    『グラン・トリノ』・その2 - Arisanのノート
    maturi
    maturi 2009/06/14
    無垢なるがゆえに聖なる異人(こども、"土人"、精神障害者)云々 スラムドッグ
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