タグ

ブックマーク / globe.asahi.com (106)

  • 長野市の公園廃止問題、子供の声は「騒音」なのか?訴訟が相次いだドイツがとった道は:朝日新聞GLOBE+

    長野市の公園「青木島遊園地」が一部の近隣住民から「子供がうるさい」などと苦情を受け、来年3月をもって廃止になることが物議を醸しました。 公園には保育園や児童センターが隣接しており、多くの子供が同公園で遊んでいました。 これだけを聞くと「自己中心的な大人が子供を加害者に仕立て上げている」という印象を受けますが、住民側は自宅の敷地内にボールを投げ込まれたり、植栽を踏み荒らされたりといったことに長年悩まされてきたという事情もあります。 青木島遊園地の出入り口付近に掲げられた廃止のお知らせ=2022年12月8日、長野市青木島町、朝日新聞社 でも子供は思いっきり遊びたいもの。「子供が子供らしくいられる」ためには、どうしたらよいのでしょうか。 子供関連の「音」について、どこまでが許容範囲内で、どこからが「騒音」なのか。今回は筆者が育ったドイツと比べながら考えてみたいと思います。 もともと「音に敏感」な

    長野市の公園廃止問題、子供の声は「騒音」なのか?訴訟が相次いだドイツがとった道は:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2024/08/24
    前年の2008年にも近隣住民から「うるさい」と訴えられたドイツ北部ハンブルクの住宅街オトマールシェン地区の60人規模の保育園が裁判に負け閉鎖に追い込まれました。
  • 日本はなぜデフレから抜け出せない?賃金抑制でガラパゴス化 日米の専門家の見立ては:朝日新聞GLOBE+

    総裁就任後初めての金融政策決定会合で「異次元緩和」を決め、記者会見で説明する日銀行の黒田東彦総裁=2013年4月4日、東京都中央区、朝日新聞社撮影 物価研究の第一人者で『物価とは何か』の著者、東大大学院の渡辺努教授(63)は、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた2020年春の時点で、その後のインフレを予想した。コロナ禍による需要減でデフレになるという見方が強かった当時、インフレを見通した数少ない一人だ。 東大大学院の渡辺努教授=2022年10月6日、星野眞三雄撮影 たとえば、感染を恐れる消費者は焼き肉屋に行かなくなるかもしれないが、焼き肉屋のかわりにいつもより高級な牛肉を買って自宅でべるかもしれない。 一方で、牛肉を生産する人、運送する人、販売する人たちも感染を恐れるはずだから、牛肉の供給が細ってインフレが起きるのではないか。そんな見立てだった。 渡辺教授は「今回のインフレ局面で、米

    日本はなぜデフレから抜け出せない?賃金抑制でガラパゴス化 日米の専門家の見立ては:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2024/07/15
  • 9歳で王位を追われた元国王、担がれて首相に ブルガリアの元君主、数奇な人生:朝日新聞GLOBE+

    ■6歳で即位 ブルガリア王家は、英王家に直接つながる名家。来なら恵まれた環境の下で帝王学を学ぶはずだった。「でも、時が来るのは早すぎた」。1943年に父ボリス3世が急死。シメオンはわずか6歳で即位した。「子どもの目にショックだったのは、周囲の人が昨日まで父に対して取った態度を突然、自分に対して取るようになったことです」 ソフィア郊外の宮殿=国末憲人撮影 第2次大戦末期、ソ連の支配下に入ったブルガリアは、46年に国民投票で王制を廃止し、人民共和国に移行。シメオンは9歳で退位を強いられた。 「ソ連軍が入ってきて、親戚や政治家たちが次々と処刑された。それを知らされた時の記憶は決して消えません」 以後ブルガリアは共産圏に。シメオンはエジプトを経てスペインに亡命し、成長して実業界で活躍した。 「私自身のみならず、私の子孫も、もう二度とブルガリアの地を踏むことはないと覚悟していました」 シメオン2世

    9歳で王位を追われた元国王、担がれて首相に ブルガリアの元君主、数奇な人生:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2024/05/23
  • イスラエル・パレスチナ問題 ユダヤ系もパレスチナ系も共生するニューヨークの分断:朝日新聞GLOBE+

    ブルックリンの大通りでパレスチナ支持を掲げ戦闘停止を求めてデモ行進する人々=2023年10月28日、ニューヨーク、ロイター

    イスラエル・パレスチナ問題 ユダヤ系もパレスチナ系も共生するニューヨークの分断:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/11/09
    リンク多数
  • ガザとイスラエルの軍事衝突で家族22人を失った男性 「安全な場所はどこにもなかった」:朝日新聞GLOBE+

    皆さんこんにちは。エルサレム在住フリーアナウンサーの新田朝子です。 前回に続き、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA、アンルワ)のインターンの仕事の一環でガザ地区を訪問した際に見聞きしたことを中心にお伝えします。 皆さんは、2021年5月にあったイスラエルとガザ地区との軍事衝突を覚えているでしょうか。 私は当時エルサレムにいましたが、連日ガザが空爆される様子が報じられ、胸が痛む11日間でした。この軍事衝突で、ガザ地区では子どもを含む250人以上が死亡しました。 前回の空爆で特に被害を受けたのは、ガザ地区の中心都市であるガザ市でした。 戦闘中のガザ中心部の商店や住宅、政府の建物などが密集したエリア。停戦前だったが、けが人や病人を病院に搬送できるよう路上のがれきを取り除く作業が行われていた=2021年5月撮影、UNRWA吉田美紀さん提供 UNRWAガザ事務所に駐在する吉田美紀さんによれば

    ガザとイスラエルの軍事衝突で家族22人を失った男性 「安全な場所はどこにもなかった」:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/10/10
  • 70年続く日本のパレスチナ難民支援 日本人UNRWA局長「できることをあきらめない」:朝日新聞GLOBE+

    前回に続き、UNRWA( 国連パレスチナ難民救済事業機関、アンルワ)について、日人医師の清田(せいた)明宏保健局長のインタビューをお送りします。 聞き手は同じくUNRWA渉外・広報局に勤務する、新田朝子です。 続く衝突、遠い二国家解決 ーー最近、ヨルダン川西岸や東エルサレムで、パレスチナ側とイスラエル側の衝突が続き、犠牲者が多く出ています。このような状況をどのように感じられますか? 非常に懸念しています。複雑な政治状況があり、それにより衝突・紛争が続いています。ある意味、負のサイクルといえます。早く落ち着くことを祈るばかりです。 現在の状況はパレスチナ難民が置かれた状況が、いかに厳しいかを示しています。パレスチナ難民問題の当の解決は政治です。イスラエルとパレスチナの和平、いわゆる二国間解決が必要です。ただ現状は非常に残念ですが、その実現が厳しいのです。 それは、今まで70年以上難民状態

    70年続く日本のパレスチナ難民支援 日本人UNRWA局長「できることをあきらめない」:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/10/10
    日本がUNRWAへの支援を始めたのが1953年。第2次大戦後日本の主権回復・国際社会への復帰の礎であるサンフランシスコ平和条約が発効した1952年の翌年です。 そして日本が国際連合に加盟した1956年より3年前です。な
  • 「コロナは神の意思」ロックダウンでも集団礼拝、超正統派ユダヤ教徒の理屈とは:朝日新聞GLOBE+

    超正統派ユダヤ教徒、ヨエリシュ・クロイスの自宅で出会った男の子。子どもでもキッパと呼ばれるユダヤ教徒の帽子をかぶり、もみあげを長く伸ばしている=2021年2月15日、エルサレムのメアシェアリーム地区、高野遼撮影 【前の記事を読む】ハイテクの国イスラエルで、戒律と伝統に生きる 「超正統派」とはどんな人たちなのか ■新型コロナで揺らぐ伝統 イスラエルでは国民がロックダウン(都市封鎖)を耐え忍ぶなか、一部の超正統派がルールを破って集団礼拝などに繰り出すことが社会問題となった。 黒いスーツを着た数千人が、マスクもせずに密集し、ラビの葬儀に参列する。そんな光景は、海外でも大きく報じられた。 超正統派における感染者数は、ピーク時には人口当たりで他の国民の2倍以上に達した。ルールを守らないことに加え、狭い家に大家族が住む環境も感染拡大を招いた。感染を広めたとして、他の国民から猛批判を浴びた。 伝統的な黒

    「コロナは神の意思」ロックダウンでも集団礼拝、超正統派ユダヤ教徒の理屈とは:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/10/10
    超正統派にはイスラエル国家の存在に否定的な人が多い。|外出禁止を守らない超正統派の男性たちが、駆けつけた警察官に「ナチス!」と叫ぶ。そんな信じがたい光景がコロナ禍では繰り広げられた。
  • ハイテクの国イスラエルで、戒律と伝統に生きる 「超正統派」とはどんな人たちなのか:朝日新聞GLOBE+

    伝統的な黒ずくめの服装で歩く超正統派ユダヤ教徒の男性。子だくさんのため、親子連れの姿も多い=2021年2月15日、エルサレムのメアシェアリーム地区、高野遼撮影 ■「この道の向こうは別世界です」 エルサレムに勤務して2年近く、超正統派ユダヤ教徒の人たちは近寄りがたい存在だと思っていた。「超」と名が付くだけのことはある。真っ黒なスーツに身を包んだ姿は、別格のオーラを放つ。ユダヤ教徒の中でも最も忠実に聖書の教えを守って生きている人たちだ。 彼らは街中を普通に歩いているし、政党を持って選挙にも出馬する。イスラエルで超正統派は人口の1割超。なのに、イスラエル人でさえ、超正統派と接点があまりないという声をよく聞く。特定の地区にまとまって住み「パラレルワールド」と言われることもある。 20歳までこの世界で育ったモティ・バーレフ(38)に案内役を頼み、今年2月、超正統派の街へと取材に向かうことにした。 「

    ハイテクの国イスラエルで、戒律と伝統に生きる 「超正統派」とはどんな人たちなのか:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/10/10
    超正統派の多くは、メシア(救世主)が現れないとユダヤの主権は実現できないと信じ、1948年に建国されたイスラエル国家を認めていない。
  • 戒律は守る、スマホは使いたい 超正統派ユダヤ教徒、現代に生きる苦労:朝日新聞GLOBE+

    エルサレムの超正統派ユダヤ教徒地区にある携帯電話ショップの前で、「インターネットと映画のない人生は幸せだ」と書かれた看板を持って抗議をする男性。一方、店内は多くの超正統派の男性であふれていた=2021年2月15日、エルサレムのメアシェアリーム地区、高野遼撮影 超正統派ユダヤ教徒とは? ユダヤ人とひとことで言っても、宗教への関わりは千差万別だ。改革派、保守派、正統派……。都会に行けば、戒律を守らずに生きる世俗派も多い。その中で、最も厳格に戒律を守っているのが超正統派と呼ばれる人たちだ。 各地で迫害されながら生きてきたユダヤ人だが、19世紀ごろになると、近代化する西欧社会に同化する流れが生まれる。それに反発して伝統に忠実な生き方を選んだのが超正統派だとされる。現代の価値を否定する理念はこの頃から一貫している。あの黒ずくめの格好も、当時の東欧の文化を引き継いでいる。 ナチス・ドイツによるホロコー

    戒律は守る、スマホは使いたい 超正統派ユダヤ教徒、現代に生きる苦労:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/10/08
    スマホショップの前では「インターネット反対」と看板を掲げる中年の男性が無言で立っていた。その脇を無視するかのように、黒いスーツ姿の若者たちが騒ぎながら店内に入っていく。そ
  • 弁当が海外に広まったきっかけは日本のアニメ SNS受けも追い風に各国ごとに進化:朝日新聞GLOBE+

    海外でのBentoの広がりは2010年ごろからフランスで始まった。フランスでは日のアニメや漫画が人気で、登場人物たちが学校でみんなで楽しく弁当をべる様子を見て、「これは何?」となった。 元々、フランスのお昼時間は長く、家に帰ってべる人が多かった。ガメルというべ物を入れる容器があり、工場で働く人などの中には、サンドイッチやサラダを詰めて持っていく人もいたが、それほど普及しなかった。 「日のお弁当文化」の著書がある文化研究家の権代美重子さん=権代さん提供 そうした中、日のアニメを見た若者が自分も弁当を作ってみようと始めた。実際にやってみると楽しく、安上がりで、自由に作れる。SNSにアップすると話題にもなる。こうしたことがフランスでBento人気の火付け役となった。 ネット時代にキャラ弁の影響は大きかった。誰でもそうだが、良いものを作ると他の人にも見てもらいたいと考え、SNSにアッ

    弁当が海外に広まったきっかけは日本のアニメ SNS受けも追い風に各国ごとに進化:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/10/07
  • 南アフリカのポンテタワー、かつて「世界一高いスラム」 今の姿は? 足を踏み入れた:朝日新聞GLOBE+

    【動画】南アフリカ、「犯罪者の巣窟」と言われた高層スラムの今 ■「外国人が降りるのは危険だ」 次第に近づいてくるタワマンを車窓から見上げていると、先入観もあってか、灰色にくすんだたたずまいは威圧的に感じられた。マンション周辺の道ばたには、職にあぶれているであろう黒人たちが腰掛けていたり、手持ちぶさたにたむろしたりしていて、こちらの姿をじっと見つめてくる。 「この地域であなたみたいな外国人が降りるのは危険だ。出迎えはいないのか」。タクシーの女性運転手が心配げに声をかけてくるが、出迎えが来ることにはなっていない。やっぱり来るんじゃなかったと多少後悔しながら、マンションの出入り口のゲート目前に車を止めてもらい、駆け足で警備員のもとにたどり着いてホッと一息ついた。 そびえ立つポンテシティアパートメント インターネット空間や私が学生時代に出会ったバックパッカーたちの間ではこのマンションが建つヨハネス

    南アフリカのポンテタワー、かつて「世界一高いスラム」 今の姿は? 足を踏み入れた:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/06/06
  • イエール大・成田悠輔助教授「選挙も政治家も、本当に必要ですか」:朝日新聞GLOBE+

    ――私たちが慣れ親しんでいる民主主義は、かなり過去の社会や技術を前提としていることが問題だと、成田さんは説いていますね。 いくら普遍的な理念を目指したと言っても、私たちが民主主義とよんでいるものの運用は、ざっくり数百年前の人々が考え出したものです。数百年前の社会と技術の環境を前提として作られているのです。 当時はほとんどの人が生まれた土地で育ち、働いて死にました。とくに重要なのが、コミュニケーションがどういうものだったかです。会話はほとんど家族や仲間の間で、情報の伝達はうわさが中心でした。メディアと言えるものは立て看板、貴重品としての新聞や雑誌などしかなかった。そういう、すごく鈍くて、人も情報も流れない世界を前提に民主主義を運営すれば、みんなで決まった日に決まった場所に集まって意見を提出してもらい、それを集計して発表する「お祭り」をやるのも理にかなっていたでしょう。つまり、それが選挙です。

    イエール大・成田悠輔助教授「選挙も政治家も、本当に必要ですか」:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2023/02/17
    公開日:2020.10.22
  • 中国「ゼロコロナ」政策めぐる抗議デモ、北京育ちの筆者が聞いた中国人たちのホンネ:朝日新聞GLOBE+

    東京・新宿駅南口で開かれた在日華人らによる抗議集会。白紙を持つ人もいれば、「自由をくれ」などと書いた紙を持つ人もいた=2022年11月30日、東京都新宿区、今村優莉撮影 武漢から鳴った電話「こんな国で生活が豊かになるか」 11月27日夕方、日ではサッカーワールドカップの日対コスタリカ戦で盛り上がっていたころ、東京の筆者のもとに湖北省武漢市に住む王さん(=仮名)から音声通話アプリを使って電話がかかってきた。 2020年、新型コロナの感染が広がり、世界に先駆けて武漢がロックダウンした際、取材したことがきっかけでずっと連絡を取り続けていた人だ。 「今すぐツイッターを開いて“漢正街”の様子をみて欲しい」 パソコンでツイッター画面を開き、王さんに言われた武漢市の繁華街の名前を入力すると、大勢の市民が抗議活動を展開し、その一部が街を封鎖するバリケードを破壊している動画などが多数投稿されていた。

    中国「ゼロコロナ」政策めぐる抗議デモ、北京育ちの筆者が聞いた中国人たちのホンネ:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/12/10
  • 「習近平辞めろ!」日本でも中国人ら100人ほどが集まり抗議 「仲間がここにいる」:朝日新聞GLOBE+

    「ゼロコロナ」日でも中国政府に抗議 中国は新型コロナウイルス感染症への対策として、都市封鎖(ロックダウン)や厳しい行動制限など、強制的な対策で市中感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を維持しているが、11月24日に1日の感染者数が3万人を超える過去最高を更新し、その手法は限界に近かった。 「FREE CHINA」「すべて独裁に殺された人のために」「習近平くたばれ」 手書きのプラカードを持って新宿西口の地下広場に集まった人数は「100人ほどいたと思う」と話すのは、現場で取材したルポライターの安田峰俊さん。「若い人も多く、当に普通の人が集まっていました」。 参加者たちは次々と演説し、「共産党は下野せよ」「習近平は下野せよ」と連呼したという。 新宿西口地下。なにかとんでもないものをみているのではないか。在日中国人の若い人が50人ぐらい集まって「習近平辞めろ!」とかめちゃ盛り上がってる。足

    「習近平辞めろ!」日本でも中国人ら100人ほどが集まり抗議 「仲間がここにいる」:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/11/30
  • 【小泉悠】元大使の一本の電話、道を開く 目指すは「オタク」を束ねるプロジェクト:朝日新聞GLOBE+

    突然かかってきた電話の主は、元ウズベキスタン大使の河東哲夫さんだった。 河東さんは、外務省を辞めて評論家として活動していた。面識はなかったが、小泉さんが軍事雑誌に書くものを読んでいた。 「彼には、事実関係を丹念に拾い出すだけでなく、それが意味することを概念化する力があった。他の著者とはちょっと違っていたんです」 「一度、会って話さないか」と河東さんに誘われ、都内のホテルで事をした。 「大学ではアカデミックな研究が出来なかった」と打ち明けた小泉さんに、河東さんは言った。「アカデミックではない研究をやればいいじゃないか」 そうか、大学でなくても研究はできるはずだ。ニッチなことをやれば仕事の需要はあるのかもしれない、と思うようになった。 2018年にパリの武器展示会「ユーロサトリ」で=人提供 2009年、河東さんの推薦で外務省国際情報統括官組織の専門分析員になった。ロシアの軍事関係の分析レポ

    【小泉悠】元大使の一本の電話、道を開く 目指すは「オタク」を束ねるプロジェクト:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/08/20
    突然かかってきた電話の主は、元ウクライナ大使の馬○睦夫さんだった(違)
  • 戦争画は芸術かプロパガンダか 日本人は鑑賞禁止の美術展、「再現」した藤井光の視点:朝日新聞GLOBE+

    間もなく77回目の「終戦の日」(8月15日)がやってくる。日の人口の8割以上が戦後生まれとなったいま、戦争の体験や記憶を継承することはますます難しくなっている。 一方でロシアによるウクライナ侵攻は世界に衝撃を与え、戦争の生々しい有様が報道を通じて日々伝わってくる。 遠ざかる過去の出来事と現在を、私たちはどのように結びつけることができるのだろうか。アートを通して戦争という歴史に接続する試みを紹介したい。 アーティストの藤井光は綿密なリサーチを通して歴史上の出来事に接近し、「リエナクトメント」(再演)という手法を用いて多くの作品を制作してきた。 先日東京都現代美術館で開催された「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)2020-2022 受賞記念展」(2022年3月19日〜6月19日)注1)において、藤井は、日中戦争、太平洋戦争中に日人画家たちによって描かれた「

    戦争画は芸術かプロパガンダか 日本人は鑑賞禁止の美術展、「再現」した藤井光の視点:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/08/08
    無意識のうちに構造化された価値基準の中で生きている。そこから距離を置き、自分を批評的に見ることによって自由を獲得したい。そのために歴史を再訪し、学ぶのだと
  • カルトの危険性を学校が指導、「宗教の自由」と見なさないドイツ 旧統一教会問題:朝日新聞GLOBE+

    7月8日に安倍晋三元首相を銃撃した容疑者が、犯行の動機として「母親が旧統一教会に多額の献金をしたことで家庭が崩壊した。安倍元首相が統一教会に近い人間だと思い襲撃した」と話したことから、日では最近、新興宗教にスポットが当たり様々なメディアで報道されています。 政治や宗教の話は「あいさつ代わり」のドイツでは日常生活の中で人とかかわる際に信仰について話すことはあまりありません。 筆者はそれが特に問題だとは考えていませんが、その一方で、日人から「海外では政治と宗教の話はタブーなんでしょう?」と聞かれると戸惑います。なぜなら筆者が出身のドイツについて、それは当てはまらないからです。 たとえば近所の人と雑談をする時、天気や家族の話をすることは普通ですし、話が政治家の悪口に及んだりするのも「よくあること」です。 宗教の話も特にタブーではありません。 「自分はどの宗教を信仰している」と直球で言わ

    カルトの危険性を学校が指導、「宗教の自由」と見なさないドイツ 旧統一教会問題:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/07/31
  • ウクライナのニュースでよく聞く「テレグラム」どんなSNS? 利用者は世界に7億人:朝日新聞GLOBE+

    ウクライナのゼレンスキー大統領が動画を投稿したかと思えば、ロシアの外務省がプーチン大統領の発言を発表し、ウクライナの市民が戦場の被害の実態を訴える──。ロシア国内からは多くのSNSへのアクセスが政府によって遮断される中、テレグラムは変わらず、双方の主張に触れることができる場として多くの人のコミュニケーションを支えている。投稿された記事や動画を世界中のメディアが引用して報道し、侵攻を境に注目を集めるようになった。 テレグラムは誰でも無料でパソコンやスマホから利用できる。公式サイトは通信が速く安全性に優れているとうたう。同社によると、月間の利用者は世界で約7億人。「世界で最もダウンロードされた五つのアプリの一つ」としている。 テレグラムとはどんな会社なのか。 サービス開始は2013年。ロシア人の実業家パーヴェル・ドゥーロフ氏とその兄が立ち上げた。開発者の多くはロシアのサンクトペテルブルク出身で

    ウクライナのニュースでよく聞く「テレグラム」どんなSNS? 利用者は世界に7億人:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/07/19
  • 民主主義を襲った『部族主義』という病:朝日新聞GLOBE+

    ロンドン郊外で7月13日、米英首脳会談後に記者会見するトランプ米大統領=ロイター。トランプ氏の差別的な発言に抗議し、訪英に反対するデモが各地で起きた アメリカの放送局NBCが1999年から2006年にかけて放映したドラマ「ザ・ホワイトハウス」(NHK・BSなどでも放映)は、政治を根から考える素材の宝庫である。2000年に放映されたエピソードでは、自分の気にわない候補者が当選確実と聞いていら立つ大統領を、報道官がこう言っていさめる場面があった。 「敵が勝つこともあるのが民主主義です」 ■政治は「折り合いの技術」のはずが…… なんと見事な定義だろうか。 もともと政治とは、人間の多様性を前提とする営みである。自分と異なる意見や利害を持つ人たちと折り合いをつけていく技術政治なのだ。だが、このエピソードから18年後の世界を覆っているのは、自分が100%正しいと思いこみ、相手を完全に否定する政治

    民主主義を襲った『部族主義』という病:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/06/29
    2018.07.20 「敵が勝つこともあるのが民主主義です」 もともと政治とは、人間の多様性を前提とする営みである。自分と異なる意見や利害を持つ人たちと折り合いをつけていく技術が政治なのだ。
  • 日米安保条約で「アメリカには日本防衛の義務がある」という誤解:朝日新聞GLOBE+

    ■安保条約に書いてあること 日米安保条約は国家間の「契約」である以上、言うまでもなく「ギブ&テイク」の取り決め、すなわち権利と義務を相互に交換する内容になっている。日の権利すなわちアメリカの義務は、第5条が根拠となっている。そして日の義務すなわちアメリカの権利は、第6条が根拠となっていて、詳細は日米地位協定で規定されている。 さて、日で日米安保条約によって約束されているアメリカの「防衛義務」と呼ばれているのは、上記のように「日に対して日米共通の軍事的脅威に対処する行動を提供する義務」になる。これはアメリカでは「security commitment」と呼ばれ、日米安保条約が定める一定の条件下で、アメリカが果たすべき義務と理解されている。 たしかに「security commitment」は「防衛義務」とも和訳できる。だが、日側とアメリカ側で認識されている意味合いは、軍事的視点から

    日米安保条約で「アメリカには日本防衛の義務がある」という誤解:朝日新聞GLOBE+
    maturi
    maturi 2022/04/24