ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。 走る量子ビットで計算すると何が起こるか?まず本文に入る前に、今回の研究は「時間の遅れを使って計算する」「量子場を使って通信する」「重力を計算資源にする」などSFまがいの難解な概念が出てくるため、全体を超ザックリ解説します。 <ザックリ解説> アインシュタインの相対性理論によると、光に近い速さで移動すると時間の進み方が遅くなります。 この研究ではその仕組みを利用し、量子コンピューターを動かすという驚きのアイデアが提案されています。 従来はレーザーや回路で量子ビット(量子版の情報の最小単位)を操作していましたが、な
