日銀が13、14両日に開いた金融政策決定会合で、長期国債の買い入れ額を現行の月6兆円程度から減額する方針を決めた。行き過ぎた円安の抑制を念頭に置いた措置であり、決定に異論はない。 ただ、国債買い入れの減額だけで、金利上昇に誘導して為替市場での円安の流れを止めるには無理がある。日銀は早期に追加利上げに踏み切り、大規模な金融緩和からの脱出を図らねばならない。
![<社説>日銀の金融政策 物価の番人に回帰せよ:東京新聞 TOKYO Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/23b94253f0e0d227b9fe1b1e7d0958fd2f5dff1c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.tokyo-np.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2Fc%2F1%2F4%2F5%2Fc1454d715dbcd2a3e78dcba3fc33e415_1.jpg)
「時間に追われ、仕事をこなしきれない」。千葉県睦沢町の事業所「けやき」の女性職員(55)は嘆く。施設では多くの人の利用時間が5時間半程度だったが、4月から個別に見直して6時間超に延ばした。 これまで、生活介護の基本報酬は利用時間で差がなかったが、5時間以上6時間未満では大きく減ったため=表、6時間以上にして減収を少しでも抑える狙いもある。ただ、利用者を車で家に送り届ける時刻が遅くなり、職員が事業所に戻ってから記録や掃除、翌日の準備などがしにくくなった。「利用者に応じてどう支援するかをチームで共有する時間もない。やりたい支援ができず、サービス残業もある」と女性職員。感染症対策や防災など多岐にわたる他業務の時間の確保も悩ましい。 施設長の西希仁(のぶひと)さん(56)が3月の利用者20人の実際の利用時間を基に、改定後に施設が得る基本報酬を試算したところ、トータルで月額約82万円の減収となった。
履歴書や面接不要で、好きな時間に好きなだけ働くことができる…。近年、CMで目にする機会が増えた「スキマバイト」。求人、求職側がそれぞれスマホアプリに情報を登録し、自動的に仕事をマッチングする仕組みだ。自由な働き方として注目を集める一方で、専門家からは「労働者の権利を守るルール作りを」と求める声が上がっている。(山田祐一郎)
4月からの時間外労働(残業)規制を受けてドライバー不足が深刻化し、各地のバス会社で減便が相次いでいる。コロナ禍の利用者減少や燃料費の高騰で逆風の中、政府も対策を掲げているが、2030年度には全国で3万6000人のバス運転手が不足するとの試算も。運転手の処遇改善を図りつつ、高齢社会に不可欠な地域の足を守るには。(山田雄之) 「横浜市営バスでは、乗務員不足により運行の確保が困難になったため、平日の日中から夜間を中心に減便します」―。同市は12日、保土ケ谷営業所が運行する平日のバスの本数を22日から減らすと発表した。12路線で計77本。1日には290本の大幅な減便に踏み切ったばかりで、月内で2度目となる異例の措置だ。 「利用者には大変申し訳ない」と担当者。今年に入り同営業所の20~50代の運転手9人が転職を希望するなどして相次ぎ離職。他の営業所から応援をもらって対応したがまかないきれず、苦渋の決
法務省は4日、非行に及んだ少年の立ち直りを支える全国の少年院で、高校中退者らが通信制高校に入学できるよう支援する取り組みを今月から始めたと発表した。これまで一部施設で実施していたモデル事業を全施設に拡大。大学進学などにつなげ、円滑な社会復帰を促すことを目指す。 対象者は高卒資格を持たない少年で、少年院にいる約1600人のうち6割の千人程度が該当するとみられる。協力関係にある私立の通信制高校へ在院中に入れるよう調整し、入学後はオンライン学習で分からなかった内容を施設職員が補うといったサポートをする。
人気漫画「セクシー田中さん」の原作者芦原妃名子(ひなこ)さん=1月に死去=は、漫画をテレビドラマ化した日本テレビに「自身の意図とは異なる脚本を示された」と繰り返し訴えていたことをブログで告白していた。制作の過程に問題はなかったのか。映画やドラマ化で原作者の権利は十分守られてきたのか―。「海月姫(くらげひめ)」「東京タラレバ娘」など数々の漫画がドラマ・映画化されてきた漫画家の東村アキコさん(48)に聞いた。(望月衣塑子) セクシー田中さん 漫画家の芦原妃名子さんが小学館の雑誌「姉系プチコミック」で連載していたラブコメディー漫画。アラフォーの独身女性「田中京子」を主人公に、同僚の派遣社員の女性たちとの友情を描いた。 芦原さんはブログに「一見奇抜なタイトルのふざけたラブコメ漫画に見えますが…。自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、優しく強く寄り添える作品にしたい」と狙いを記していた。 日本
東京女子医科大(東京都新宿区)同窓会組織の一般社団法人「至誠会」の元職員が、勤務実態がないのに会から不正に給与を受けた疑いのある事件で、給与のうち1000万円超を2021年3月に「特別賞与」の名目で受け取っていたことが、関係者の話で分かった。破格の金額が支給された理由は不明という。 至誠会関係者によると通常、会の賞与支給時期は毎年7月と12月で、3月に支給されることはない。21年3月に1000万円超の特別賞与を受けたのは、勤務していた約380人のうち3人。会運営の至誠会第二病院に所属していた50代女性の元職員と、第二病院で給与の支払いを管理していた50代男性の元事務長を含む。 事件を巡っては、元職員が20年5月~22年3月に約2000万円の給与を不正に受け、元事務長が支給に関与したとする一般社団法人法違反(特別背任)の疑いが強まったとして、警視庁捜査2課が29日、関係先の大学本部や、大学の
22日の都感染症対策連絡会議で報告があった。2024年の患者は17日時点で88人。141人だった23年と比べ3倍のペースで感染が確認されている。23年は約3割の42人が死亡した。 病原菌は、子どもを中心に流行する「A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)」のほか、B群、C群などがある。手足の痛みや発熱から始まり、症状が急激に進行する。数十時間以内に多臓器不全を発症する。手足の壊死(えし)を引き起こすこともあるため「人食いバクテリア」とも呼ばれる。発症のメカニズムは解明されていない。 都によると、患者は40代が多く、23年に子どもを中心に流行した溶連菌感染症から大人に感染するなどした可能性があるという。英国で10年代から増えている感染力の強い変異株「M1UK株」への置き換わりも感染拡大の要因とみている。都は感染の傾向を分析し、医療機関向けの対応ガイドライン改定を進めている。(渡辺真由子)
なぜ女性は「昇進」できないのか。 川崎市職員の佐藤直子さん(50)は長年、自治体職員として働きながら感じてきたモヤモヤの正体を解明しようと、自治体の女性職員のキャリア形成などについて大学院で研究に取り組んでいます。女性は昇進したがらない? 女性管理職が就く部署は決まっている? 現状の背景には何があるのか、変えていくことはできるのか、話を聞きました。(小林由比、北條香子) 佐藤直子(さとう・なおこ) 川崎市こども未来局青少年支援室子どもの権利担当課長。1998年入庁後、児童館での青少年健全育成業務、公務災害・通勤災害事務、区役所での市民協働まちづくり業務、総合計画などの庁内調整事務、市長への手紙、コールセンターなどの公聴担当、幼児教育担当などを担当してきた。自身を含めた女性職員のキャリアパスに関心を持ち、2018年から研究を開始。22年4月から埼玉大経済経営系大学院博士後期課程。専攻は労働経
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