米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2009年11月11日,米3Comを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収額は約27億ドルで,手続きは2010年前半に完了する見通し。この買収により,HPは自社のEthernetスイッチング製品を拡充し,サーバー,ストレージ,ネットワークと管理および設備サービスを統合したデータ・センター戦略を推進したい考え。 HPは3Comを通じて,急成長市場である中国での地歩拡大を目指す。中国における調査開発チームを増強し,ネットワーキング・ソリューションの開発促進を図る。さらに,3Comが2005年1月に買収した米TippingPoint(関連記事:米3Com,IPSベンダーの米TippingPointを約4億3000万ドルで買収)のIPS製品を取得することで,ネットワーク・セキュリティ事業の強化も進める。 合意条件のもと,3Comの株主