おそらく20年以上前、私は空海の映画を観て、「もっと知りたい!」という欲望に駆られてしまった。 密教についての本を買い、当然最初に空海のところを読んだ。 生い立ちや数々の出会い、よく知られる功績、初めて知る話でいっぱいだった。 さらにベージを進めるうちに、聞き慣れない名前の僧が目に留まり、なぜか力がわいてきて、読むうちに今度は悲しみが込み上げてきた。 この様な方が、日本に生まれ育ち修行を積み、空海や最澄らと共に遣唐使として唐に渡られていたことをその時初めて知った。 霊仙は、平安時代前期759年に滋賀県の霊仙山麓(現在の米原市)に生まれた。 豪族の息長真人氏の一門に属する父刀禰麿が、山頂の霊山寺の大日如来に祈願して得られた長男なので、日来禰と名付けられた。 幼い頃からその寺に預けられ、773年奈良・興福寺に入門 3年後に正式の僧となった。 さらに修行・修学を積み、804年に遣唐使として空海・
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