コロナ以後、お取り寄せにもハマっているが、今回は大納言小豆ファンにはたまらない逸品をご紹介したい。 素朴と洗練が見事に融合したそのお姿を見ていただきたい。 半透明の小豆羹の中には求肥餅(ぎゅうひもち)が潜んでいて、私の好きな叶匠寿庵(本店=市が・大津市)の「あも」と似ているが、店としてはこちらの方が歴史がはるかに古い。 光を通すと、奥ゆかしい美しさが際立っていると思う。 寒天と水飴を加えたこしあんの白濁した層とそこにボコボコと咲く大粒の小豆が迫ってくる。 ヘンな表現だが、あんこ美女に「おいで」とささやかれている、一瞬そんな妄想が起きるほど。まずは目の幸福感。 たまらない予感。 その奥の求肥餅にはまだたどり着けない。焦ってはいけないと言い聞かせる。 創業が文政5年(1822年)、現在7代目。関東でも超老舗の「鹿島菓匠 丸三老舗(まるさんしにせ)」の「常陸風土記(ひたちふどき)」である。 今回
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