兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑などが文書で告発された問題を巡り、斎藤氏は10日、県民らからの批判について「投書などで拝見しているが、直接(批判を)受けることはあまりない」とし、激励の声の方が多いと強調した。同日午前、報道陣の質問に答えた。9日には3年前の知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会が辞職などを求める申し入れを提出したが、斎藤氏は改めて辞職を否定した。 告発文書は県西播磨県民局長だった男性(60)が3月、一部の県議や報道機関などに配布。県は同月27日に男性を解任し退職を保留した。男性は4月ごろに文書内容を県の公益通報窓口に通報していたが、県は公益通報の調査結果を待たず5月に男性を懲戒処分とした。男性は7月に死亡。自殺とみられる。 男性が亡くなったことが明らかになって以降、県には斎藤氏への批判や問い合わせの電話が相次いでいる。同月16日の定例会見で斎藤氏は、自身の身に危害を加えるという趣旨