「こち亀」の愛称で多くの人に愛され続けた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、40年の歴史に幕を閉じました。今はあまり漫画を読まなくなりましたが、少年ジャンプを手にする→まずはこち亀を読む! という少年時代を過ごした自分としては、やっぱり寂しいものがあります。ここまで幅広い世代に長く愛される漫画は、この先なかなか出てこないのではないでしょうか…。 そんなこち亀は当然、もう「弱者」と呼ばれる存在ではありませんが、でも連載を開始したばかりの頃は、まだ弱者だったわけです。少年ジャンプは漫画家にとって最高峰の舞台で、ライバルは次から次へと出てくる。いつ蹴落とされるかもわからないという状況の中で、こち亀は勝ち続け、40年も連載を続けてきました。弱者は長い年月を経て、日本を代表する漫画になったのです。 なぜ、こち亀は勝ち続けられたのか? それについて、少し考えてみたいと思います。 まず何よりも大きいと思