■遊び心溢れる漫画単行本の装丁(フラン☆Skin はてな支店) ■デザインの良し悪しを決めるのは遊び心じゃない(うさ道) ↑のへんの記事を読んで。 フランさんのエントリを読んで自分がひっかかりを覚えたのは、遊び心のある装丁に対して価値を置きすぎているような気がすることです。そのつもりはないのかもしれませんが、「遊びがない本はダメだ」くらいに読めてしまう。 自分は、装丁の遊び心は文字通り「遊び」であって、本そのものの価値とは切り離して考えるべきであると思います。こういった遊びに価値を見出す読者がいるのは事実なのでしょうが、同時にあってもなくてもどうでもいいと思っている読者もまたいると考えますので。 そりゃあ遊びがあった方がないよりはいいに決まってますが、そのプラス分がすべての読者に評価されるとは限らないんじゃないでしょうか。 そんなわけで、装丁における遊びは、読者に買
グイン・サーガ第1巻から第100巻を2分冊にした記念合本を発売いたします。30周年記念のランドマークとなる、いまだかつてない巨大豪華限定本です。 ●定価=24,150円(税込) ●申し込みしめきり=5月31日(日) ●発売予定=7月25日(土) ■仕様■ ◆各巻、B4判/ハードカバー/1,064ページ/クロス装/題字箔押し/函入り 1巻の函両面は、加藤直之氏と天野喜孝氏、2巻の函両面は、末弥純氏と丹野忍氏によるグイン・サーガのカバーアートになっています。 ■特典1■ ◆初公開! グイン・サーガ創作ノート 栗本薫氏が、グイン・サーガの執筆にあたって、アイデアやストーリー構成を記した、極秘ノートの一部を復刻し、小冊子にまとめました。本邦初公開の貴重品です。 ■特典2■ ◆オリジナル・イラスト・シート4点(B4サイズ) グイン・サーガの歴代イラスト
詩人で作家の宮沢賢治が書いた未発表の詩の草稿が新たに見つかっていたことが分かった。賢治の作品はこれまでの調査でほぼ出尽くしたとみられており、「宮沢賢治記念館」(岩手県花巻市)では「貴重な発見」としている。 見つかったのは、「停車場の向ふに河原があって…」という言葉で始まる詩の草稿で、タイトルは付けられていない。岩手県南部の猊鼻渓(げいびけい)らしき景勝地の近くを走っていた乗合自動車をモチーフに、幻想的な光景が詩でつづられている。 草稿は、地図(5万分の1の「水沢」地図・大正2年測図)の裏側に、鉛筆で走り書き風に記されていた。昨年、花巻市にある賢治の生家の蔵を解体した際に、はりに乗せられていた書類の中から見つかったという。 新発見資料として3月に筑摩書房から刊行された「新校本 宮澤賢治全集」別巻にも収録された。 宮沢賢治記念館の牛崎敏哉副館長は、「賢治の書簡は年に数回は見つかっているが、原稿
NPO法人セカンドブックアーチ(茅ヶ崎市十間坂3、TEL0467-54-4044)は4月10日、誰もが自由に本を持ち込むことができ、また自由に持って帰ることができる「市民がつくる持ちより図書館」(鶴が台)をオープンする。同法人の設立1周年を記念する事業の一環。 セカンドブックアーチ 昨年4月にNPO法人化した同法人は、不要な本を回収、インターネットやフリーマーケットで販売し、その収益を福祉関連団体などに寄付・支援する活動を行っている。これまでに同法人に寄付された本は約11万2,000冊に上る。同11月から、同法人の事務所の一角で寄付された本を試験的に貸し出ししたところ、好評を得たことから、設立1周年の記念事業として「図書館」として正式にオープンすることを決めた。 同館の広さは約12平方メートル。オープン時には約4,000冊の本を並べ、一般の図書館同様、利用者は好きな本を借り、読み終わったら
東京マガジンバンクの誕生!! 都立多摩図書館 リニューアルオープン 平成21年4月9日 教育庁 平成21年5月1日に都立多摩図書館(立川市)はリニューアルオープンいたします。 リニューアル後は「東京マガジンバンク」「児童・青少年資料サービス」を中心としたサービスを展開いたします。 また、リニューアルオープンに先立ちまして、4月28日(火曜日)に報道関係者向けの内覧会を開催する予定です。詳細につきましては後日あらためてお知らせいたします。 1 リニューアル内容 (1) 東京マガジンバンク(新設) 公共図書館として、最大規模の雑誌を幅広く収集し、使いやすく提供することで、都民の生活、仕事、学習に、今まで以上に役立てることを目指し、公立図書館として、全国初の雑誌の集中的サービスを実施します。 サービスの概要 マガジンバンク所蔵雑誌数 約16,000誌(うち、継続刊行雑誌 約5,800誌)
第28回よこはま国際ちびっこ駅伝大会の参加者を募集。日産スタジアムで2019年2月16日開催。登録受付は1月9日まで
平素より早川書房、ならびにハヤカワ文庫に格別のお引き立てをたまわり、まことにありがとうございます。 さて、早川書房では読みやすく、手に取りやすくをテーマに、アガサ・クリスティー文庫、ダニエル・キイス文庫など、トールサイズの文庫に取り組んでまいりました。さらに、読者の皆さまのご要望にお応えするため、きたる2009年4月新刊より、すべてのジャンルのハヤカワ文庫をトールサイズ化いたします。 (※『宇宙英雄ペリー・ローダン』、『グイン・サーガ』など、一部シリーズ作品を除きます) どうぞ、この趣旨をご理解いただき、より一層のご愛顧をたまわりますよう、宜しくお願い申し上げます。 【トールサイズ記念キャンペーン愛読者プレゼント!】 2009年4月より9月まで、毎月1000人、総計6000人に、特製〈トールサイズ文庫カバー〉をプレゼントいたします。ご希望の方は、以下の要領でご応募ください。
例のgoogle電子的書籍データベース(Google Library Project)の問題について、講談社さんからの見解が届いた。別の出版社でも、問題点を整理して作家さんたちに見解を示してくれるという。 この問題に関してのわたしの基本的な立場は、日経新聞からの電話取材でコメントしたとおりだ(紙面では、条件の部分を削られていたけれども)。わたしは、Web上に自分の書いたテキストがアップされ、アクセスが容易になることを歓迎する。問題は、出版社と結ぶ二次著作権の優先的使用に関する契約条項にあるのではないか、と考えていたが、講談社さんの見解を読むかぎり、これは問題にならないようである。すべては作家の意志次第ということのようだ(誤解しているようだったら、ご指摘を)。 わたしは公立図書館に自分の著作物が買い上げられ、これが無料で利用者の閲覧に供され、あるいは貸し出される制度を支持する。同じように、イ
お供本にした『spin05』(みずのわ出版)をパラパラと読み進む。北村知之さんの「エエジャナイカ4 私は完璧であったことはありませんが、私は現実なのです」がやはり読ませる。日記形式で独自の世界が構築されているが、これは文学、いや私小説の世界だ。こういうものが今読める喜びを味わう。 小田光雄氏の「出版状況クロニクル」第11回(2009年2月26日〜2009年3月25日)が更新された→http://www.ronso.co.jp/netcontents/chronicle/chronicle.html 更新のごとにより詳細に記述されて小田氏の力の入れ具合をヒシヒシと感じていたが、さりげなく一番最後に書かれていたところにまず反応せずにはいられない。【21】なお本クロニクルは、未掲載の07年出版状況クロニクル、及び08年出版状況をめぐる対談という新たな2章を加え、5月上旬(予定)に論創社から『出版
すでに各種報道されているように、ネット検索最大手の米Googleは、世界中の書籍を検索・閲覧・コピー・ダウンロードなどができるサービスを準備していて、すでに700万冊のデジタル化を終え、米国内の著作権侵害訴訟で著作権者・出版社に「補償金」を払うことなどで昨年10月28日に和解し、著作権者や出版社が削除などを求めなければ、著作権者に収益の分け前を支払うことと引き替えに、ネットで書籍の全文が全世界に公開され、売買されることになるという。 和解の内容は、①グーグルは書籍をデジタル化し、それを商業的に利用できる。②グーグルが許諾なくすでにデジタル化した書籍について、一作品に60ドル以上、総額4500万ドル以上の補償金を支払う。③今後ネットで公開する書籍へのアクセス権料や広告収入などの収益の63%を著作権者に支払うというもの。この和解でグーグルは、書籍データベースへのアクセス利用として、①教育機関、
商店街の喫茶店には古本を募るポスターが張り出された=名古屋市南区笠寺町、寺西写す 名古屋市南区の笠寺商店街で28日、ユニークな町おこしが始まった。地域から古本を募り、ジャンル別に分けて喫茶店や飲食店に並べ、商店街全体を「図書館」にする計画だ。尾張四観音の一つで、由緒ある笠寺観音の門前町でありながら、活気が無くなっていく街に昔のにぎわいを取り戻そうと地元の有志が企画を立ち上げた。 商店街にある喫茶店「葵」の外壁に午後3時、「笠寺古本通り計画」のポスターがはられた。同店の内藤よし子さん(69)は「昔はにぎわっていたけど、今は週末でも全然人が通らない。これをきっかけに盛り上がってほしいねえ」と期待を込める。 「古本通り計画」では商店街の店が古本集めの窓口。地域から持ち込んでもらった本をジャンル別に分類、「旅行の本が置いてある店」などとそれぞれの店の好みに合う分野ごとに仕分けする。 企画し
今でこそゲームの攻略本というものは、ネットに押されたのか、それとも攻略本を必要とするゲームが少なくなったのかそれほど売り上げ的に目立っているわけではありませんが、かつて(だいたい2000年以前)には攻略本、とりわけRPG大作のものはすごく売れて、年間のベストセラーにも入るほどでした。でも、最初からそうだったわけではなく、攻略本にもいろいろな歴史があり、そうなっていったのです。 というわけで、今日は攻略本の歴史について、自分なりの独断と偏見的に振り返ってみようと思います。 ■ゲーム攻略本黎明期 さて、ゲーム関係のの書籍というものは、ファミコン以前から存在していたと思います。ただ、現在のようにゲームを攻略するための書籍というものが一般的になったのは、ファミコンが発売してそれなりに普及した後からでしょう。 さて、この頃のファミコン攻略本では有名なものがあります。それがケイブンシャのシリーズ
じゃあその「未到達」なラノベにはどんな遊び心あふれる装丁があるのか!ということで、カっとなってまとめてみました。 いえ、単純に、「マンガの面白い装丁」を「ラノベの面白い装丁」と比較するなら、どうせなら記事を読む側の人も両方ともの情報をもった上で比較してほしいなあ、と思っただけなんです。もちろん記事を書いた人は「ラノベの面白い装丁」についての知識はあるんだろうけど、そういうのを知らない人にラノベにも面白い装丁はあるよ!って言いたかっただけなんです…。さすがに他社を跨いで連結表紙とかないけど!(いやでもこれは単に他社を跨いで同じ作者×イラストレーターのコンビが活躍するという事例が殆ど無いからじゃね…?って思うんですけど…少なくても、私はそんな事例知らない。) ※自分が読んだ範囲でのまとめなので、大量に抜けはあると思いますが、その辺はご容赦ください。 ※書影をクリックするとamazonのページに
そもそも本における「いいデザイン」とは何か。かっこいいデザインか。かわいいデザインか。読者の立場から見れば、それらはひとつの解答になりうるだろう。しかし、本を1個の「商品」として考えると、答えはただ1つしかない。「売れるデザイン」だ。*1 本は単なる「芸術品」ではない。そういう側面があるのは否定しないし、自分も読者の立場からはそういう側面を大事にしたいと思っているけれど、売る側=出版社にとって本は何よりもまず「商品」だ。商品の価値を決めるのが「売れるか売れないか」であることは言うまでもない。そして、デザイナーにお金を払っているのは読者ではなく、売る側――出版社である。デザイナーに求められることは、売り手の意図を汲み、与えられた素材(イラスト)を、見たものが手に取りたくなるような形に加工すること。その結果「かっこいい」「かわいい」デザインができたとして、それはあくまで結果でしかない。 ただ「
遊び心溢れる漫画単行本の装丁 - フラン☆Skin はてな支店 上記エントリが上がるきっかけになったと思しきやり取りが、数日前Twitterであった。そのときは(まあTwitterなんで)なんとなくで話が終わってしまったのだけど、エントリとして立ってたのでこの際はっきり自分の意見を書いておきたい。 まずは上記エントリの引用から。 最近ラノベのデザインが良いとか聞くけど、正直漫画に比べるとまだまだだよなぁ、と思います。 漫画も昔はデザイン一律同じだったんですけど、それでも「(有)椎名百貨店」のカバー下とか結構遊び心あったんですよね。 装丁関連で言えばスクエニや角川と比較的漫画の歴史が浅い所が積極的に取り組んでいるという印象があります。 という訳で漫画でやっててラノベが未到達or定着してないデザイン上の遊び心を幾つか挙げてみます。 以下「デザインに遊び心のあるマンガ」の紹介が続くわけだが、上記
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