牛肉や豚肉の摂取量が多い男性は、糖尿病の発症リスクが4割高まることが、国立がん研究センターなどの調査でわかった。 糖尿病やがんなどの病気がない全国の男女約6万4000人を約5年間追跡し、食肉の摂取量も尋ねた。 追跡中、男性681人、女性497人が糖尿病を発症。肥満や喫煙などの影響を取り除いた上で、1日あたりの食肉摂取量ごとに4グループに分け、糖尿病発症との関係を調べた。 その結果、男性では、食肉の摂取量が最も多いグループ(1日あたり100グラム以上)は少ないグループに比べて、糖尿病の発症リスクが1・36倍だった。中でも牛肉や豚肉は、糖尿病の発症リスクが1・42倍と高かった。鶏肉や、ハム、ソーセージなどの加工品との関連はみられなかった。 一方、女性は、食肉の摂取量と糖尿病発症との関連はみられなかった。