実社会の要請に応えて、いま日本の大学が変わりつつある。「リベラルアーツ」を教育の柱に据える学部が次々に誕生している。立命館大学では、オーストラリア国立大学と共同学士課程を設けた「グローバル教養学部」を4月に発足させる。こうした大学の新しい潮流について、立命館大学の金山勉・新学部長に聞いた。 金山 勉 KANAYAMA Tsutomu 立命館大学グローバル教養学部教授、2019年4月の学部設立で初代学部長就任。同大学とオーストラリア国立大学の共同学士課程「ダブル・ディグリー」実現に向け5年間の交渉を経て、日豪の大学教育史上初の包括学部連携システムを組み込んだグローバル教養学部を発足させた。専攻はメディアコミュニケーション。フルブライト客員研究員として、9.11テロ後の米国の放送政策について研究。 真の「教養」とは何か 編集部 いま、歴史や哲学などの「教養」を身に着けるための書籍やテレビ番組が