アジアやアフリカの国々で大変な食糧危機に直面している人たちをサポートしたいと考える反面、私たちの暮らす国、日本でも深刻な食糧問題があるのはご存じでしたか? 先進国だからこそ気づきにくい問題について、私たちが今知っておくべきこと、そしてできることとは——。 実は、食料は十分に足りているという事実 持続可能な開発目標、SDGsが掲げる17の目標の2つめ「飢餓をゼロに」にもあるように、世界の食糧危機問題はいまだ深刻だ。しかしながら実際には世界の穀物生産量だけを見てもそれは足りており、“きちんと行き渡ることさえできれば”世界中の人が食べられる十分な量が毎年つくられているのだ。 そうであるにもかかわらず、誰もが知っているとおり世界にはその日食べるものに困っている人が約7億人存在するといわれている。過去50年間で最悪の食糧危機に陥っていることも国連は警告した。一方で国際社会は、SDGsの中で2030年