兵庫県の斎藤元彦知事らを告発する文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題を巡り、辞職の意向を固めた片山安孝副知事。神戸新聞社の取材に「県政混乱の責任を取る必要がある」として6月以降4回にわたって、知事に辞職を考えるよう進言したが聞き入れられなかったと明かし、「職員には一定の負担を強いることになるが、県民に対する責任を優先したい」と述べた。 片山氏は「百条委員会の設置が決まる前から斎藤知事には、進退を考えるよう進言を繰り返してきた」と語り、7月10日に県職員労働組合(約4千人)が斎藤知事に事実上の辞職要請を申し入れた際は、報道陣に対して「出処進退は政治家として知事自身が判断すべき」とコメント。ただ、斎藤知事はその後の会見で辞職を否定した。