これまで首都圏の新築マンション価格は上昇を続けてきた。(株)不動産経済研究所によれば、2019年の1戸当たりの平均価格は5,980万円(前年比+1.9%)、面積当たりの単価は7年連続上昇の87.9万円/m2(同+1.2%)となった。7年前(2012年)の価格(平均発売価格4,540万円、平均単価65万円/m2)を基準とすると、2019年の平均発売価格は約1.3倍、平均単価が約1.4倍に上昇している(図表1)。 首都圏の中古マンションの成約価格も7年連続で上昇してきた。東日本不動産流通機構(東日本レインズ)によると、7年前(2012年)の価格(平均成約価格2,500万円、平均単価38万円/m2)を基準とすると、2019年の平均成約価格と平均単価はいずれも1.4倍となっている(図表2)。 しかし、現状ではコロナショックと呼ばれ始めた新型コロナウイルス感染症の拡大による世界経済の混乱は続いており
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