先週、このコラムでは最新の情報を書いていくという話をした。しかし、ちょっと古いBMWフィルムズの話を、今回と次回とでさせていただく。BMWフィルムズは日本では、有名監督を使い、お金の掛かったカッコいいオンライン・ショートフィルム・キャンペーン(今で言うWebシネマ)ということで知られている。だが、ブロードバンドがそんなに普及していなかった段階でなぜオンラインフィルムなのかという戦略部分、予算、結果として数字はどうだったか、という話を聞くことがまずないからだ。 また、ブランディングに対してきちんと予算が付いた初めての例、あるいは少なくとも大型予算がついた初めての例、であることから、その後の他のキャンペーンの予算に対して大きく影響を与えたと思えるからである。 2000年秋のある日のこと、米ニュージャージーにあるBMWノースアメリカの会議室で、BMWの広告代理店Fallon Worldwideミ