――あのイベントがきっかけだったんですね。ちょうど国内でメタバースブームが生まれつつある時期に開催されたこともあり、注目していた方は多そうです。 ねむ:それと、担当の編集者さんが、もともと私を知っていて、興味はあったそうなんです。とあるメディアで寄稿した記事がきっかけだったそうで……かなり攻めた記事だったのですが、中身は「人類が進化する」といういつもの私のノリで書いた記事だったので、その点も編集さん的にはよかったのかなと。 ――その記事には心当たりがあります。そして、その記事も含めてねむさんの活動を長く見ていた身としては、「アイデンティティのコスプレ」「コミュニケーションのコスプレ」「経済のコスプレ」といった本書の内容は、以前から「ねむさんの持論」だったなと、比較的すんなり受け止められました。 ねむ:そう、これまで主張してきたこととあまり変わらないんですよね。違いがあるとすれば、「ソーシャ