日本における空き家問題は解決されるどころか、むしろ問題が拡大しているという点では極めて深刻な状況に陥っています。空き家は「放置されて怖い」といったようなことだけでなく、多くの人々に様々な影響を生み出します。 悪化する「空き家」問題 総務省統計局が発表した「2013年住宅・土地統計調査」によれば、2013年段階で総住宅数は6,063万戸、総世帯数は5,246万世帯となっており、既に世帯数を大幅に上回る住宅が日本には存在していることがわかります。空き家は820万戸に達し、13.5%の空き家率に達しています。都道府県別でみれば、山梨県は22.0%、長野県が19.8%、和歌山県が18.1%、高知県が17.8%、徳島県が17.5%と高い数字を出しているものの、宮城県以外では全ての都道府県で10%を超える空き家率を記録しています。 1963年時点で総住宅数が2,109万戸、総世帯数2,182万世帯とな