原子力発電の地下立地は安全・安心なエネルギーを将来に残すために絶対に必要な課題のひとつで す。 原子力発電の現状を把握し、地下原発の可能性を模索する取り組みの中で、1991年には『地下原発――共存のための選択』という本を出版いたしました。 データなど当時のものではありますが、参考までに序文を掲載しておきます。 環境・エネルギー政策のあり方が見直される今後、安全・安心な原子力発電の新しいあり方として実現に向けて、より力を入れていこうと思っている次第であります。 ★著書 『地下原発――共存のための選択』(1991年刊)の全文をお読みいただけます。 原子力発電所を地下に設けるという計画は、かなり以前から関係者の間で研究が進められてきた。 わが国が『原子力発電所の地下立地』というテーマに、本腰を入れて取り組み始めたのは、昭和52年である。その年、通産省資源エネルギー庁内に「地下立地 方式原子力