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ブックマーク / www.igaku-shoin.co.jp (14)

  • 電子カルテの質が仕事の質を決める 現場目線の医療DXの実現に向けて(木村聡) | | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    DX(Digital transformation)とは,「デジタル技術によってビジネスや社会,人々の生活を変えること」とされます。つまり医療DXは,「テクノロジーや情報技術によって医療が改善し,社会や人々の生活を変えること」と考えられます。そして医療DXの鍵であり,医療情報において欠かせないのが電子カルテです。今年9月に設置された「医療DX令和ビジョン2030」厚労省推進チームにおいても,電子カルテ情報および交換方式の標準化,標準型電子カルテの検討が始まっています1)。稿では,日米豪の3か国で臨床医や研究者としてさまざまな電子カルテを使用し,現在は大学病院の医療情報部にも勤務する筆者が,現場からみた電子カルテの活用(表)について考察します。 現場の負担を軽減するには 1)あらゆるデータをカルテに自動送信 質の高い電子カルテを導入することで享受できるメリットとして,カルテへの入力が挙げら

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  • 直感的診断の可能性(志水太郎,松本謙太郎,徳田安春) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    一見当たり前のようにも見えるが,診断学の観点から重要な示唆をはらんでいると感じた。以下,この式より着想を得たわれわれの考察を述べる。 診断プロセスは2つの要素で構成される 「臨床推論」と一般に呼ばれる診断のプロセスは,「Dual processes model」といい,ふたつの要素から成ると説明される3)。ひとつは直感的思考(Intuitive process;System 1),もうひとつは分析的思考(Analytical process;System 2)である(表)。 直感的思考は,医師が豊富な臨床経験に照らし合わせた潜在意識下で行われる直感的メンタル・シミュレーション(intuitive mental simulation)に基づく診断であり,認知心理学ではヒューリスティックス(heuristics)とも呼ばれるものだ。具体的には,典型的な臨床症状・所見から診断をズバリ当てる「パタ

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  • “回復の物語”を紡ぐ(藤沼康樹,柳浩太郎) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    俳優の柳浩太郎さんは2003年,人気漫画「テニスの王子様」(許斐剛作,集英社)のミュージカル版(通称「テニミュ」)で,主役として華やかなデビューを飾った。舞台は大成功し,これから活躍の場が広がると期待されていた同年12月,自宅近くで交通事故に遭ってしまう。右側頭葉脳挫傷,脳幹・小脳の損傷,さらに外傷性くも膜下出血を併発する重傷で,一時は意識が戻らないことも危ぶまれたものの,驚異的な回復力で俳優に復帰。後遺症の右半身の麻痺や高次脳機能障害による記憶力の低下,滑舌や動作の困難を抱えつつも,映画や舞台を中心に積極的な活動を続けている。 柳さんの"回復"を支えたのは何か。回復の過程で,新たな自分の価値をどう見いだしたのか。「病いや障害と折り合いつつ自分らしく生きる柳さんの物語から,若い医療者が学ぶことは多い」と語る,藤沼康樹氏が探った。 藤沼 僕が柳くんを知ったのは,ミュージカル「テニスの王子様」

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  • 医師不足の現場で働いて(李啓充) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

     還暦「レジデント」研修記 24年ぶりに臨床に戻ることを決意した還暦医師の目に映った光景とは。 全4回の短期集中連載でお伝えします。 【第4回】(最終回) 医師不足の現場で働いて 李 啓充(大原綜合病院内科) (前回よりつづく) 前回までのあらすじ:震災復興の一助になるべく臨んだ臨床再研修は,還暦の身にはとりわけこたえる過酷なものだった。 私にとって,市立恵那病院における業務が過労死の恐怖におびえるほど厳しいものであったことは前回も述べた通りである。医師不足の現場で働くことで,日の地域医療の現実を文字通り肌で実感することとなったのだが,医師を過重な労働に追い立てることの最大の弊害は,彼らから「優しい心」や「気配り」を奪い去ることにあるのではないだろうか? 例えば,ひっきりなしに患者がやって来た休日の日直で,入院を5人入れたことがあった。2台目,3台目の救急車はまだ「今日はよく来るな」と

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  • 認知行動療法eラーニングでうつ病を予防する(川上憲人) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    川上 憲人(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻精神保健学分野 教授) うつ病対策を早期発見・治療から第一次予防へ わが国では国民の約50人に1人が過去1年間にうつ病を経験している1)。うつ病は労働者にとって重大な健康問題である。うつ病は人々の生活に大きな影響を与えるだけでなく,医療費の増加,労働生産性の低下など社会にも大きな損失を与える。これまでうつ病対策の中心は,地域や職場での早期発見・治療であった。しかし循環器疾患やがんを予防するのと同様に,うつ病も未然に予防できないだろうか。もしそれが可能になるなら,うつ病を治療する以上に人々の健康で幸福な生活に寄与することだろう。 ストレスマネジメント教育や運動療法,栄養療法などにより,抑うつ症状が改善することは既に知られている。その一方で,診断基準に基づいた「疾患としてのうつ病」の予防効果を示した方法論は限られている。特に高い水準の科学的

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  • 「型なし」,あるいは「型通り」から「型破り」へ(佐藤健太) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    「型」が身につくカルテの書き方 【第1講】 「型なし」,あるいは「型通り」から「型破り」へ 佐藤 健太(北海道勤医協札幌病院内科) 「型ができていない者が芝居をすると型なしになる。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる」(by立川談志)。 連載では,カルテ記載の「基の型」と,シチュエーション別の「応用の型」を解説します。 入院時のカルテ記載例 【全体像(1)】コントロール不良の高血圧・糖尿病で定期通院中の82歳女性の尿蛋白・全身浮腫。ネフローゼ症候群を中心とした腎疾患を疑い,腎生検を含めた精査目的での入院。 【主訴】全身倦怠感,全身浮腫 【現病歴(2)】入院1か月前より倦怠感が出現し徐々に増悪,2週間前に足のむくみに気付き,1週間前にはいつものが履けなくなり前医受診。ネフローゼ症候群疑いで○月○日当院紹介入院となった。週単位で増悪傾向の浮腫あり。圧痕性浮腫で,下

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  • 「ユマニチュード」が聖路加に来た日(井部俊子) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    (前回よりつづく) 病棟で起こった「大変なこと」 2015年2月,最後の木曜日は雨であった。イヴ・ジネストさん(ユマニチュード創始者,ジネスト・マレスコッティ研究所長)はトレードマークの赤いつりズボンではなく,白のワイシャツと黒色の革製つりズボンでやって来た。寒い地方での講演会のために新調したという。2か月ぶりの再会であったが,両手を大きく広げて包み込むあいさつはフランス流であった。雑誌「看護管理」の座談会1)でお会いしたときの,「今度は聖路加に行きます」という約束を果たしてくださった瞬間であった。 当日は,午後から病棟訪問と2時間の講演会を予定していた。私は学外の会合に出席するためしばらく不在にするが,夕方の講演会で再会することを告げた。数時間後,私が大学に戻ると,講演会の会場入口で受付をしていたナースが私を見つけるなり,「大変なことになっています」と興奮して駆け寄ってきた。ジネストさん

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  • 家庭医療先進国キューバ研修報告(渡邉聡子,他) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    渡邉 聡子(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座) 森 冬人(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座) 児玉 久仁子(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座) 藤原 学(国保梼原病院(現 かしま病院総合診療科)) 葛西 龍樹(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座) 2015年1月31日,著者らは街角にサルサとジャズが溢れるキューバのハバナに到着し,1週間の研修が始まった。当講座では例年,初年度の後期研修医・大学院生と新任教官を対象に家庭医療先進国研修ツアーを行っている。WONCA(世界家庭医機構)前会長Richard Roberts教授の紹介で,2013年9月に葛西が当地に初訪問して親交を深めたNiurka Taureaux Díazハバナ医大家庭医療学講座主任准教授の他,今回はLilia González Cardenasキューバ家庭医学会会長と公衆衛生省もホストに加わった。稿では

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  • 医療の未来を創るビッグデータ(中山健夫) | 2015年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

     【新春特集】 医療の未来を創るビッグデータ 情報共有地(コモンズ)の実現をめざして 中山 健夫(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 健康情報学分野 教授)=監修 膨大なデータから,潜在的なトレンドを導き出す「ビッグデータ」の活用が盛んだ。その波は医療・医学分野にも押し寄せ,ミクロな遺伝子情報からマクロな診療データまで,大規模データベースの整備が進む。 センシティブな医療データを安全に,最大限活用し,望ましい医療を創るにはどうすればよいか。情報を持ち寄り,育て,分け合って価値を最大化していく「コモンズ(共有地)」の理念こそ,その問いを解く鍵となるはずだ。特集では,医療ビッグデータの「コモンズ」実現の方策を探り,データの活用がもたらす医療の未来像を展望する。 【関連記事】 ・[グラフ解説]「医療ビッグデータ時代」の幕開け(中山健夫) ・[新春座談会]信頼と連携が育てる,日の医

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  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕OSCEなんてこわくない(6)】 (第2396号 2000年7月17日)

    第6回 腹部の診察 森安 史典(東京医科大学第4内科教授) 青木 達哉(東京医科大学第3外科助教授) 《診察のポイント》 腹部の診察は内科のみならず,外科,泌尿器・産婦人科など多科にわたって重要な技術です。また,医師の手が直接患者さんの体に触れることになるので,患者さんは医師の医学的好奇心や愛情を直接感じることになります。医師を志す学生や研修医などの初学者は細心の注意をもって技術習得に当たる必要があります。 ■解説 腹部の診察は,視診・聴診・打診・触診の順に行なわれます。聴診は,触診による腸蠕動の人為的促進に先んじて行なわれるべきだからです。 患者さんの体位は仰臥位が基です。下肢は軽く屈曲し,上肢は下げて体側に軽くつけてもらいます。緊張を解くために,話をしながら診察することもあります。検者は患者さんの右側に立って診察します。 まず,皮膚の視診を行ないます。門脈圧亢進症にともなう腹壁静脈怒

    医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕OSCEなんてこわくない(6)】 (第2396号 2000年7月17日)
  • 米スポーツ界を震撼させる変性脳疾患(1)(李啓充) | 2014年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第261回 米スポーツ界を震撼させる変性脳疾患(1) 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (3057号よりつづく) 元大リーグ選手,ライアン・フリール(36歳)がショットガンを使って自らの命を絶ったのは2012年12月のことだった。自殺からほぼ1年が経った2013年12月16日,フリールの遺族は,彼が慢性外傷性脳症(chronic traumatic encephalopathy,以下CTE)を患っていた事実を公表,全米の野球ファンを驚かせた。 CTEは,ここ数年,脳震盪との関連で脚光を浴びている変性脳疾患である。その原因は,脳震盪等の比較的軽微な脳損傷を繰り返すことにあると考えられているのだが,これまでの報告例は,アメリカン・フットボールやアイスホッケーなどの,いわゆる「コンタクト・スポーツ」(体と体が接触する機会が多いスポーツ)の選手,あるいは,従軍経

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  • 老年医学・臨床倫理を応用したカルテの書き方(佐藤健太) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    「型」が身につくカルテの書き方 【第10講】訪問診療編 老年医学・臨床倫理を応用したカルテの書き方 佐藤 健太(北海道勤医協札幌病院内科) (3018号よりつづく) 「型ができていない者が芝居をすると型なしになる。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる」(by立川談志)。 連載では,カルテ記載の「基の型」と,シチュエーション別の「応用の型」を解説します。 (1)問題リストは,介護に影響する精神・心理機能と身体機能,生命予後や心身の苦痛に直結する疾患,のように在宅生活への影響を考慮して記載する。実際の生活状況や介護・治療の必要性を判断できるよう,重症度の記載も行う。 (2)認知機能の評価は,実際の生活状況や介護負担度と相関しやすいFAST5)が使いやすい。 (3)Polypharmacy(多剤服用)は,特に高齢者ではADL・QOLを損なう原因となることも多い。副作用

    老年医学・臨床倫理を応用したカルテの書き方(佐藤健太) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
  • http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/nwsppr_index.html

  • 医学書院/週刊医学界新聞/バックナンバー一覧

    HOME > 週刊医学界新聞 > バックナンバー一覧 > 以前のバックナンバー > 2006年 2006年 第2712号(12月18日発行) 〔対談〕外科手術のアートとサイエンス(山修三,行岡哲男) 〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(98)(李啓充) 〔連載〕教養としての医者語(最終回) 第2711号(12月11日発行) 〔インタビュー〕新時代の看護師に求められるもの(日野原重明) 〔寄稿〕当事者の視点で考える(若生治友) メディアセミナー「緩和医療の現状と展望――教育の確立と実践を目指して」開催 公開シンポジウム「がん――医と心を考える」開催 第1回「医療の質・安全学会」開催 映画「甲野善紀身体操作術」公開! 解剖生理からわかるフィジカルアセスメント講義 〔連載〕看護のアジェンダ(24)(井部俊子) 〔連載〕ストレスマネジメント(9)(久保田聰美) 第2710号(12月4日発行) 〔特

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