「型」が身につくカルテの書き方 【第10講】訪問診療編 老年医学・臨床倫理を応用したカルテの書き方 佐藤 健太(北海道勤医協札幌病院内科) (3018号よりつづく) 「型ができていない者が芝居をすると型なしになる。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる」(by立川談志)。 本連載では,カルテ記載の「基本の型」と,シチュエーション別の「応用の型」を解説します。 (1)問題リストは,介護に影響する精神・心理機能と身体機能,生命予後や心身の苦痛に直結する疾患,のように在宅生活への影響を考慮して記載する。実際の生活状況や介護・治療の必要性を判断できるよう,重症度の記載も行う。 (2)認知機能の評価は,実際の生活状況や介護負担度と相関しやすいFAST5)が使いやすい。 (3)Polypharmacy(多剤服用)は,特に高齢者ではADL・QOLを損なう原因となることも多い。副作用
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