データセンターの効率性指標「PUE」が変わる [前編] グーグル1.21、マイクロソフト1.22はどうなるか データセンターにおける電力消費の効率性を示す指標として業界標準となっている「PUE」の表記方法が変わる。利用者などがデータセンターの選択項目として使いやすいようルールを定める。シンプルであるがゆえに広く使われてきたが、元データの計測に関する決めごとがなかったため従来は厳密な比較が難しかった。 「1.6 PUE L1、MW」。これが何を指すかわかるだろうか。「PUE1.6」なら見たことがあるかもしれない。2009年に入り、米グーグルが「米国6カ所にあるデータセンターのPUE平均値は1.21」、米マイクロソフトが「シカゴの新データセンターはPUE1.22」などと相次ぎ発表した。4月には、「グーグルは1.16に改善した」との報道もあった。 冒頭の“式”は、データセンターにおける電力消費の