グレートバリアリーフの数百のサンゴ礁には、熱耐性のある子孫を生み出すサンゴが含まれている可能性があることを示唆した論文が、Nature Communications に掲載される。今回の知見は、気候変動の影響に抵抗する能力を持つサンゴ礁の特定に役立つ可能性があり、損傷したサンゴ礁の回復に使用できるかもしれない。 サンゴは、気候温暖化のために、熱耐性の限界まで追い込まれており、サンゴ礁の白化と劣化につながる恐れが生じている。熱耐性の遺伝性を解明して、気候温暖化の影響から回復できるサンゴを特定し、そのサンゴの生息場所を予測することは、世界中で検討されているサンゴ礁回復プログラムにとって重要である。 今回、Kate QuigleyとMadeleine van Oppenは、繁殖実験、リモートセンシング、機械学習を組み込んだモデル化の枠組みを提示し、グレートバリアリーフで高い熱耐性を子孫に伝えるこ