先日、Gmail、米国Yahoo!から相次いでメール送信者ガイドライン変更のアナウンスがありました。詳しい内容についてはこちらの記事に詳細がまとまっているのでご参照ください。 DMARCのレポート アナウンスを受けてSPF/DKIMの確認やDMARCの設定を始めた方も多いのではないでしょうか。そしてDMARCのレポートをいざ受け取ってみて、XML形式で読み取りにくいと思う方も多いのではないでしょうか。以下のXMLは実際に私のドメインで受け取ったDMARCレポートです。レコードは1つですが、これだけ長くなります。 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <feedback> <report_metadata> <org_name>google.com</org_name> <email>noreply-dmarc-support@google.com<
実は2月1日からメールが届いていないかも? Gmailガイドラインで事業者、利用者が知っておくべきこと(1/2 ページ) 先日、神奈川県の高校出願システムでGmailドメインのアドレスにメールが届けられず、受験生による登録や出願に影響が出る問題が発生しました。ネットを大きく騒がせたこの問題、実はメールに関する比較的新しいルール変更が原因と考えられています。 神奈川県個別の問題についてはすでに掲載しているインタビューに譲りますが、この問題は他の事業者にとっても他人事ではありません。一体、いまGmailを巡って何が起こっているのか、簡単に解説します。 Gmailのガイドライン変更、詳細は そもそも電子メールの歴史は非常に古く、その原型は1970年代に遡るといわれています。一方でその仕組みは今も大きく変化はしておらず、悪意の混入が当たり前の現代インターネットには合わない部分も増えてきました。
米Google(グーグル)が2024年2月1日に適用を開始した「メール送信者のガイドライン(Email sender guidelines)」が奏功している。メールセキュリティーベンダーであるTwoFiveの調査によれば、日経平均株価を構成する上場企業225社の送信ドメイン認証「DMARC」導入率は85.8%に急増したという。メールのセキュリティーレベルは確実に向上し、迷惑メールや悪意のあるメールによる被害を防ぎやすくなっている。 DMARC導入状況を定点観測 メール送信者のガイドラインでは、Gmailアカウント宛てに1日当たり5000件以上のメールを送る企業などに対して、送信ドメイン認証「SPF」「DKIM」及びDMARCの全てに対応することを求めている。このうち、最も導入率が低いとされるDMARCへの対応が進むかどうかが注目されている。
送信者の要件とガイドライン 以下のガイドラインに沿った対応を行うと、メールが Gmail アカウントに確実に配信されるうえ、Gmail で送信レートが制限されることや、メールがブロックされたり、迷惑メールに振り分けられたりすることを防ぐことができます。 すべての送信者に適用される要件 2024 年 2 月 1 日以降、Gmail アカウントにメールを送信するすべての送信者は、このセクションに示す要件を満たしている必要があります。 重要: Gmail アカウントに 1 日あたり 5,000 件を超えるメールを送信する場合は、1 日あたり 5,000 件以上のメールを送信する場合の要件を満たす必要があります。 送信元ドメインに SPF または DKIM メール認証を設定します。 送信元のドメインまたは IP に、有効なフォワードおよびリバース DNS レコード(PTR レコードとも呼ばれます)
しばたです。 昨年10月にGoogle(Gmail)および米国Yahoo!においてスパム対策の強化がアナウンスされました。 この件に関してつい先日まで他人事でいたのですが、実は全然他人事では済まないことが発覚し突貫で知識を仕入れています。 アナウンスに対する具体的な対応策についてはこちらのZennの記事を見れば全部わかる感じです。 最高ですね。 また、メール送信にAmazon SESを使っている場合はAWSのブログを確認すると良いでしょう。 「これらの記事を読み解けば万事解決!」という感じではあるのですが、私自身が学んだなかで予め知っておくと良さそうに思えた点がいくつかありました。 本記事ではその辺を共有するのと、実際にAmazon SESの環境を作って動作確認をしたのでその結果も合わせて共有します。 はじめに覚えておくと良い基礎知識 Zennの記事でも詳細な解説がありますが、個人的に「最
迷惑メール判定サービスの mail-tester を利用して神奈川高校入試出願サイトのメールを診断。 SPF、DKIM、DMARCなど送信者ドメイン認証や、SPAM判定される要素が無い満点の診断結果であっても、Gmailにメールが届かない原因を推察してみました。 神奈川県立高校の入試出願システムで、Gmailへメールが届かない問題が再発しました。 令和6年1月24日14時掲載(第1報(新)) 本日より募集期間となりましたが、@gmail.comのメールアドレスのみを登録している志願者に、出願システムからのメールが遅延している、あるいは届かない不具合が発生しています 神奈川県公立高等学校入学者選抜インターネット出願システムの稼動状況について 以前、出願システムから送信されるメールにYahooメール、Gmailに届いたメールより、送信者ドメイン認証などは正しい事を確認できていました。 Gmai
gmail送信者ガイドラインへの対応方法はこの1ヶ月で多くの記事が出てきましたので、そちらを参考に。 今回は、対応に不備があった場合に何がおこるかと、不備の有無の確認方法についてについてまとめました。 まとめ 2024年2月時点では、まだメールは届くよ。 DMARCレポートは確認しようね。 2024年2月から対応不備の有無を計測しよう。 2024年4月からメールが届かなくなり始めるよ。 2024年6月までにはワンクリック配信停止も(必要なら)対応しようね。 Googleが提示している今後のタイムライン いつから影響出るかはGoogleから提示されています。 What is the timeline for enforcement of sender guidelines |Google Workspace Help 2024年2月:ガイドラインの一般的な電子メール送信慣行に従う必要がありま
2023年10月にGoogleとYahoo!がメール送信者向けのガイドラインを更新してから早3か月。いよいよ適用開始の2024年2月が近づいてきました(ドキドキ)。 私は昨年から本件の対応を進めていて、地味に大変だな、と感じています。多くの企業では自社ドメインから様々なメールを送信していると思います。利用しているツール・サービスも様々で、たとえば、Sendmail/Postfix/Eximのサーバを立てている、Google WorkspaceやMicrosoft 365を使っている、といった他に、CRMであるSalesforce、マーケティングツールのHubspotやAccount Engagement(旧Pardot)、メール送信用のAmazon SESやSendGridを使っているなど、多くのツール・サービスを併用している企業が多いのではないでしょうか。 そういった状況では自社のどこか
Gmailが「メール送信者のガイドライン」を改訂し、なりすましメールへの対策を強化する旨を発表しています。今までは原則、なりすましメール対策の有無にかかわらず、メールはいちおうは届いていました。しかし今後は、なりすましとみなされたメールは届かなくなる方向に向かいつつあります。 なりすましメールとみなされないようにするために、メール送信者には、「メール送信ドメイン認証」への対応が求められます。メール送信ドメイン認証の技術には、主に以下の3つがあります。 SPF: Sender Policy Framework (RFC 7208) DKIM: DomainKeys Identified Mail (RFC 6376) DMARC: Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance (RFC 7489) SPFは従来
2024年度神奈川県公立高校入試の出願システムにおいて、1月9日よりメール受信障害が発生しています。神奈川県は「主に@gmail.comにおいて出願システムからのメールが受信できないという事象が発生」と説明していますが、送信元のアドレスにおいて適切な設定が行われていないとさまざまなサイトで指摘されています。 県入試 2024 出願システムからのメール、なぜ届かない? | カナガク https://kanagaku.com/archives/69286 ちょっと調べたが超酷い。汎用JPはどうよとか、ドメイン認証ちゃんとできてないとか以前の問題で、基本的なメール設定が間違っている。MXにIPアドレスいきなり書くなよ。しかもIPアドレスとしても正しくないという。 / “高校入試の出願システム、Gmailにメール届かず……神…” https://t.co/4sxyz2wAiw— 上原 哲太郎/Te
【さくらのレンタルサーバ / マネージドサーバ】DKIMおよびDMARC対応予定に関するお知らせ(2024年1月23日 10:00更新) お客さま各位 平素よりさくらインターネットに格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。 「さくらのレンタルサーバ」および「マネージドサーバ」において、DKIM※1およびDMARC※2の対応を、2024年1月末日までに実施することを決定いたしました。 また、詳細な提供開始日が確定次第、改めてお知らせをいたします。 ■2024年1月23日 追記 2024年1月31日11:00から順次提供開始とすることが確定いたしました。 詳細は下記をご参照ください。 さくらインターネットでは、今後もよりよいサービスの提供が行えますよう、精一杯努めてまいります。引き続き変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。 ※1 DomainKeys Identified Ma
こんにちは。エムスリーでSREやセキュリティに従事している山本です。 以前に、「Gmailのメール認証規制強化への対応って終わってますか?」という記事を書かせていただいておりますが、そこでちょい出しだけしたDMARCについて書かせていただきたいと思います。 www.m3tech.blog Gmailへの対応を実施するだけならば、「とりあえずよくわかんないけど入れておけばOK」なのですが、そもそもDMARCは何のために存在していてどのように活用にするのかというところに触れていきたいと思います。 DMARCとは SPF/DKIM DMARC登場 DMARCで実施できるポリシー三種 ポリシーの強化 強化できるか DMARCレポート RUA/RUFの二種のレポート DMARCレポートの確認ツール どう判断するか メール転送 今後 まとめ We are hiring! DMARCとは DMARCの日
メールの世界にGmailさんが新たな闇を投入 (インターネットの)メール受信・送信は闇あふれる世界だと思うのですが(*1)、そこに 2023年10月7日、新たな闇要素をGmailさんが投げ込んでくれました。(正しくは2023/12月頭現在、闇がモリモリ増えてる。補足①②参照) (*2 最下部キャプチャあり) えーと、「1日あたり 5,000 件を超えるメールを送信する送信者」はこの事項を守ってね……とあります。要件と書いてあり、2024/2/1から実施と急なうえに、項目が SPFとDKIMの設定 逆引き 迷惑メール率 メール形式 Gmail の From: ヘッダーのなりすまし ARC DMARC ダイレクトメールの場合(……なんとかかんとか) 登録解除 と9個もある。 何これ……?と様々な人を戸惑わせています。 インターネットにつながっているそこそこの規模の組織は、1日あたり 5,000
メールの送信者詐称を見抜く送信ドメイン認証は、国内ではSPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)の導入が進んでいる。しかし、SPFやDKIMにはいくつかの欠点がある。 これらを補う技術としてDMARC(Domain-based Message Authentication、 Reporting、and Conformance)、さらにDMARCの認証結果の視認性を向上させるBIMI(Brand Indicators for Message Identification、ビミ)が注目を集めている。特にBIMIについては、IT技術に詳しくない個人ユーザーでも認証結果を把握しやすくなるため、ばらまき型のなりすましメール対策として有望だ。現時点でBIMIが送信ドメイン認証の中では最も進んだ技術といえるだろう。 今回は、
送信元を実在する組織に偽装して送信される「なりすましメール」。フィッシング攻撃やマルウェア感染を狙ったメールなど、サイバー攻撃はもちろん、ビジネスメール詐欺(BEC)など犯罪の温床となっている。 「なりすましメール」を防ぐため、効果的とされているのが送信ドメイン認証技術の「DMARC」だ。ドメインの運用組織が指定した送信元以外から届いたメールに対し、「隔離」したり「拒否」するよう指定できる。 海外に比べて活用が遅れている日本でも、ここに来て導入の動きが加速している。「政府統一基準」に「DMARC」が盛り込まれ、経済産業省ではクレジットカード事業者に対して導入を要請。一部の海外企業では、未導入の場合に取り引きを打ち切るといった話も出始めた。 とはいえ「DMARC」を本格的に運用するには、いくつかのハードルをクリアしなければならない。特に大きな障壁が「設定の難しさ」だろう。操作としては「DNS
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