聖書に書いてあることが事実であるという証拠はあるのか。 聖所にはいろいろなジャンルのものが含まれています。歴史(物語、記録)、教え(教理、戒め、勧め)、説明、詩歌、劇詩、諺(ことわざ)、格言、預言など豊かです。その中に、たとえ話、寓話、謎、象徴、幻、比喩など事実でないものもありますが、中核は歴史と教えであり、その歴史はまさに事実が中心をなしております。 神の真理は抽象的に示されたのではなく、一般の歴史の真っただ中で、人、物、出来事を通して具体的に示されました。ですから聖書には、一般の歴史で生起した出来事や人物、物体、地理、風習などがたくさん書かれています。 17、8世紀になって科学が発達してきた頃、いわゆる啓蒙主義思想、合理主義思想が強くなり、その影響で、聖書は古代の神話である、作り話であるとの主張がなされるようになりました。そうした風潮に対して、聖書の記述が事実か架空のものか、真偽を確か