「一緒になって欲しい」 強く願い、双方に促しても、いっこうにその気配はない。 むしろ溝は広がるばかり。 そんな深い悩みに陥っているのが、日本最大の労働組合の中央組織「連合」だ。 悩みの種となっているのは、支援を続ける立憲民主党と国民民主党の“不仲”。 衆議院選挙が迫る中、両党の距離を縮めることができるのか。 悩める連合トップを直撃した。 (喜久山顕悟、米津絵美) もう1つの選択肢を 「衆議院選挙が秋までに迫っているからね。個々には考え方の違いはあるだろうけど1つに収れんして、もう1つの政権の選択肢を示さないと」 インタビューに、こう答えた連合会長の神津里季生。 よどみない口調で、少し語気を強めながら述べることばには、働く人の立場に立った政治を実現するために、自公政権に代わりうる野党勢力の結集が必要だという強い信念を感じた。 溝は広がる一方 そんな神津の思いをよそに、去年9月に新党として再出