NHKは2013年度の番組から、番組間、チャンネル間の音量差を解消するため、テレビ番組制作に「ラウドネス」による音声レベル管理を導入すると発表した。民放では、それより早く、今年10月1日から導入開始へ準備を進めている。 「ラウドネス」とは、人が感じる音の大きさのことで、ITU‐R(国際電気通信連合 無線通信部門)という国際組織の取り決めで、デジタル放送におけるラウドネスの測定方法や目標値が標準化されている。 これまでNHK、民放各局の番組制作現場では、音の大きさを調整・監視するために「VUメーター」という機器が用いていた。ところが、この機器は万能ではなく一部の番組では、番組とCMの間や、番組と番組の間、チャンネル間などの音量差が発生。視聴者から各局への苦情が相次ぎ、以前から課題となっていたという。 今後は、ITU‐Rの勧告に準拠して、音声レベルを管理し、より聴きやすい音声で番組制作を行うた