服を買う、まとう上で「自分に似合う」や「使いやすい」という要素を気にし始めたのはいつ頃からだっただろうか。少なくとも学生時代の自分のチョイスというのは単純に服そのものがかっこいいか、という事だけを気にしていた気がする。お気に入りの服を着た結果として奇天烈な格好になっていたとしても、その服を着るという行為自体が目的であり喜びだった。ところが最近は環境や付き合う人たちの変化もあってか、スタイリングとしてまとまりがあるかとか、シルエットが体形に合っているかという事も含めて自分をよく見せてくれているか、という第三者視点を意識するようになった。多少は感性が大人になったのだと思う。そんな趣向の変化を踏まえて、最近気になる存在が「コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARÇONS HOMME)」だ。 偉大なジャパンブランドであるコム デ ギャルソンだが、コレクションだけを見れば奇抜な服を作っ