東京都足立区の東武スカイツリーライン西新井駅で今年5月、コーヒー缶が破裂して近くにいた女性がやけどを負った事故で、警視庁は中国籍の調理師の男(50)=足立区=を過失傷害の疑いで東京地検に書類送検した。「自宅で使う目的で洗剤を職場から持ち帰った。危険な物だという認識はあった」と容疑を認めているという。 送検は10月3日付。西新井署によると、男は5月8日午後3時55分ごろ、西新井駅構内の券売機の横に、業務用アルカリ性洗剤を入れたコーヒー缶を置いて破裂させ、近くにいた20代女性の顔や頭にやけどを負わせた疑いがある。 アルカリ性の洗剤とアルミニウムの缶の化学反応で水素ガスが発生し、缶内部の圧力が高まり破裂したという。洗剤には、他の容器に移し替えることを禁止する注意書きがあったが、男は「読んでいなかった」と話しているという。(遠藤美波)