精進料理を作る「3つの心得」禅寺で修行僧たちのために食事を作る役割の人を「典座てんぞ」と言います。 その「典座」はどのような心構えで仕事につくのか…ということが書かれているのが「典座教訓てんぞきょうくん」です。 そこには、食事を作るとき、持ち続けていなければならない3つの心「三心さんしん」について書かれていて、料理を作ったりするとき、この三心が身についていれば、食べる人が喜んでくれるとしています。 料理を作る人にとって大切なのは、小手先の料理法や味付けではなく、この三心さんしんが修行であることがわかります。 現代では、効率を重んじることが優先されていて、おもてなし…料理をお出しする“心”が失われつつあります。 忙しい時や非常時では仕方がないことかもしれませんが、日常で惣菜や出前、使い捨ての食器や道具と、“食”を粗末に扱うなど、食べることに人間のすべてが表れるという考えから、この三心の教えに
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