大規模な災害で地上の通信インフラが使えなくなった場合でも、人工衛星や太陽光パネルを使ってインターネットに接続できる、「情報ステーション」が、21日、東京の繁華街に設置され、10日間にわたって実証実験が行われます。 東京の新宿駅前に21日に設置された「情報ステーション」は、東京大学などが開発したものです。 「きく8号」と呼ばれる人工衛星を使って通信を行うことで、災害により携帯電話や公衆電話などが使えなくなった場合でも、この周辺では無線LANを使ったインターネット接続が可能です。 また、電力の供給が絶たれたときのために、太陽光パネルと蓄電池が備え付けられ、携帯電話用の充電器もついています。 これにより、離れた家族とメールのやり取りができるほか、鉄道会社のICカードをあらかじめ登録しておけば、タッチするだけで家族が避難した場所を確認できるシステムも備わっています。 開発に当たった東京大学の坂村健