タグ

ブックマーク / xtech.nikkei.com (190)

  • 共通番号は見えるが国民IDは目に見えない

    政府が導入に向け準備を進めている「社会保障・税に関わる番号」制度と「国民ID」制度。このうち社会保障・税に関わる番号は「共通番号」とも呼ばれる。ここ半年ほどで、どちらもマスメディアに登場する機会が増えたことで、国民一人ひとりを識別するために固有の番号を付ける制度の準備が進んでいることは広く知られるようになった。 では、社会保障・税に関わる番号(共通番号)と国民IDは同じものなのだろうか。あるいは、違うものだとしたら、共通点と相違点はどこにあるのだろうか。 現時点でこの問いに自信を持って答えられる人は、そう多くはなさそうだ。一般のビジネスパーソンだけではない。自治体の情報政策担当者、行政システムに関わるITベンダーなど、実務上の関連が深そうな関係者の口からも、明確な説明を聞けないことがある。それどころか、共通番号や国民IDの制度のあり方を議論する政府の検討会やワーキンググループのメンバーの間

    共通番号は見えるが国民IDは目に見えない
  • アザラシ型疑似ペットがAPEC首脳を癒した?

    2010年11月13日から14日にかけて横浜市で行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、日製のアザラシ型ロボット「パロ」が各国首脳たちの間で人気を集めた(写真1)。金融政策やレアアース(希土類)を巡る貿易問題、領土問題などの懸案が山積して張りつめた雰囲気がただよう中、ひとときの癒しをもたらしたようだ。 日政府はAPECで来日する各国首脳や関係者・報道陣らに日文化や先端技術をアピールするために「JAPAN EXPERIENCE」という企画を実施した。この一環として、アザラシ型ロボットのパロが、電気自動車や超電導リニア、次世代スーパーコンピュータなどと一緒に展示された(写真2)。 パロは産業技術総合研究所の研究成果を基に、富山県南砺(なんと)市にある地場企業である知能システムが製造している。実在のタテゴトアザラシをモデルにしており、手を近づけたりなでたりするのに反応して

    アザラシ型疑似ペットがAPEC首脳を癒した?
  • 日立APが「死に様試験」をする理由

    白物家電の中で最も火災事故が多いのは何か、読者の皆さんはご存じだろうか。正解は「ルームエアコン」だという。筆者はその話を日立アプライアンス(日立AP)の巻島文夫品質保証センタ長から聞いた。巻島センタ長の仕事は役職名が示す通り、日立APが製造・販売しているエアコンや冷蔵庫、洗濯乾燥機といった白物家電の品質管理やリスクアセスメントである。 エアコンは部屋に設置する体(室内機)とは別に、屋外に設置する室外機がセットになっている。この室外機が火元になるケースが多い。というのも室外機は建物と建物の間の狭い路地などに置かれることが多く、放火の標的にされたり、火がついたままのたばこを投げ捨てられて燃え移ったりするからだ。 それだけに日立APの巻島センタ長は、エアコンが品質不良で発火したという濡れ衣を着せられることがないよう、厳重に安全を期した設計をしなければならないと、開発・設計者に徹底している。 壮

    日立APが「死に様試験」をする理由
    memoclip
    memoclip 2010/09/29
    自社製品を購入したことが顧客のマイナスにならないことに加え、訴訟リスクを退けるメリットもある教育。
  • インドで毎日ケーブル切断に直面、最終手段の「待ち伏せ作戦」とは?

    インドに赴任して早4年半以上。当初は新鮮に感じていたインド特有の事情も、最近では当たり前と受け止めるようになってきた。 外国企業がインドに進出した際に社員が直面する典型的な問題は、まず携帯電話の契約が難しいことだ。インドではテロ犯罪に携帯電話が多く使われるため身元を厳しく審査される。申し込みに必要な書類は10種類ほどあり、書類不備を理由に契約を断られるケースが後を絶たたない。 書類が整っているにもかかわらず、固定電話・インターネット回線を引けないというケースもある。実際に私がマハラシュトラ州で直面したケースでは、ある外資系メーカーの工場建設が完了し、生産設備の搬入が終わっているにもかかわらず、インターネットや電話を引けなかった。すべての電気通信事業者が、「採算が合わない」とサービス提供を拒否したのだ。 インドのアクセス回線は架設ではなく、ケーブルを地下に埋設するのが一般的。夏は50度近くに

    インドで毎日ケーブル切断に直面、最終手段の「待ち伏せ作戦」とは?
    memoclip
    memoclip 2010/08/17
    すごいようなひどいような。流石インドだぜ!
  • 評価を高める仕事術(2)「先が読めない」人は損をする

    この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。前回は、ダメ評価につながる11のネガティブ特性について説明した。ネガティブ特性は以下の通りである。 先を読まない、深読みしない、刹那主義 主体性がない、受け身である うっかりが多い、思慮が浅い 無責任、逃げ腰体質 質が語れない、理解が浅い ひと言で語れない、話が冗長 抽象的、具体性がない、表面的 説得力がない、納得感が得られない 仕事が進まない、放置体質 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散 駆け引きできない、せっかち、期を待てない 今回から、11のネガティブ特性の具体的な説明と対策を説明していく。一つ目は、「先を読まない、深読みしない、刹那(せつな)主義」である。 現状起こっていることだけに反応する 「先を読まない」とは「将来に向けて起こりそうなことを予想しない」という行動特性を指す。筆者の経験では、意

    評価を高める仕事術(2)「先が読めない」人は損をする
  • iPhoneアプリ成功の法則とは?

    iPhoneアプリで大成功している人たちがいる。例えば、ピアノアプリ「MiniPiano」「FingerPiano」を開発した和田純平さんは、会社からの帰宅後や休日にコツコツとプログラミングを進めて4000万円以上の収入を得た。勤めていた会社がMac製品から撤退することになったために同僚と2人で起業した物書堂の廣瀬則仁さんは、2人で「大辞林」「ウィズダム英和・和英辞典」などのアプリを開発し、1年半で3億円を超える額を売り上げた。 ただし、高収入を得られることだけがiPhoneアプリの成功とは限らない。例えば、NTTドコモのiモード向け着メロサイトで成功した経験を持ち、無料アプリの「memory tree」を開発した宮田人司さんは、グローバルに同時サービスできるというiPhoneアプリの特徴を高く評価している。実際、人気アプリの開発者の下には、世界中のユーザーから激励のメールやレビューが届い

    iPhoneアプリ成功の法則とは?
    memoclip
    memoclip 2009/12/18
    >メールやTwitterを駆使して熱心にサポートするなどユーザーをとても大事にしているが、同時にアプリのコンセプトを大切に守っている
  • 見た目は重要である

    見た目は重要である。日ITの世界は、見た目を軽視しているのではないだろうか。見た目といっても、人の外見ではなく、モノやサービスに関してである。意匠としてのデザインだと考えてもらってもいい。今回は、この話題について書いていく。 題に入る前に、一つクイズを出題したい。ホープとピースというどちらも昔からあるたばこがあるが、箱に書いてあるHOPEとPeaceの文字のどちらが優れているか、である。 どれだけものの見た目、つまり外見やデザインについて普段、意識しているかを確認するのが、このクイズの狙いである。解答は記事の末尾に記した。 形態は機能に従う 「形態は機能に従う」という、米国の建築家であるルイス・サリヴァンの有名な言葉がある。何に使うものか、どう使うものかを徹底して考えるなかで、モノの形は決まってくる。 デザインは機能を制約するものではない。見た目で使いづらいということは、機能を十分に

    見た目は重要である
  • SARVHが東芝を相手取り訴訟へ,デジタル放送専用録画機の補償金支払い求める

    私的録画補償金の徴収・分配業務を手がける団体である「私的録画補償金管理協会(SARVH)」は,デジタル放送専用の録画機(つまりアナログ放送非対応機)の補償金を期限までに支払わなかった東芝を相手取り,補償金の支払いを求める訴訟を起こすことを決めた。2009年10月21日に開催した理事会において,賛成多数で可決した。 東芝は2009年2月にデジタル放送専用録画機を発売。この録画機にかかる補償金の支払い期限を同9月30日に設定していた。ところが,東芝はかねてから「デジタル放送専用録画機は補償金の対象になるか疑義がある」と主張しており,この録画機の補償金を期限までに支払わなかった。 SARVHは,東芝からデジタル放送専用録画機の補償金を回収できない以上,権利者に法令で定められた金額の補償金を還元できない。このため自らの役割を果たすべく,法的措置に踏み切った。訴訟の時期などは,「弁護士と相談して決め

    SARVHが東芝を相手取り訴訟へ,デジタル放送専用録画機の補償金支払い求める
    memoclip
    memoclip 2009/10/21
    もちろんSARVH側がね > これはひどい
  • 第5回 4日もヒゲを剃ってない電話会議派が気付いたビデオ会議のメリット

    電話機やUC(ユニファイドコミュニケーション)を利用した、ちょっとしたTipsやライフハックを紹介していく「能地・UCライフハック研究所」。第4回では、電話会議をその位置づけと課題という観点からを紹介しました。今回は、その課題を解決できるかという点も含め、ビデオ会議を考えます。 最初に告白しておかなければならないことがあります。実は、筆者はほとんどビデオ会議を使用したことがありません(5回未満?)。前回実施したアンケートによると、回答者の約80%がビデオ会議を実際に使用されたことがり、満足度も高いようです(図1、図2)。ビデオ会議は使い慣れると、いい仕組みのようですね。 しかし筆者は、UC関連製品を開発・販売している現在の勤務先を含め、ビデオ会議システムを備える複数の外資系IT企業に勤務してきました。ですが、ビデオ会議だけは、ほとんど使ったことがないのです。海外との会議は電話会議で事足りて

    第5回 4日もヒゲを剃ってない電話会議派が気付いたビデオ会議のメリット
  • 「使いやすい」とは? 「分かりやすい」とは?

    製品やサービスが生まれた経緯を聞くのが好きだ。このご時世だから,開発予算も厳しいはずだが,それでも世にないもの,他社とはひと味違うものを追求するプロジェクトの話は例外なく面白い。先日も,あるソフトウエア製品の誕生秘話を聞いたのだが,なるほどと思うことがあった。 この会社を仮にA社としよう。A社は大手企業向けのソフトウエア製品にめっぽう強いベンダーである。だが開発した製品のメイン・ターゲットは,「IT部門やITの専任担当者がいない小規模な企業」という未知の領域であった。ITに不慣れな人でも使いやすく,分かりやすく作らなければならない。 これまでの製品開発でも,A社は当然「使いやすさ」「分かりやすさ」を追求してきたつもりだった。だがそれで当に新しいユーザーに満足してもらえるのか。そもそも,ソフト製品の開発に携わるような人は大抵,ITが得意である。少なくとも苦手ではない。「ターゲットの気持ちを

    「使いやすい」とは? 「分かりやすい」とは?
  • 「慣れたら死ぬぞ」---富野 由悠季氏,電子ゲーム開発者に語る

    機動戦士ガンダムのアニメーション監督として著名な富野由悠季氏は2009年9月2日,ゲーム開発者のためのイベントCEDEC 2009で講演した。演題は「慣れたら死ぬぞ」。 この講演で富野氏はまず,アニメーション監督の自分と,映画ゲームなどの隣接する業界との関係性とそれにまつわる思いを述べた。続いて,現状の電子ゲームへの認識と,これから電子ゲーム創作のための考え方を語った。 その語り口は熱く,富野氏からゲーム開発者/制作者に向けた“叱咤激励”と呼ぶにふさわしいものだった。記事では,なるべく会場の雰囲気を記しながら伝えたい。 「下に見られていた」「当に悔しいこと」 会場のパシフィコ横浜 会議センターの大ホールは,CEDEC 2009に参加するゲーム開発者たちで満員だった。30代の男性が中心で,まさに機動戦士ガンダムを見て育った世代といえる。そのガンダムを作った壇上の富野氏は冒頭,自ら所属し

    「慣れたら死ぬぞ」---富野 由悠季氏,電子ゲーム開発者に語る
  • 第1回 人を動かせる人材は,どの会社でも必要とされる

    「人を動かす」技術は究極の仕事術---。教育コンサルタントの芦屋広太氏はこう強調する。人を動かす技術をまとめた新刊「人を動かす9の基礎力と27のエクササイズ」の著者である芦屋氏が,3回連続で人を動かす技術の重要性や習得するための注意点,さらに教育論まで語る。第1回は人を動かす大切さを中心に聞いた。(聞き手は,田中 淳=ITpro) そもそも「人を動かす」ことがなぜ大切なのでしょうか。 IT関連に限りませんが,ほとんどの仕事は一人ではできないものです。中でも,特にシステム開発は人を動かす必要のある仕事だと思います。なんといっても,ステークホルダーが多いし,それだけでなく,会社をまたがることが普通だからです。 ITエンジニアPMプロジェクト・マネジャー)にとって,ここが辛いところです。客先を怒らせてはいけないし,自社の役職者,直属の上司にも配慮しなければならない。それだけでも大変なのに,メ

    第1回 人を動かせる人材は,どの会社でも必要とされる
  • 親子で楽しめる「インターネット物理モデル」

    インターネット物理モデルは,ステンレス製のタワー状の機械が相互にレールでつながっており,その周囲に人間が操作する操作卓(ターミナル)がある構成になっている。「このタワーがルーターで,ターミナルが端末か!」と,ボルテージが上がる。この接続構成は,1969年12月当時のARPANET(米国防総省が構築したパケット交換網でインターネットの母体)の接続様式を模したものだという。 この展示が面白いのは,実際にターミナルを操作できるところである。ターミナルでは,データのあて先と内容を決める。あて先は五つあり,あて先別に8ビットが決まっている。データの内容は,8ビットで表された1文字分の文字コードだ。つまり,あて先の8ビットが「IPヘッダー」で,内容を示す残りの8ビットが「データ」,これら全16ビットが「IPパケット」というわけだ。 IPパケットを構成するビットは,プラスチック製の白と黒の玉で表現してい

    親子で楽しめる「インターネット物理モデル」
  • 3年前に書いたリコー流の業務改善「TTY」のその後

    私はおよそ3年前に、欄(記者の眼)で「トヨタ流が『なぜなぜ5回』なら、リコー流は『TTY』」という記事を書いた。2006年3月22日のことだ。掲載から3年以上が経過した今もこの記事は読まれ続けている。日経情報ストラテジーはITpro内でCIO(最高情報責任者)やその予備軍の方々向けに情報サイト「CIO情報交差点」を運営しているが、この中のアクセスランキングにも時々顔を出している。 TTYとは、「whaT Then whY」を略し「『何が』の後に『なぜ』が来る」を意味する造語である。リコーで全社構造改革を担当する遠藤紘一取締役副社長執行役員CSO(最高戦略責任者)が作り出した。遠藤副社長は2006年に実施したインタビューで、TTYを浸透させようと図った理由をこう話していた。 「問題が誰の目にも明らかな状態なら、トヨタさんのように、なぜなぜ5回から始められるだろう。しかし、何が起きているのか

    3年前に書いたリコー流の業務改善「TTY」のその後
  • コピペ不可の公開文書が増加,の不思議

    Webが使える時代の記者でつくづくよかったと思うのは,何と言っても,公開情報を一次ソースからさくさく収集できることである。IT業界の記者が最も多く接する公開情報はプレスリリースだが,上場企業の決算短信などにも,お世話になる機会が多い。 これらがWebで当たり前に入手できるようになったのはいつ頃だったろう。はっきりとは覚えていないが,おそらくは意外と最近である。プレスリリースや決算短信がほぼ必ずWebに上がっているという状況になったのは,2000年より後だったと思う。 当時私は日経ソリューションビジネスという雑誌にいて,時々IT関連企業の業績に関するレポート記事を書くことがあった。しばしば,郵送やFAXで決算短信を取り寄せなくてはならなかった記憶がある。 「いや~昔は大変だったよね」と過去の話で済ませたいところだが,実は今,この流れに逆行する動きを感じている。仕事をしていて,「コピペ(コピー

    コピペ不可の公開文書が増加,の不思議
  • ムダと一緒に捨てたもの

    怖い話を聞いた。某大メーカーの幹部が雑誌をパラパラとめくっていたら、大口取引先であるメーカーの広告が載っていた。さっそくその幹部はそのメーカーを訪ね、「いやあ結構なことですな、このご時勢に広告をお出しになる余裕があって」と皮肉ったらしい。そう言われた中堅メーカーでは即日、広告出稿を停止したという。 業績不振で広告宣伝費を大幅に削減している大手メーカーの心証を悪くしたくないという配慮であろう。「余裕があるとみられたら、必ずや厳しく値下げを求められる」という現実的な理由もある。とにもかくにも、大切な顧客に「余裕がある」と見られてはならないのである。 かく言う私だって、上の人から「みんな忙しそうなのに、君は余裕だねぇ」などと言われたら、その瞬間からものすごく忙しそうなフリをして「いやぁ、ヘラヘラしているように見えるかもしれませんが実はすごく大変なんでして」とか、思いつく限りの悲壮ネタを披露するこ

    ムダと一緒に捨てたもの
    memoclip
    memoclip 2009/06/04
    思索の副作用ってこのコラムの、再エントリの回数は異常ww / same: id:entry:12894899 id:entry:12895461
  • 本当に「騒ぎすぎ」だったのか

    新型インフルエンザの感染の広がりも、少しずつ落ち着いてきたようだ。そのためか、国の検疫体制や自治体・学校の対応、企業の感染防止策などに対して、「騒ぎすぎだ」「もっと冷静に」と指摘する声があちこちから聞こえるようになった。 現状の対策が行き過ぎたものであるなら、「騒ぎすぎ」という批判が出るのは仕方がない。しかし、4月末に新型インフルエンザの発生が確認された当時から現在までの状況を「騒ぎすぎだった」と一言で総括するのは非常に危険だと思う。 こうした批判は、「ウイルスの毒性が比較的弱く、感染者の症状もそれほど重くない」という事実が分かった今だからこそ言えることだ。いわば“後出しジャンケン”である。 筆者はこうした“後出し”の意見に違和感を覚えると同時に、企業が今後、より強力な新型インフルエンザの発生に備えて対策を準備することに、ネガティブなイメージを与えてしまうのではないかと危惧している。パンデ

    本当に「騒ぎすぎ」だったのか
  • クラウド時代の到来で、コンピュータサイエンスは「終わった」

    クラウド時代の到来で、コンピュータサイエンスは「終わった」 国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 教授 佐藤 一郎氏 「コンピュータサイエンスは終わった」。こう広言するコンピュータサイエンスの研究者がいる。国立情報学研究所(NII)の佐藤一郎教授だ。目ぼしい進展が見られない上、有望視されるクラウドコンピューティングの研究はクラウドを「持てる者」でないと困難だからだ。一方で、コンピュータサイエンスの研究成果は様々な分野に応用できると佐藤氏は主張する。(聞き手は、中田 敦=日経コンピュータ) 2008年後半から「コンピュータサイエンスは終わった」と明言しているそうですね。 コンピュータサイエンスが危機に陥っている証拠には事欠きません。バイオサイエンス(生命科学)と比べると、その差は歴然としています。バイオ分野では新しい実験装置や知見、医療技術、薬品が次々と登場しています。ところがコンピュ

    クラウド時代の到来で、コンピュータサイエンスは「終わった」
    memoclip
    memoclip 2009/05/26
    最先端に触れることの出来る人数が、その稀少さゆえクラウドの場合だと限定される。故に進歩が遅くなる、と。 / どうやって機会を増やせばいいんだろ。日本にクラウド企業ってある?見限ってクラウドの次を探すか?
  • 本当に「いす」がなかった,キヤノン電子のオフィス

    先日,キヤノン電子の酒巻久社長に,桜が満開となっていた同社の秩父工場(写真1)を案内していただいた。酒巻社長は『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』(祥伝社)の著者であり,職場から「いす」をなくすという大胆な改革を実行した人である。秩父工場内には,応接室など一部を除き,会議室にも,開発部門や管理部門のオフィスにもいすがない。もちろん,社長室にもないという。 『椅子と~』によると,会議室からいすを撤去したことで会議への集中力が高まり,年間の会議時間が半減した。またオフィスでも,立つことで社員同士のコミュニケーションが密になり,問題解決の精度やスピードが劇的に改善したという。いす代も不要になり,いすをなくした分スペースが節約されるなど「いすをなくすことのメリットは計り知れない」(酒巻社長)。 筆者は秩父工場にお邪魔する前に酒巻社長の『椅子と~』を読み,いすをなくすことで大きな収益改善効果が

    本当に「いす」がなかった,キヤノン電子のオフィス
    memoclip
    memoclip 2009/05/19
    面白そうではあるけどなー。 / 社員インタビューは文中にはないようだけど、社員の本音はどうなんだろ(笑) / (追記)http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/2/8/28a2bdd0.jpg
  • 「ARToolKit」開発者が語る拡張現実の“現実”

    現実世界の映像に情報を重ね合わせる「拡張現実(AR)」。20年来研究が続いてきた技術が今,パソコンや携帯電話の性能向上によって花開こうとしている。しかし格的なアプリケーションの普及はまだこれから。ユーザー発の新発想が求められている中,誰もが試せるSDK「ARToolKit」を開発した奈良先端科学技術大学院大学の加藤博一教授に,AR研究の現実を聞いた。 学生時代に画像解析を研究テーマにしていて,その留学先でARに触れたのが始まりです。1998年の3月に留学したワシントン大学で,さて「何を研究しようか」と思ったときに,同大のHuman Interface Technology Lab(HITLab)でARを研究テーマに選んでいたMark Billinghurstに出会いました。 当時の彼はARの研究を始めたばかりで「(ソフトウエアなどの)物がない」と言う。その頃はリアルタイムの画像解析が,そ

    「ARToolKit」開発者が語る拡張現実の“現実”