欧州連合(EU)は17日、財政危機にあるギリシャに対し、当面の「つなぎ資金」として71億6千万ユーロ(約9660億円)を20日までに融資すると発表した。これによりギリシャは、当面の山場とみられていた20日の欧州中央銀行(ECB)が持つ国債の償還を乗り切れることになり、債務不履行(デフォルト)に陥る危機はいったん遠のいた。 つなぎ融資には、EU加盟国へ緊急融資する「欧州金融安定化メカニズム(EFSM)」を使う。英国やスウェーデンなど非ユーロ圏も参加する仕組みで、英国などは資金を出すことに慎重だったが、返済されない場合に備え、保証をつけることで受け入れた。 ギリシャはこの資金を、20日期限のECBが持つ国債(約35億ユーロ)の償還にあてる。この償還ができないと、ECBからギリシャの銀行への資金供給策が止まり、経営破綻(はたん)をまねく恐れがあった。また6月末以降、延滞状態の国際通貨基金(IMF
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