欧州連合(EU)のユーロ圏各国の財務相は17日の電話会議で、財政危機にあるギリシャへの新たな金融支援プログラムについて交渉開始を正式に決めた。合意には1カ月ほどかかる見通しで、EU側がギリシャが抱える債務(借金)の減免に応じるかどうかなどが焦点となりそうだ。 ギリシャが支援を要請していたユーロ圏の救済基金「欧州安定メカニズム(ESM)」も同日、要請に応じる方針を表明。支援は3年間で、総額は最大860億ユーロ(約11兆6千億円)になる見込み。近く始まる交渉では支援条件の詳細のほか、財政状況が悪化しているギリシャの債務減免についても話し合われる。支援側の国際通貨基金(IMF)はギリシャの債務削減が必要との立場だが、ドイツは削減に強く反対しており、協議が難航する可能性もある。 今月12~13日のユーロ圏首脳会議では、ギリシャが一部の財政改革を法制化するなどの条件を満たせば支援交渉を始めることで合