中国ネット通販大手の京東(チントン)集団が、サラダ用の野菜工場を北京につくった。火を通して野菜を食べることが多い中国で、生の野菜をIT企業が手がけるわけとは。 1万平方メートルほどもある巨大なビニールハウスに、ホウレンソウやレタス、サラダ菜など6種類の野菜がずらり。京東が今月、北京郊外につくった工場だ。 自然の光と人工の光を組み合わせることで、ほぼ均一の大きさに成長させることができる。出荷までの期間は、レタスなら最速で5~6週間。この間、農薬は使わずに済む。設備や技術は、日本の三菱ケミカルなどから導入した。 見せてもらったレタスの根は、真っ白だった。病気がない証拠、と京東の担当者は言う。「ここで育てたホウレンソウはえぐみが少なく食べやすい。子どもも安心して食べられます」 京東は、これらの野菜を自社…
9月下旬、オランダ西部ウエストランドの温室では、外国人労働者がフリージアの収穫に追われていた。その一人、ポーランドから来たシルビア・キエルセさん(28)は「ここで働くのは楽しい」と笑顔だ。毎年のようにオランダの農場に働きに来るという。 勤務時間は午前7時から午後3時で、給料は社会保障費など込みで時給17ユーロ(約2180円)。この農業法人の従業員38人のうち、31人が派遣業者を通して雇用する外国人だ。7年続けて働きに来るポーランド人もいるという。 4代目社長のマリヌス・ホフランドさん(41)は「子供のころ、農場で働いていたのはほとんどオランダ人だった」。変わったのは2000年ごろからだ。求人を出しても3回連続でオランダ人の応募がなかった。花を傷つけないため、細かな作業が必要で、機械化もできなかったという。 窮地を救ったのは、欧州連合…
下町と生きたB級グルメ@北京 丸い鉄板の上に、たらりと生地が落ちる。地面をならすようにトンボが回る。薄く広がった生地がきつね色に変わり始める――。おなじみのクレープが作られる過程に見入ってしまう人は多いだろう。かくいう私もその一人。中華風クレープの煎餅(チエンピン)は、主に朝ごはんとして北京の街角で気軽に食べられる一品だ。だが下町で評判の煎餅店を訪ねると、店主はこう告げた。「あと1、2年で店を閉める」。何が起きているのか。 日本ではおやつとして普及した「クレープ」はフランス語だ。そば粉の生地にチーズや卵、魚介類を乗せて食べるガレットがその起源とされる。現在のようなクレープが日本に広まったのは1970年代のことだった。 71年1月24日の朝日新聞朝刊(東京版)「日曜料理学校」という料理コーナーに、クレープの作り方を紹介する記事を見つけた。見出しは「クレープを焼く うす焼き卵の要領で 子供には
フランスのフィリップ首相は16日、仏メディアのインタビューで、2019年予算案で財政赤字が膨らみ、欧州連合(EU)が定める財政基準を満たせないとの見通しを明らかにした。政府の燃料税引き上げ方針をきっかけに仏全土に広がったジレジョーヌ(黄色いベスト)のデモを鎮めようと、マクロン大統領が今月に打ち出した臨時の家計支援策が原因だ。EU改革を訴えてきたマクロン氏の発言力が低下するおそれがある。 仏経済紙レゼコー(電子版)のインタビューで語った。フィリップ氏は、19年予算案の財政赤字がGDP比で約3・2%になり、EUが求める「3%以内」を超える見通しだと認めた。「19年予算を執行していく中で、(増えた支出を埋め合わせるだけの)節約方法を見つけなければならない」とも語ったが、具体策には踏み込まなかった。 財政再建を掲げるマクロン政…
フェイスブック(FB)からの大規模な個人情報流出などを受け、米IT大手への視線が世界的に厳しくなっている。米欧ではFB、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグルの英語の頭文字からFAANG(ファーング)と呼ばれ、規制強化の動きが相次ぐ。世界の人々の情報を一手に握り、国の方向性をも左右する力を持ち始めているからだ。 「私がいま向こう側に歩いていったら、グーグルはこのスマートフォンで追尾して私の動きが分かるのか」。ワシントンで11日にあった米下院法務委員会の公聴会。共和党のポー議員がスマホを振りかざして質問すると、場が緊迫した。グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が「(条件を)詳細に聞かないと……」。ポー氏は「もちろんグーグルには分かるはずだ」とたたみかけた。 同社のスマホ向け基本ソフト「アンドロイド」は、米国人が持つスマホの5割以上に搭載されているといわれる。米メディア
スリランカでシリセナ大統領から10月末に解任された親インドのウィクラマシンハ氏が16日、首相に再任された。解任されたウィクラマシンハ氏に代わって任命された親中国のラジャパクサ前大統領派と対立が続いていたが、ラジャパクサ氏が15日に辞任していた。 大統領はウィクラマシンハ氏を首相職から解任したものの、議会はウィクラマシンハ氏派が多数を握っていた。このため、大統領は11月に議会解散を命じて形勢逆転を狙ったが、最高裁は今月13日にこの解散命令を憲法違反と判断。これを受け、ラジャパクサ氏が辞任を決めた。ラジャパクサ氏に対しては、議会で首相としての不信任案が2回可決され、裁判所が首相権限を差し止めるなど、政治混乱が深まっていた。 スリランカはインド洋の要衝にあり、どちらが首相になるかで、地域大国のインドと中国の勢力争いに影響を与える可能性があった。ラジャパクサ氏は自身が大統領時代に中国との親密な関係
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